『つゆのあとさき』 さだまさし
時間が経つのは早いもので、楽天を卒業する時間が刻一刻と迫って来ております。ここで更新するのも、後2~3曲も取り上げさせて頂く位でしょうか・・卒業ソングが続いていますが、今回はさだまさしさんの『つゆのあとさき』を取り上げさせて頂いて就寝させて頂きます。 『一人歩きを始める 今日は君の卒業式♪』この楽曲は1977(昭和52)年7月25日に発売されたさださんの2枚目のソロアルバム『風見鶏』の2曲目に収録された楽曲です。歌の内容は男女の別れを『卒業式』に例えたものです。文豪、永井荷風先生の小説のタイトルと同じですが、小説とは関係なくタイトルだけを拝借したものと思われます。さださんのアルバム『風見鶏』のこの楽曲のライナー・ノーツに別れを卒業に例えた理由を『 卒業という響きはどうしようもないひとつの区切りと、分岐点を示し、又、同時に、決定的な脱皮を求められる、悲しいような、そして弾むような音色です。卒業に例えた理由はそれだけです 』と説明されておられます。『ごめんなさいと一言 わすれないと一言♪』確かに単なる別れとは違い『卒業』と言う響きはさださんの言われるよなニュアンスが感じられますよね。そして『 破局に際して男性が示す最后の誠意は、後悔も未練も、或いは怒りまでも包み込んで見せる悲しいポーズであり、言い換えれば、寛容と言う美辞でありましょう。トパーズ色の風は少しばかり浮気です。 』と続けられています。この楽曲が発売された時、さださんは25歳でした。私も今でこそ、この楽曲のライナー・ノーツに書かれた意味が理解できているつもりではいますが、25歳の時にここまでの事を考えられたかと問われれば疑問です。ましてや、このアルバムを購入した時私は14歳でしたから、言葉面をとらえて大人になった気になっていたように思います。『別れ行く時も花びらの中 君は最後までやさしかった♪』 歌詞の内容からすると、時期は3~4月を思わせる歌詞になっているのですが、タイトルは『つゆのあとさき 』ですから梅雨の前後と言う事は初夏に近い時期ですよね。実話を基に作られたのかどうかは判りませんが、14歳で初めて聴いた時から、違和感を持っていました。この楽曲も残念ながら、試聴はないのですが、プレ王でFUNA-1様と言う方がコピーされています。同じくプレ王でsigetaku様と言う方がMIDIを出されています。歌はないのですが、オリジナル・カラオケかと思うほどよくコピーされています。お二方とも素晴らしいです。