映像四郎の百人斬り

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• こにゃこ、おおにゃこ

  こにゃこには、兄だか、親分だかがいて、基本的に、二人は、一緒に、行動しているのだが、おおにゃこは、えさにありつくと、基本的に、こにゃこには、えさをあげない。しかし、おおにゃこが、てこてこ、あるいてると、そのうち、こにゃこが、ひょっこり、顔を出すし、こにゃこが、とてとて、あるいてると、そのうち、おおにゃこが現れるしで、どうやら、コンビらしい。単独行動のねこしか、見てなかったので、おもろいなぁと、思いつつ、夜中に、ぴゃぁぴゃぁ鳴く、こにゃこは、かわいいなぁ、と思いつつ、こにゃこは、徐々に、ちゅうにゃこへと、成長してゆくらしいのだった。

  September 7, 2006

• 「こにゃこ」

  野良犬はいないのに、何故、野良猫はいるのだろう。狂犬病はあるけど、狂猫病はないから、保健所も見逃してくれて、現在にいたるのだろうか。最近、我が棲息地帯には、「こにゃこ」が登場した。相方が、やたらと、かわいがり、夜、帰ると、家のまで、餌付けしたり、猫じゃらしで、遊んでいたりするので、話だけではなく、私も、「こにゃこ」と顔見知りになったわけだが、私が、ダッコしようとすると、いやがる。私が、餌をあげようすると、いやがる。赤ん坊になついてもらえない親戚のオヤジのような、疎外感を味わい、かわいいけど、「こにゃこ」は、難しいのです、と思っていた矢先、本日の雷雨。ドアを開けると、「こにゃこ」が、空いた皿をがりがりなめている。そこで、気を利かした私は、すかさず、「わんこそば」の要領で、冷蔵庫から、ミルクを取り出し、チャージした。無心で、ミルクをむさぼる、「こにゃこ」の背後から、おそるおそる、指で近寄り、頭をタッチ。動かない。逃げない。動きが、一瞬、ぴくっと、止まったが、そのまま、ミルクをなめつづける。ゆっくり、抱き上げてみる。みゃー、みゃーないている。私は、いっときのあいだ、「こにゃこ」のダッコに成功したのであった。

  August 12, 2006

• 桐野夏生「リアルワールド」

  熱い、暑い、篤いのです。母親をバットで、撲殺して、自転車で逃走する少年「ミミズ」と彼を取り囲む４人の女子高生の物語。逃走は、闘争だ。尊属殺人の少年を、携帯を介在して、逃走幇助する、４人の女子高生は、最初は、面白半分、だけど、結局、自分の心の内臓を引きずり出されて、うち、２名が死亡してしまう。全然リアルには、感じられないけど、ぐいぐい引き込まれてしまう。リアルとは、単なる日常のことだけではなく、善も悪も、うんこもダイアモンドも、アイスもステーキも、ハレもケも、すべて、ひっくるめて、ぐるぐるに、かきまぜたときに、底辺から、立ち昇る「生々しい」感じのことなのだろう。一番、おもろかったのは、途中、精神的に、切羽詰りすぎた少年「ミミズ」に、旧日本軍兵士の霊が、憑依してしまってるようなとこだ。その後、その霊は、ストーリーの進行上たちきえになるが、本人の思い込みだけで、「イタコ」っちな状況が、生まれて、別段、理由付けも、謎解きもせず、そのまま、放置されるがままにしておいたところが、「リアル」で、よかった。

  July 25, 2006

• 雷雨ののち、水圧のない微温的プール

  おひる、へろへろと、惰眠をむさぼり、窓の外は、暗く、雷雨。雷、落ちてるっぽく、音がでかい。びががん、びがががん！音が、殺人的。外に出たら、大電流に、殺されそう。だから、さらに、寝ていた。午後から、外に出ると、晴天。青空。もあもあと、空気がなまぬるく、温かみが、身体にまとわりついて、動きにくい。苦しい。だけど、ビールがうまい、すてきな夏。中吊り広告で、「アキハバラ＠ＤＥＥＰ」小説の文庫版が出たと勘違いして、４件も書店を回ってしまい、最後に、ようやく、間違いを納得した。Ｒ２５に出ていた「バカ売れキャッチコピー」を紀伊国屋で、立ち読み。なるほど、たしかに、これなら、コピーを量産できそう。しかも、少しは、売り上げにつながりそう。だけど、立ち読みで、終える。テリー・ギリアムの映画「ローズ・イン・タイドランド」少女は、子供でありながら、すでに、大人の女を蔵していて、おままごとのように、残酷なリアルを、パンクなファンタジーに変えてしまう。歌舞伎町をお散歩。人が多い。たぬきが、豚の顔をかぶったラーメン屋で、麺をすすり、桐野「リアルワールド」を、少し、読む。母親を殺して、秋田まで、自転車で逃げた少年を題材にした小説なのかも。うちの近所のドーナツ屋で、さらに、暇を潰していたが、夜は、あっというまに、閉めやがるので、すぐに、追い出された。夏の夜、空気が、もあもあしてるが、風が吹くと、気分いい。

  July 15, 2006

• うぱるぱ、冬眠。

  なぜか、うちには、うぱるぱがいる。うぱるぱとは、うーぱーるぱーのことだ。サンショウウオと胎児が合体したような、キュートな彼女は、二日に一回のメシでいいそうだ。ツレが、飼育係をしており、最近、エサをやり忘れたら、おなかがへって、冬眠モードに入ろうとしていたらしい。

  June 30, 2006

• ダヴィンチコード

  会話が、キリスト教的マニアックに染まっていて、ずいしょ、ずいしょ、記憶が途切れ、寝ちゃったところもあった。キリストが、人間で、女房との間に子があって、２１世紀初頭、その末裔を公表する計画があったとか。すると、ヴァチカン的キリスト世界が、転覆するんだそうな。日本人には、絶対、ピンとこない気がする。キリストが、神か、人間か、で、そこまで、熱くなるような習慣はないだろう。唯一面白い点があるとすれば、この映画が成立してしまうような、価値観のズレが、色濃く、スクリーンに、焼き付けられている点かもしれない。

  June 22, 2006

• 上映会

  無事終了。ありがとうございました。ARTemisさんのおＮＥＷなプロジェクターが、眩しかったのです。

  June 21, 2006

• クレイアニメ「薬缶姫」「ぷっぷとまふぃーの大冒険」上映会

  まさねこ氏がつくった「くれいあにめ」を 「あーと」の錬金術師「ARTemis」さんが、 自由が丘の秘密の小箱で「上映会」なのです。 これは、きっと、思わず「ＭＯＯＮ」と、 唸ってしまいそうです。 詳しくは、ARTemisさんの、 ページより、お跳びください。 「日　時：6月21日(水)19:0開演（18:40開場） 会　場：ARTemis 自由が丘オフィス(*お申し込みの方に直接お知らせいたします) 参加費：無　料（ドリンク＆スナックあり。持ちこみ大歓迎） お申し込み・お問合せはこちらまで http://plaza.rakuten.co.jp/artlove/diary/200606150000/」

  June 16, 2006

• 「嫌われ松子の一生」

  最近、妙に、疲れが取れず、集中力というか、瞬発力が、落ちてる気がして、どうしようかと、悩んでいたのだけど、おそれおおくも、映像を生業として、末席をけがしているのなら、やはり、「映像補給」を怠ってはならぬだろうと、一念発起し、仕事早めに切り上げて、映画を見に行った。新宿じゃ、最後の上映が早すぎたので、あえて、錦糸町に滑り込んだ。小雨が、降ってて、大きな公園の脇を抜けて、目的地へ向かうのだが、この辺の緑は新鮮に感じる。心なしか、ビルも、ざっくり、大作りな気がする。地方の県庁所在地のように、たっぷりした空間の中に、必要なものが、コンパクトに配置されている、そんな街並みに感じる。そして、映画「嫌われ松子の一生」怒涛だ。ゴミと宇宙が、表裏一体になって、細胞を駆け巡る。この映画、「ユンケル」以上なのです。

  June 11, 2006

• バリ島にいって、

  しごとの合間に、時間ができて、庭で、寝転がり、青空の雲を見ながら、ぼうっとしていたら、「すこん」と音がして、何かが、抜けて、草の上に落ちた。ふと、見上げると、現地の子が、こちらを見ている。だけど、視線は、私を見ているわけではない。自分のかたわらに目をやると、缶ジュースが、つぶつぶの水滴を、表面にくっつけて、転がっていた。私にくれたのかと思って、缶を手に取り、ありがとう、というが、反応はない。欲しいのかと思い、缶を差し出すと、ぶんぶん、首をふる。どうやら、違うらしい。手の中で、ひんやりと、体温を吸収しれくれる、缶のデザインに目がゆく。日本では、見慣れない、デザインだ。おそらくタガログ語であろう横文字が銀色に、たなびき、伝説のケモノなのだろうか、象を妖怪にしたエグイ動物が、宙空に浮いている。何、これ、と子供に、目をやるが、すでに、いない。遠くで、犬の吠え声が聞こえる。ぷしゅっと、タブをあけると、オレンジ色の泡があふれ出てきた。匂いは、夕陽と朝陽の中間ぐらい、ちょっと、夕陽よりな、太陽の匂いがする。空を見あげると、高度８０００ｍ見下ろす大海のようで、ぐぐっと、吸い込まれそうになり、身体にたまった疲れが、ごとっと、象のうんこのように、抜け落ちる気がする。無時間が降りてくる。世界は、顔も形もない、退屈と、暇によって、成立している。もう一度、地面に転がると、すとんと、眠りに落ちて、目覚めると、もちろん、缶なんて、なかった。

  June 8, 2006

• 「退屈の草原」

  休息は、必要だ。野原で、ぼうっと、時間が過ぎるのも忘れて、退屈に飲み込まれるとき、人は、一瞬、不安に襲われる。不安は、金属バットに、バラ線を巻きつけてやってくるので、殴られると、痛かったり、血が出たりする。しかし、所詮は、バーチャルなので、実体なんかなく、その痛覚も、予定された電気信号に過ぎない。退屈は、今までの日常生活で、分刻みに、更新されてきた、行為基準から、解きほぐされることなので、時間から、制約や数字が抜け落ち、顔のない世界の流れが、巨大な渦をまく。海でおぼれるのに、似ている。だが、呼吸のリズムを一定に保ち続けると徐々に、心肺機能は、エラ呼吸を憶い出だし息苦しさは消え、宙吊りな無重力状態は、足場のない足場に支えられる。そんな草原に、ピクニックしたいと思いつつも、細切れの時間で、鏡を覗きこむと、細切れの鏡は、アゴのヒゲをクローズアップするだけで、草原など、映らないのだが、ヒゲをブツっと、抜くと、皮膚という地面に、ヒゲは、深い根を張っていて、見かけの身長の２倍はあり、ミニマムな草原は、退屈が、皮一枚へだてた、外側に息づいており、木もヒゲも、育ててくれていたことを、教えてくれる。

  May 4, 2006

• 「夜、隅田川、ゴジラ」

  付近の、隅田川。 夜、散歩にいくと、人けがなく、大量の水が、音もなく流れていて、二股に分かれた、巨大なアスファルト道路。無、無、無。対岸まで、３００ｍは、あるんかのう。たとえば、空き缶を、宙たかく放り投げる。ざざざざざ、って、水面が割れて、巨大な水面から、巨大な怪獣が、現れて、ぱくっと、空き缶をくわえる。その怪獣は、灰色で、神々しいが、名前はないので、仮に、ゴジラと、名づけられるのだった。

  April 30, 2006

• 「くーまん」

  携帯のＴＯＰ画面上に、棲息する、二頭身のくま。吹き出しで、小まめに、語りかけてきて、けっこう、かわいいのだ。この喋り数の、多さ、その都度、機微をついていて、くーまんライターは、一体、どこで、何をしているのだろう、と、たまに、想いが、馳せ参じ仕り候うのだが、この、子供な、和ませる視点の数々は、女性ライターの手によるものと思われる。やろうでは、こんなセリフ書けなかろうと、思いつつ、出会い系サイトに、高収入を勝ち取る、サクラのやろうライターがいることを、考え合わせれば、もしかすると、ひげづらのおやじが、人生の一時期を、せこせこと、使って、「くーまん語」を「でふでふ」書いていたのかもしれぬ。

  April 24, 2006

• バタイユ「エロティシズム」

  ただの、変態かと、思いきや、論理は、いたって、常識人。常識人だからこそ、常識に則って、常識を、８の字を描くように、超えられるのかもしれない。この人にとっての、「エロティジズム」とは、「祭り」であり、「宗教」であり、「蓄積した上での消費」であり、「禁止があるからこその禁止の解除」であり、「常識と変態は隣合わせ」であることを、語っていた。

  April 24, 2006

• 村上龍「フィジーの小人」

  小人が、変態ＳＭに、巻き込まれていく話。その女王が、ばあさまなのに、ＳＭの罠にはまっていくと、催眠術にかかったように、 ばあさまが、美しく見え出す、描写が、臨場感がって、面白い。精神を裏返しにする、心理描写を、細かいグラデーションで、書けるって、すげーなと、思い、劇中小説「スクスク」「象に踏まれるのをおそれて、おそれたがために、死んでしまった男の話」という、分裂病の祖父小人が、残した手記が、ぶっとんだ、童話で、これまた、一読の価値ありだった。

  April 24, 2006

• 村上春樹「東京奇憚集」

  全ての、現実的なことに、飽きてしまった人が、欝にもならず、自らの心肺機能を低下させるわけでもなく、 ただただ、静かに、自分の心音に、耳を澄ませながら、 唯一、自分が、興味をそそられる、退屈の隙間を、 じっと、眺めてるような、短編集だった。この人に、頻繁にでてくるモチーフで、いつも、珍しいな、と思わせるのが、何もしないこと。何もしないのに、または、何もしなからこそ、空間の、歯車が、徐々に、潤滑を取り戻し、空間と空間の隙間に存在する、空間の内臓が、正常な機能を取り戻す。身体と、心に、さまざまな、タイムラグを抱える現代人に、ウケテル要素は、この辺りにあるのだろう。

  April 15, 2006

• くろ

  焼酎につく「黒」とは、芋のことなのだろうか。

  April 8, 2006

• 「多面体」

  プリズムが、乱反射する多面体。いろんな顔のある、「あしゅらまん」には、「喜怒哀楽」など面の数だけ顔がある。そんな「面」たちの「関係性」のみで、「実体がない」とする考え方と、「表層」の下には、真実の「深層」が、存在するという、「実体がある」とする考え方。両方ありだし、コンセプトによる「言分け」の違いだろう。だから、ふたつを、ドッキングすることもできる。「あるけどない」「ないけどある」単純なデジタルの２進法ではなく、アナログで、複雑な有機体。言葉は、ロジカルに、緊縛され、提供されるのは、せいぜい、１個視点でしかないのだろう。そんなとき、ぐるぐると、脳みそに、うずまく、絵の具を、菜ばしで、かきまぜると、２個、３個と、視点が増えてゆき、色も多様化してゆく。そこから、拾った、多面体の石ころの「原石」は、光にかざすと、キラキラと、光るのでしょう。じゃんびょん！

  April 3, 2006

• 

  「てやんでぃ」

  東海道五十三次を「てやんでぃ」「てやんでぃ」と歩いた「やじさん」「きたさん」は、花見たけなわな地下鉄を「りあるじゃねえ、てんで、りあるじゃねえ、ぺっらぺっらだ」と、ヤクの混じった唾液をはきながら、「りある」を発見してしまったのです。「りある」って、素敵です。

  April 2, 2006

• 「蛸１、鰻１」

  廃屋になった水族館。館内の水槽は割れて、水もなく、干からびた、熱帯植物園のように、海草や魚の干物らしきものが、あたり一面に散らばり、色彩は、茶色。月面のように、殺風景だ。目を凝らすと、真ん中には、卓袱台があり、青い照明で、照らされると、どうやら、中には、まだ、水が張ってあるのが見える。水は、濁っているが、中には、蛸１、鰻１の姿が見える。蛸１「鼻、つまっちゃったんだよね」鰻１「てめえ、鼻なんかあんのかよ」蛸１「はなくそ、つまっちゃったんだけど、　　　おれ、ほら、あしも、ても、食っちゃたろ」鰻１「だから、鼻なんか、あんのかよ」蛸１「最後の１本、きみに、あげたじゃないか」鰻１「だからなんだよ」蛸１「はなくそ、ほってほしいんだよね」鰻１「水生動物に、はなくそなんかできんのかよ」蛸１「だからさぁ、きみの、そのつつつって感じの身体でさぁ、　　　鼻の穴、にゅるにゅるしてほしいのね」鰻１「てめえに、鼻なんかねえよ」蛸１「それが、あるんだなぁ」鰻１「ねえよ」蛸１「あるんだなぁ、これが」鰻１「ねえよ」蛸１「それが、あるんだなぁ」鰻１「ねえよ」蛸１「あるんだなぁ、これが」鰻１「ねえよ」蛸１「それが、あるんだなぁ」鰻１「ねえよ」蛸１「あるんだなぁ、これが」鰻１「ねえよ」以下１０分間、この繰り返し。卓袱台があり、青い照明で、照らされると、どうやら、中には、まだ、水が張ってあるのが見える。水は、濁っているが、中には、蛸１、鰻１の姿が見える。「薬缶姫」動画へ跳ぶです

  March 28, 2006

• 「桜」

  夜、電車を降りると、駅裏には、桜が、照明を浴びつつ、白っぽく、漂っていて、きれいな女の幽霊みたいなのだ。表通りのにぎやかな方ではなく、ひと気がなく、ちょっと、こわいかもなどと、男子にあるまじきことを、思いつつ、駅裏公園にゆくと、桜、ええわぁ、と思い、川ににかかった小さな橋を渡り、すべり台の方に目をやると、その下のベンチに、座った親父が、何やら、地猫と、語らっている。いつも、ひと気はないのに、奥の方まで、目をやると、何やら、ベンチには、さりげなく、人が、座り、ひと気があった。どうやら、しっかりと、春は、進行しているらしい。「薬缶姫」動画へ跳ぶです

  March 26, 2006

• 「絵コンテ」

  友人まさねこ氏が、何やら、新作を始動している。まさねこ氏は、夢をよく見るらしく、そこから、発想をえた物語のようだ。絵コンテが、シュールで、アリスとカフカが、ドッキングしたような、迷宮感が、醸しだされている。どんなん、できあがるんだろ。「薬缶姫」動画へ跳ぶです

  March 25, 2006

• はればれな、はれはれ。

  目の腫れが、ちょっと、ひいた。日曜日、仕事が、ずるっと、ずれこんで、徹夜してたら、ぽこっと、さらに、腫れたけど、朝になったら、「まし」になってた。たまの、やすみは、ほぼ、ねてしまってたけど、今日は、わりと、まともな、起床ができて、朝のお散歩も、天気がよく、気持ちよく、きぶんは、くつろぎが、だだだと、なだれこんいるのです。盟友「まさねこ氏」は、なにやら、「薬缶姫」の、かっこいいＤＶＤパッケージと、その中に、入れる、これまた、凝ったミニ絵本を作ってくれて、「やったぜ」と思ってる次第なのです。ちょこちょこ、ＤＶＤ焼きつつ、デザフェスまでには、もっとちゃんと、焼かねばと、やきそばを、ほおばりながら、思うのでした。「薬缶姫」動画へ跳ぶです

  March 21, 2006

• 目が腫れる

  昨日から、おめめが、ちょっと腫れぼったく、朝起きたら、ボクサーの試合後のように、軽いお岩さん。疲労が蓄積しているのか、びしばし、起こされても、ふにゃふにゃと、眠りの海底へと、沈み込み、目の腫れを、指摘されても、自然起床するまで、放っておいたら、やはり、起きたのは午後。鏡にうつった、私のおめめは、左右のバランスが、くいちがい、タツヨシみたい。私は、眠りながら、ボクシングでもしていたのだろうか。しかし、新鮮な顔だ。外に出たら、おそとも、晴れていた。「薬缶姫」動画へ跳ぶです

  March 19, 2006

• 加納周典「ロデオドライブ」

  ひさびさに、ＤＶＤ映画など、みてしまったのだ。友人ぴこぞうの、大のお気に入り、北村一輝の、怪しい魅力満載の、ＲＵＮ＆ＲＵＮ映画。監督は、おそらく、暴力写真家「加納典明」の、息子「周典」。ヌルサとハイテンションが同居し、暴力と田舎も棲息している。拳銃も、ぱぱんぱんぱん。死と無我の境地に、向かって、誰も死なずに、みんなが、ダイブしてゆくのだ。気分すっきりなのです。「薬缶姫」動画へ跳ぶです

  March 18, 2006

• 今日は、何もしたくないし、

  暴れたいし、風呂にもはいりたくないし、じゃんびょん！「薬缶姫」動画へ跳ぶです

  March 17, 2006

• 「栓抜きがなかった」

  目の前に、おいそうなフルーツジュースの１リットルのビンがあります。栓抜きがなかったとき、あなたは、どうしますか？１．歯でこじあける２．車で轢く３．ビンに向かって語りかける「薬缶姫」動画へ跳ぶです

  March 17, 2006

• 「トンパ民族」

  プロジェクターをアキバに、見に行った。アキバには、おそろしいものがある。２０００円のガチャガチャ。死語？２００円かと、見間違えた。いや、目をこすったが、２０００円。賞品は、i-pod。別に、ほしくはないけど。今日は、当たる気がする。投入。プラスチックの丸い玉をこじあける。「なんじゃこりゃ！」「ざけんじゃねえ」「ありえねえ！」木の板のストラップがでてきた。「トンパ民族のお守り」がでてきた。世界の少数民族。トンパ族。唯一、象形文字を、現代でも、使用している民族。どうやら、ガキが描いたような「人」が、「火」を起こしている。魔よけらしい。トンパ民族が、じきじきに、手彫りしてくれたらしい。説明書には、２１００円とある。おれは、１００円、得していた。２０００円払ったら、普通、残念賞でも、まともなものよこすだろう。「あはは」その一部始終の、ハイテンションを、周りの人に、見られてしまった。「見てみて、ありえねーよ！」「こんなん出やがったよ！」通りすがりの、家族連れや、おじいちゃんが、暖かいまなざしで、見守っていた。「薬缶姫」動画へ跳ぶです

  March 11, 2006

• 「終電狂騒」

  終電、それは、一日の終わりを告げる、つかのまの祝祭なのだ。駅員さんの絶叫が、駅ごとに、連チャンしていた。「大丈夫」じゃないよ！」「大丈夫、大丈夫」地下鉄の窓ガラスから、ホームを見ると、女がひとり、ベンチに横たわり、そのそばで、もうひとりの女が介抱している。見ると、1メートル離れて、ベンチの脇に、ゲロのひまわりが、床に一発、水爆のキノコ雲のように咲いている。「大丈夫じゃないよ！」叫ぶのは、駅員さん。「しまっちゃうんだよ！」彼だって、帰りたいのだ。「駅自体、しめちゃうんだよ！」「大丈夫、大丈夫」介抱している女は、上目遣いで、微量な笑みを含みながら、駅員に口ずさむ。ゲロした女は、端正な顔したOLで、彫刻のように、ベンチに、横たわっている。「ぎぎぎ」地下鉄は、走り出す。ぼうっと、中吊りを眺めるうちに、次の停車駅へと、地下鉄はなだれ込む。「何やってんだよ！」ヤクザのような雄たけびが、聞こえる。聴き取り可能な音域を、もう少しで、飛び出しそうで、音声の発せられた事態に対して、殺人的な戦慄が沸き起こる。喧嘩か。窓ガラスから、ホームを凝視する。道ゆく人も、声の方向を見ている。進行方向のホームのはじで、何かが起こっているらしい。私の位置からは、見えない。「ぎぎぎ」地下鉄が、動き出す。流れ出す、ホームに目をやると、熊のように、全身をけばだたせた駅員が、叫んでいる。「危ないでしょ！」駅員が、一瞬で、視界から消えると、最後に、若い女が、にたにた笑って、ホームをよろよろ歩いているのが見えた。目には、いたずらを見咎められた、小学生のような、「えへへ」的困ったチャンな光が宿っている。ホームのはじで、線香花火でもしていたのだろうか。または、列車に向かって、タチションでもしていたのだろうか。その後、駅員に、絡む酔っ払い、地べたに倒れている、初老の親父などが登場し、メリーゴーランドな「人間動物劇場」は、続いてゆくのだが、「事件」が、多すぎる。何故だ。やはり、金曜は、華なのか。しかも、この路線、顔だけは、まともな勤め人が、多い路線に見えるが、何故、こうも、常軌を逸するのだろう。「祭りは、禁止の侵犯であり、蓄積の消尽である」ただの変態かと思いきや、かなり常識的な論理によって、非・常識的な主張を展開するバタイユじいさんは、そう、つぶやくかもしれない。終電は、けっこう、すてきなのだ。「薬缶姫」動画へ跳ぶです

  March 11, 2006

• 「やかん」

  知らぬ間に、使い古しているものがあった。薬缶だ。湯を沸かす薬缶。「しゅしゅしゅ」と湯気出して、うなる、あの薬缶。緑青は、わいてないけど、京都の古寺のように、ええ感じに、すすけてる。「物体」って、感じがすごくする。私の持ち物の中で、一番、金属っぽい。私の持ち物に限っての話だけど。部屋の中の「ブツ」は、がんがん、入れ替わるが、薬缶は、頑丈で、未だに、生き残りつづけている。これは、買ったのではなく、ばーさんからのお下がりで、数十年、間借りしていた、ボロ屋敷を売り払ったときに、ゆずってくれた薬缶なのだが、その質感は、ボロ屋敷の真ん中に、位置していた、古井戸の質感にリンクしている。「ごぼごぼ」と、地底から、汲みあがる水と、「ごぼごぼ」と、火力によって、湧きあがる水。ボロ屋敷の母屋は、古い物が、ひしひしと、ひしめき合い、幽霊でも、出そうな勢いだったが、運よく、私は、一度も見ていない。オレンジ色の裸電球のもと、「かっこんかっこん」と、つるべをおして、水が、じょばじょばする、その動作は、どこか、見えないゼンマイを稼動させているようで、「薬缶」の鎧兜をつけた、見えない存在が、ぎしぎしと、起動しそうな、怖いけど、どこか、楽しい、イメージを、振りまいてくれた。

  March 10, 2006

• 「薬缶姫」動画UPしました

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  March 9, 2006

• 「薬缶姫ムービー」

  そろそろ、ブログにアップしようかと思ってるです。

  March 7, 2006

• バロウズ「ソフトマシーン」

  ジャンキーかつ、バイセクシャルで、世界最強のニートであるバロウズ。彼が、大好きな手法「カット・アップ」を多用して、若干だけど、魚の骨＝原型が、残っているのが、この作品。ヤク中の戯言か、類まれなる幻影か、精神は、金星や、古代マヤ文明へ飛び、しかも、心を他人の身体に、入れ替えたり、もとからの性癖として、女も、男も、性の対象とされているので、最初の人格＝一人称からして、境界が喪失しており、文章自体が、他人も、自分も、切り刻んで、シャッフル、シャッフル、コラージュ、コラージュの、自動筆記＝シュールレリスム作品らしく、読んでいて、頭が痛くなりそうだけど、その揺れ具合が、逆に楽しい。読んでいると、魑魅魍魎、森羅万象、世界全般、根源的無意識との、混ざり具合が、ウィスキーのボトル２本分くらいの、酔い、酔いになるときもあれば、割と、素面に近い、地下1メートルくらいの記述もあるが、そんな濃淡、お構いなしに、精液のごとく、紙面に、言語を、振りまいているさまが、クサくったサルが、楽しくなりすぎてしまっているようで、かいわくもあり、また、かっこよくもある。こええ、と、この小説で思うところは、勃起した、ちんこを、欲望の対象として、記述されている点で、ゲイは、エロを超えて、彼岸に達した地点で、常日頃、呼吸しているように、私には、感じられてしまうが、性別という枠組みさえも、この人の場合、元から、カットアップされていたのだろう。とにかく、ぐるんぐるんな、パワーが炸裂しており、新鮮なのだった。

  March 5, 2006

• 「逃亡くそたわけ」　（いとやまあきこ）

  躁鬱患者の男女二人が、病院から脱獄するのだ。アマヌノニジュウエレハジョウイイッチャクニアタイスル女の頭には、見知らぬ男の声が響く巨大な蚊柱が頭の中に沸いて、泣きながら、払ってる脱獄男は、１００万円下ろして、女と、九州を南下するが、まぬけな逃避行は、海と陸を結ぶ砂の道の上で、人のいいおっさんに会うことで終結する。それは、きっと、死人か、幻想の人だ。ラヴェンダーの香りが残るのだ。びくっと胸が凍るが、スプライトのいっきのみのごとく、さわやかで、作中人物らの、病も、小康状態を迎えた。頭に突き刺さる太陽を浴びながら、パンクに、転げ降りる九州南下小説。おもろ。

  March 1, 2006

• 「熟睡の２・２６」

  　久しぶりに、熟睡に、つぐ、熟睡。　脳みその、襞が、びろんびろんに、　伸びきり、もとから、マシュマロだったが、　さらに、輪をかけて、マシュマロが、　耳から出てきそうなほど、眠って、　お外を見ると、「雨？」らしい。　だが、寒いので、未だ、確かめる気にはなれない。　「２・２６」というと、その日付だけで、　うれしい胸騒ぎがしてしまう。　将校さんたちが、雪の中を行進し、　政府の重鎮たちを、ざくざく、抹殺してゆく。　その日、私の祖母の伝によると、　朝から、雪で、何か、嫌な雰囲気が漂っていたという。　外には出るな、ということになっていたらしい。　高校の時に見た映画「２・２６」は、つまらなかった。　だけど、「２・２６」って、寒くて、悲しくて、痛いけど、　何か、かっちょいい数字なのだ、と、刻まれた。　　などと、どうでもいいことを、書き連ねる暇があるのなら、　そろそろ、ちょこっと、お外にでも出ようと、思い立つのでした。

  February 26, 2006

• ジャン・ボードリヤール「象徴交換と死」

  経済ＶＳ贈与。累積ＶＳ消尽。テレビにも雑誌にも映画にも小説にも、その媒体が、何かを語る上での、文体というか、構成やリズムが、存在するのだと思い、身を浸していれば、その「語り口」が、おのずと、内面化され、血肉化され、「芸＝何か」の幅、もしくは、間口が、広くなったりするのではなかろうかと、左斜め下４５度の角度から、木魚などで、アゴを痛打した場合、大当たりした、パチンコの如く、銀色の玉が、じゃらじゃらと恐山のイタコのように、社会にＨＩＴできる「彼岸の言葉＝たわごと」が、やってきたりはしないだろうかと、最近は、自分にとって、とっても苦手な哲学書と、テレビのバラエティを、ばりばり、食うことを、課しているのだが、「クマさん」は、なかなかやってこない。だけど、どちらも、面白いもので、習いたての韓国語のように、カタコトだけでも、コミュニケートしてくれるようになった気がしないでもない。読み取れた２，３個のパチンコ玉は、詩は、読み終わったあとに、情報や価値を残さないのが、ＧＯＯＤなのだ、ということと、コード化され、死までもが、管理された現代社会では、自ら選らんだ死こそが、もっとも、反逆的なのだ、という、イスラームのテロリストや、サムライの割腹自殺を、評価するような過激な文面が、誤読の可能性を残しながらも、頭の中に張った水たらいの中の金魚のように、ぴちぴちと跳ねたりして、岡村さんは、スーツ姿で、１０００本ノックを受けて、スーツが、泥だらけになったりしてたが、ぽりぽりとほおばる「堅あげポテト」は、ちょっぴり辛くて、食べだしたら、止まらなくなるのだった。

  February 25, 2006

• 「the　全身チョコまみれ　at choco soap」

  　この日、私は、チョコ、もらったのであるが、　実際、口に入れてしまうと、　危うく「泡」を吹いてしまうほど、　「！」なチョコをもらったのであった。　　いい匂いだ。　香ばしいカカオの薫りが、私の鼻腔を刺激する。　大きさは、ざっと、ピンポン玉をフタマワリ大きくした感じ。　しかも、手作りだ。　えらい！　早速、食おうとすると、　「待って！」　止められた。　「何で、食べようとしてんのよ！」　「え？」　　なにゆえ？　「見りゃ、わかるでしょ、これ、石鹸なんだから」　その石鹸は、チョコの原料と、ほとんど変わらず、　甘いいい香りのする「choco soap」だった。　ちなみに、「choco」を、ネット翻訳機で、調べてみたら、　「黒人の別称」とあり、「choco」は「チョコ」と　日本語表記したほうが、問題ないのではないかと思ったが、　実際、私には、そんなこと関係ないので、その書き込んだ。　「これチョコだよ、絶対、食えるって」　「やめなさい」　「え、だって、食えそうだよ」　「じゃ、食えば」　「やだ」　石鹸の成分もしっかり入っていたので、　使って見ると、しっかり、泡だって、　全身チョコまみれで、私は、浄化されてゆくだった。　その後、「チャーリーとチョコレート工場」を　DVDで、見る機会があったのだが、　食いしん坊のガキが、チョコの川に、落ちて溺れるのを見て、　「こえ」と思いつつ、「ちょっと、楽しそう」と思ってしまった。　何はともあれ、この「チョコ映画」　おじさん顔の小人「うんぱるんぱ」が、縦横無尽に、　意味不明な踊りを、　びしばし見せ付けてくれる「大傑作」なのであった。　　　 　

  February 14, 2006

• ガストン・パシュラール「空間の詩学」

  「あたし夢みるから、生きてんのよ」てなことが、主軸らしい。読んでも、さっぱり、意味がわからないが、このじじい、よくも、こんだけの、ハイペース＆ハイテンションで、白紙を埋めれるものだと、感心してしまう。詩を哲学しているらしく、詩をする心の、浸透膜を、自分の濃度を、調節することによって、するりと、すりぬけ、核心に近づこうとしているようだ。「ことば」は、ジグザクに、拡散し、日常語とは、別の次元で機能し、「ことば」として、読めても、意味や、筋書きを、辿ることは、まずできず、土に、潜ったかと思うと、次の文節では、崖をよじ登ってるような、予測不可能なリズムが、たまらない。地下鉄にガタンゴトン揺られながら、ターミナル駅の、地下広場に、辿りつくと、事態は、すでに、「睡眠モード」が、漂っていて、ダンボールで、つくったカプセルハウスで、眠る、お風呂に、入らない人びとの、すやすやした寝息が、静けさを助長し、朝テレビで見た、関西系ホームレスの、公園撤退を巡る、暴動の、アグレッシブさに、比べると、東京の家なし人は、熱い血が足りなく、思えてしまう。引用された、書物ざっと、３００弱。書かれた、ことばの分量。４００ページ。ことばの海で、えら呼吸する、うーぱーるーぱーのごとく、脳を、ことばの水に、溶かし込むから、口の中から、水流を吐き出せるのかもしれない。地下を走る電動機械の震音に、三半規管を、反響させながら、意味が取れないのに、おもろいことばたちに、目を流していると、ぎざぎざなパンクロックが、紙を通して、立ち上がってくるようで、このじじい、とても、かっこよいのだった。

  February 1, 2006

• バタイユ「眼球譚」

  エロ小説、NO.1。変態度、NO.1。これは、もう、エロですらない。じゃあ、なんなのか。こころのエイズか。枠をはずすこと自体を楽しんでる。貴様ら、貴族だろ。と、思う。貴族は、筋金入りだ。現実的世界を動かすシステム外に、存在するからだ。自分の中にある、規制の枠を、丹念に、解きほぐし、自分の中の何かに、「直通」することのみを、真摯に追求している。たまご、めんたま、きんたま。まるいもの、きゅうたいの、イメージを、低音に、静かに、気づかないくらい、深層に、漂わせながら、世界に誇るジャパニメーションを生み出した、日本のエロ漫画をも、余裕ぶっこきで、凌駕するほどの、ぶっちぎりの一位で、１００ｍ走の勝者となっている。外人、おそるべし。まんこのなかから、しんだ女の子の目が、覗いていた、というシーンでは、時空間が、捻じ曲がり、「壁＝枠」が、腹を裂かれた闘牛の雄牛から、だだだだと、漏れる内臓のごとく、どばばばばと、崩壊し、めんたまと、のうみそが、裏返り、エロは、エロだが、エロを超えてる、超えまくってる。すでに、時空を超えていた。

  January 24, 2006

• 中沢新一「アースダイバー」

  「乾いた土地」と、「湿った土地」。縄文時代の地政学地図を、縦横無尽に駆使して、「東京」を読み解く、詩的かつ、個人宗教的な、「宇宙」を感じさせる作品。「あじあん」や「あふりかん」や「いんでぃあん」な神話は、すべて、世界の始まりは、「泥をこねること」から、始まっている。「地球≒海≒宇宙≒宇宙の始まる前≒無≒空≒無意識」に潜って、泥を、地表に、持ち帰ることから、「世界」は作られている。ゆだや、きりすと、いすらーむ、なんかの、さばくの民が、生み出した理路整然とした、論理の支配する「神話」とは、性格が基本的に、違うらしい。すまーとではなく、とても、どろくさい、はじまりをもった文化なのだ。仕切りが、しっかりとされていずに、「無意識＝泥」が、ずいしょずいしょ、知らぬ間に、だだもれに、機能しているのが、あじあんしてぃ「東京」だ。との前提で、中沢的物語は、進行してゆく。「俗＝非俗」「まいなす×まいなす＝ぷらす」の論理が、宗教の論理だけど、いわば、河原こじきが、役者の発祥地なんだね、みたいな、「あめりかんどりーむ」みたいな、お話でもあるのだけど。文化は、文化の無意識によって、うまいこと、区画整理を、され続けているのだということを、「彼＝中沢」は、言いたいらしい。「四谷怪談」を書いた鶴屋南北は、花のお江戸の「スラム」出身で、実際の、「お岩」と、「夫」は、倹約夫婦の鏡で、極貧から、富豪までへと、上り詰めた、「二ノ宮尊徳」的、江戸時代の「模範中の模範」だったらしい。それを、スラムの育ちが悪い、鶴屋さんが、ヒット作を模索し、古今当代の小説を、読み漁り、「たーげっと」にしてしまったのが、「お岩夫婦」だったそうだ。「中沢的」には、「湿った土地」からの、「乾いた土地」への、文化の更新という、負から正への螺旋方程式を描いてる。「死≒悪≒負」から、文化更新のエネルギーが、生まれる、というのは、安直な気もするけど、読んでて、面白くはある。「お岩稲荷」は、もともと、「お伊勢参り」のごとく、当時、江戸時代人の「しあわせすぽっと」だったらしいが、鶴屋さんの「血みどろ怨霊怪異譚」によって、これまた、育ちの悪い、歌舞伎者を、その名のごとく、名前そのものに、歌舞いていた当時の、歌舞伎屋さんたちが、木っ端微塵に、歌舞伎まくってしまい、「お岩稲荷」は、「栄華を極めた絶頂のほりえもん」から、白塗りの子供が、ドリフターズ顔負けの神出鬼没さで、「笑い」すれすれの「じゅおん＝ほらー」の領域にまで、塗り替えられてしまったのだ。つまり、乾いても、湿ってろ、ってことか？でなくて、「湿り」が、「更新する力」の原動力になることもある、そんな地点がある、てな、可能性の、一部を、つついてみただけなのだろう。「中沢氏」は、古来、天皇は、呪物王であり、「死＝聖」と、隣接することによって、現実のシステムを、凌駕する力＝権力を、握ってきた、シャーマニズム王権だと、主張する、おもろいおっさんだ。ひとびとの、あみめは、そこが、ぱっくり、われている。てな、感じらしい。などと、じぐざぐに、意味や音の、とりにくい、ことばを、だだもれに、しるしながら、そんなことは、どうでもよく、夏には、「乾いた土地」へと、越そうと、誓うのであった。

  January 23, 2006

• 村上龍「共棲虫」

  虫が、体内に、棲んでる話なんて、リアリティねえぜ、と、思いつつ、文庫本を、読み進めると、虫は、どうやら、抽象概念らしきもので、ひきこもり少年な「彼」にとっての「神」として、機能していた。ヘッセの「デミアン」という、シャーマンが、生まれるまでの、主観的記録のようで、たとえ、傍目には、バカなことであっても、本人にとって、最優先事項であるならば、それは、人を成長させうる、または、そのバカなことによってしか、人は、成長のかけらもない、てな感じの、間違ってるけど、「とっても、スピリチュアルだろ」みたいな本だった。原形動物のように、手も耳も、目も鼻も、口も、何にも備わっていない、ツルツルの「スライム」みたいに、「無・精神」だった男が、「殺人＝暴力衝動」を、テコに、外界との交渉に、目覚め、人間らしさを取り戻す話なのだが、その人間らしさが、全くもって、人間らしくないところが、アナーキズムだなぁと、感心させられてしまう。精神安定剤で、ぶくぶくに、太った、未成年の彼は、社会的ヘレンケラー、そのもので、コンビニに、小物を、買いにいくのさえ、自意識に、押しつぶされて、躊躇してしまう。カタツムリ男な「彼」だが、「殺人衝動」に突き動かされ、ターゲットを、「狩り」に行くたび、世界は、寓話的に、起動し始め、「彼」の、ミッションは、具体化していく。片足が、バット10本分くらい膨れ上がった、独り言を大声で喋り続ける女。自然公園の風景を目の前に、仏像が、十字架に掛けられて、地獄の業火に焼かれる絵を、描き続ける老人。絶対に、こいつら、狩られちゃう。引きこもりな「彼」の殺人衝動の餌食になって、残虐な描写が、今にも、始まってしまうのではないか。戦々恐々としつつも、ページを手繰ってゆくと、「彼」は、この二人から、進行方向に関してのヒントを与えられて、物語は、さらなる、深みを与えられてしまい、クライマックスへと、加速していく。クズとして、描写されながらも、「聖性」を、付与された水先案内人だったのだ。埼玉の原生林に潜む、防空壕から、毒ガスを、手に入れた「彼」が、ネット上で、知り合った、悪意の「クラッカー」たちを、毒ガスで、皆殺しにするために、出迎えるシーン。美しい。オレンジ色の、防護服に、身を包み、森林の奥に深く、忘れ去れた廃屋の前で、会社員、フリーター、学生風で、「姿勢の悪い」３人の男達を、出迎えるのだが、非現実的な絵柄を、リアリティ溢れる情景にまで、持っていける描写の積み重ねが、感動の嵐だ。この人の書くものに、結構、出てくる、モチーフは、「概念の欠落」だ。誰もが、当たり前にもってる、当たり前の感情や、当たり前の考え方の欠落。または、思考システムが違うことによって、必ず、抜け落ちてしまう、なんらかの要素。思考システムの、個人＝文化＝環境による「違い」。共通する基盤が「ない」という状況が「ある」という、世界の裂け目を、グランドキャニオンを観光するがごとく、鮮明に、体感させてくれる。世界と、自分のフィット感を、形作るため、匍匐前進で、寓話の光を頼りに、物語を、進行させ、世界と自分の間の断絶を、取り結ぶための「ことば」を、試行錯誤していくスリリングな、哲学書のようだ。最後、徹底的に、間違った方向で、引きこもりな「彼」は、東京都民を、皆殺しにできるだけの、「毒ガス」を持って、野に放たれてしまう。どこから、どう見ても、「彼」は、間違っているのだが、恩寵のごとく、湧いてきた「目的」に向かって、試行錯誤を続けていくことによって、人間は、人間性を獲得しうるって、「素敵」と思い、または、ワイドショーでは、人非人の扱いしか受けないような人間類型に、思わず「声援」を送らせてしまうような、「小説」というメディアの、怖さと、鋭さと、懐の深さを、感じさてくれる作品だった。

  January 14, 2006

• 謹賀０６年！

  あけまして、おめでとうございます！雑煮を食い、そばを食い、酒を入れ、頭がくらくらしつつ、秋葉原に、ＰＣを買いにいき、えっちらおっちら、キャリーで、引いてきて、ばたんと、倒れて、すでに、時は、１月２日の、初夢が、韓国人との銃撃戦なのですが、今年は、話つくって、ショートムービーをつくろうと、祈念しつつ、「今年もよろいく！」と、空に、向かって、空砲を撃つのであります。

  January 1, 2006

• 「湾岸湾湾」

  　よくよく考えると、　　前頭葉に、エセ理性が宿ってからというもの、　東京での越年は、初めての気がしたので、　「人がいない東京」に、胸をときめかせ、　別段、撮るものもないのに、　閑散とした、新宿駅などに、　ビデオカメラのレンズを向けて、　ほくそえむのだが、単に、深夜３時か、　早朝の風景にも、おもえてきて、　日付入りでなれば、価値がないような気もしつつ、　それでも、ガランとした感じが、　きゅんと、胸にくる。　湾の底を列車で、通り抜け、　湾岸に辿りつくと、若者が、　ＷＡＮＷＡＮ、熱気たぎらせ、　身をすりよせて、唸りつつ、　カウトダウン１０秒前に、　滑り込み、０６年は、電子音とともに、　幕を開けたのでした。

  December 31, 2005

• 「酒は凶器かも」

  　忘年会が少々連発し、　久しぶりに、水槽にアルコールを、　なみなみと注ぎ、　脳みそを取り出して、　ぷかぷかと、浮かべてみたのだが、　脳幹が、びりびりと、アルコールを、　吸収したようで、しびれた、しびれた。　私は、基本的に、液体として、　胃袋に、収めてしまうことのできる分量は、　多い方かもしれないのだが、　ストレートで、焼酎程度の度数のアルコールが、　ビンの半分、500mlから、750mlを超えると、　脳の配線が混線を始め、　仮想と現実が、境界線を失いはじめてしまうようだ。　つまり、強くはない。　先日は、上司を、最寄駅まで、送っていったのは良かったが、　帰り道、通勤路から外れて、　何故か、外に出るわ訳でもないのに六本木駅で降りて、　札を持っていたのにもかかわらず、　一円玉50枚を駆使して、キップを買おうと、一時間くらい、　何度も入れなおしては、終電まで頑張っていたらしい。　壊れたからくり人形のようだ。　しかも、最後は、駅員さんに、タダ券をもらって、　中目黒まで行き、終電のなくなった街をへろへろ歩き、　どうしよう、帰れないような気もする、などと、　行きつ、戻りつしていると、　ちょうど、ねこさんから、電話がかかってきて、　このような状況は、どのように、打破すべきかと、　相談すると、「タクシーに、乗ればいいじゃない」　と、一喝され、　　それも、そうだ、何故か、気づかなかったのだろうと、　ヒントをくれたことに、感謝し、　無事、帰れたのだった。　酒は、度を過ぎると、バカの壁ならぬ、　バカのグランドキャニオンを形成し、　麻薬以上の効力を発揮するときもある。　酒は凶器かも。

  December 30, 2005

• 勝手に動く「旅行かばん」

  　映画、なんか面白いのやってないかなぁと、　まだ、午前中なのに、　歌舞伎町のぐじゃぐじゃの人通りを抜けると、　広場には、「歌舞伎町のブッダ」が、　鎮座していて、太陽などを描いた「自作絵画」を　並べていた。　今、現在、「松竹梅」の「３万、５万、７万」で、　道ゆく人に、分割ＯＫで、販売しているらしい。　前に、比べると、額に入れたり、グレードアップはしており、　瞑想によって、移行した異世界を、　インドの神になぞらえたキャラで、　キロクしているそうなのだ。　この間は、４万で売ったらしい。　銀座が、ターゲットになっているのだが、　ファーストフードに、通っていたら、　従業員に、つまみ出されて、ぼこられてしまったという、　額のキズを見せながら、絵画世界を語ってくれた。　なんで、ぼこられたの、と聞くと、　ホームレスだから、との理由。　気づくと、広場のタイル張りの路面を、　タイヤのついた旅行かばんが、　勝手に、動いている。　あれは、リモコン操作だ。　え？　まじで？　んなわけないのであるが、　風に吹かれた旅行かばんは、　目に見えない旅行者に、　腕を引かれて、歩いているようで、　透明人間な気分が、炭酸飲料の喉ごしのごとく、　訪れたのだった。

  December 24, 2005

• 中村航「リレキショ」

  　リレキショをつくり、　ナマエをつくり、　イバショをつくり、　借金に追われてるわけでもないのに、　社会的人格を、　まるっきり、再構成した、　　１９歳の実験的な男が、　深夜のガソリンスタンドで、　宇宙人のような不思議系の女の子に、　遭遇する物語だった。　別に、種明かしがあるわけでもなく、　真冬の深夜、静けさが充満して、　空気が、冷凍庫に入れた、缶ビールのように、　きんきんと、冷えて、　月面に取り残された、サルのおもちゃが、　シンバルを、カシャンカシャン鳴らすような、　爽やかな孤独と、ふと、気づくと、　向こうから、カシャンカシャン、シンバルを、　鳴らしながら、サルのおもちゃ２号が、　奇跡的な邂逅を遂げたような、　天体観測的味わいが、　するりと、残る作品だった。　

  December 10, 2005

• 村上龍「音楽の海岸」

  　音楽が、ラストの方で、流れる小説らしい。　どんな音楽なのだろう。　出てくる人物は、変態のオンパレード。　村上龍の主人公は、徹底的に、　アナーキストで、情念のドライブが、　しっかりと、身体の外に区分けされている。　復讐を依頼され、その復讐のスケープゴートに、　Ｍ度100％のマザコンを男を使うことで、　罠が罠を呼び、罠の入れ子構造が、成立し、　復讐を完遂されるのだが、　自分も、抽象的な罠に引っかかり、　感情を防護していた厚い壁が決壊し、　「音楽＝言葉＝感情」が、流れてくる。　安手にいえば、「温もり」や「優しさ」など、　人間的な感情が、ヒューマン度、ゼロのところに、　今までになかった「概念＝音楽」が、　身体化も、伴って、訪れる物語だった。

  December 9, 2005

• 「ひだるまのひだまり」

  　運河沿いの公園は、ぼぼぼぼと、　屋形船が、水を掻き分けており、　夜が終わり、朝食を買うため、　外に出ると、青空で、太陽が暖かく、　野良猫は、日向ぼっこしており、　昔の人工島は、本物の島にしか、見えず、　ビルだか、マンションが、林立し、　血管の膨張した脳みそは、　記憶の断片化が進行しつつあり、　デフラグしないとな、と思いつつ、　水分を含んだ風が、肺臓に、充満すると、　気分が、「キッカシ！」してきて、　煙草を吸いながら、運河を眺めると、　昔、見た、「新宿鮫」の映画を思い出し、　内田裕也扮する、ハードゲイな犯罪者は、　運河の小路に、工事用船舶を停泊させ、　船体の底の方を、秘密基地として、　悪事を重ねるのであるが、　真田扮する、「新宿鮫」は、逆に、　生け捕りにされ、犯されかけ、　トラウマを、生むのだが、　あれは、名画だったと、思いつつ、　「運河、すてき」と、　思うのでした。　　

  December 1, 2005

• 「アイスマシーン」

  　公私ともに、徹夜が続き、　睡眠が不足し、徐々に、幻影を見始めるのだが、　今回の、幻影は、いたって、リアルなのだ。　デザインフェスタという、アートイベントに、　補助的に、参加し、気づくと、　２回目で、もしかして、　私も、参加する、当事者だったのだろうかと、　終わりごろ、ふと、思い至ったが、　参加２日目、会場に辿りつくと、すでに、　陽はくれかけ、西空は、オレンジ色を、　少々、残すばかりだ。　隣を歩く、まさねこ氏も、　すでに、ラリッている。　いい夕陽だ。　　久しぶりに見る、心潤す夕陽だ。　映像の書き出しで、ＰＣが、飛びやすく、　整備しないと、使い勝手が如何にも、悪くなっていて、　早く、新しいの、買えよと、自分で、自分にも、　言っているのだが、　「薬缶姫」二日目、　ラストシーンまで入ったコンプリート版は、　便秘と難産を、ｎ乗に重ねた結果、　出発が、午後になり、　さらに、電磁波の浴びすぎで、　触覚の狂っていた私とまさねこ氏は、　りんかい線と、東海道線を、乗り違え、　東京の東端「国際展示場」に辿りついたかと、　思いきや、「横浜」に到着しており、　引き返そうとして、列車に乗り込むと、　グリーン車で、ひとり、８００円の追加料金を、　車掌の執拗な追跡により、むしりとられ、　「う、やば」て感じなのだが、　何かの遠心力によって、　限りなく、デザフェスから、遠ざかっていた、　私たちが、ようやく、到着したときは、　すでに、夕陽だったわけで、　残すところ、２時間となっており、　やけくそ気味に、明るく前向きに、　脱力しかけており、　来て下さって、見れなかった方には、　土下座して、申し訳ございません。　しかし、私は、性懲りも無く、　制作をば、続行するのです。　と、心に、固く、誓ってしまったわけで、　「薬缶姫」完成版を流し、　会場内を散歩し、その日を終えたのであるが、　帰りの電車で、意識朦朧の中で、　見せてくれた、まさねこ氏の「ねずみの胎児」のホルマリンづけ、　「かわいい」確かに「かわいい」のだ。　電車に、揺られながら、短い眠りに落ちたのです。

  November 29, 2005

• 「薬缶姫」(第一稿）

  ○登場人物 少年姫魔王占い老婆蜘蛛 人物は、みんな小人。家以外は、実景の植え込みや、道路、森林などを使う。 １．少年と姫少年と、姫。キコリの家で、キコリダンス。斧をもって、巻き割りしながら、巨大ケーキを、パクつきながら、踊る。 ２．魔王登場屋根を破って、魔王が、現れ、姫の首を、咥えて、飛び去る。腰を抜かして、驚く少年と、首が、なくなって、慌てふためき、部屋を、走り回る姫。一枚の羽が、床に残されている。 ３．出発少年が、姫を、背中に、縄で、背負い、羽を手がかりに、姫の首を、探す旅に出る。巨大な横断歩道を前に、少年が、羽の匂いを嗅ぐ。「くんくん」首をかしげる少年。背中の首なし姫の首のない部分に、羽を突き立てると、羽が、「ぴこんぴこん」と明滅して、ある方向を、９０度に、曲がって、指し示す。そっちの方に、走り出す少年。 ４．占いの老婆土手の中途に、少年が、あばら家で、羽が「ここだ」といわんばかりに、「ぴこんぴこん」と明滅する。中に入ると、占いの老婆がいる。背中の姫を下ろして、少年と姫が、手振りで、「首を魔王にさらわれた」ことを、伝える。占いの老婆、水晶を、のぞきこみ、一喝すると、水晶が、薬缶に、かわる。占いの老婆が、薬缶の水を、姫の首のない部分にさしてある、羽を抜き取り、羽に、注ぐと、羽が、黒い鍵に、かわる。黒い鍵を、薬缶の中に入れ、薬缶を、首なし姫の、首にそえると、薬缶が、ぐるぐる、高速で、回転を始めて、ある方角で、ぴたりと、とまる。少年が、老婆の顔を見ると、老婆が、うなずく。 ５．魔王自宅レンガで、覆われた、鳥の巣ののような、寝床に、姫の頭が、安置されて、魔王が、姫に、スープを、食べさせている。 ６．巨大樹少年が、姫を背負って、巨大樹に、行き当たる。見あげる少年と、薬缶姫。登り始める。 ７．巨大樹途中蜘蛛がやってきて、少年と薬缶姫を、襲うが、薬缶姫が、薬缶から、水を吹き出すと、蜘蛛は、溶けて、墜落していく。 ８．魔王宅到着鍵穴に、薬缶から取り出した黒い鍵を取り出して、差し込むと、「ぎぎい」と開く。少年と薬缶姫、中に入ると、巣の中で、姫の頭が、金魚のように、口をぱくぱくさせている。少年が、薬缶姫を降ろして、頭を手に取り、頭を、持ち上げようとすると、天井から、魔王の手が、巨大になり、少年を吹き飛ばし、少年は、壁にめりこむ。魔王が、床に降りてくる。薬缶姫と、魔王が、じりじりと、睨み合う。魔王の舌が、拳骨になり、薬缶姫を襲うが、薬缶姫は、軽々と、ひけて、薬缶の水を、噴射すると、魔王の、顔に当たり、魔王は、悲鳴をあげ、顔を押さえて、叫びだす。少年が、薬缶姫の薬缶と、姫の頭を、すげかえると、魔王が、突進してきて、薬缶が、倒れて、３人とも、水を浴びてしまう。すると、３人とも、身体が、溶け出して、木の蔦のようになり、ぐるぐる、絡み合って、大気圏まで、伸びていってしまう。 ９．大気圏外青い地球を下方に眺めながら、蔦の上の巣には、３つの花が、咲いている。 END

  November 28, 2005

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