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つい最近まで何かと話題になった『オレオ訴訟騒ぎ』だが、オレオの製造元であるクラフトフーズ社側に「改善」の努力をする姿勢が見られるようになったという事で、結局提訴は取り下げされる事になった。
何せ、マクドナルドに対する訴訟(『太ったのはマクドナルドの所為!』訴訟事件)が起こったのはそう古くもない話で、このオレオの販売禁止を求める動きが出た時には正直「またか、、、」という思いだった。 しかし良く良く聞けば、この訴訟騒ぎはそんなに愚かな騒ぎでもないようだ。 なんでも、オレオの材料として含まれているTransfat(トランス脂肪)の表記がなされていず、消費者に正確な情報が与えられていないという事が提訴に踏み切る理由だったらしい。 それまではトランス脂肪に関しての表記義務は無かったのだが、トランス脂肪の有害性が余り知られていない点では、「常識に近い認識の欠如」が指摘された前述のマクドナルド訴訟事件とはちょっと違う性質の問題をはらむ事になる。 トランス脂肪というのは水素添加された油(部分的に水素添加されたものもある)であり、日持ちを良くするというのが最大の理由で広く使用されているのだそうだが、多く摂取しすぎると悪玉コレステロールを体内に増やすだけでなく、善玉コレステロールを減少させる傾向があるのだそうだ。 その結果、細胞の機能を狂わせるだけでなく、心臓発作などの心臓病や脳溢血などを引き起こしてしまう危険性があるとまで発表されている。 ここまで聞いたら『オレオは危ない食品なんだ、、、。』と思ってしまうのだが、食品売り場にある商品の内約40%はトランス脂肪が何らかの形で含まれているそうであるから、厄介なのはどうもオレオに限らないようだ。 『Hydrogenated Oil』、『Hydrogenated Soybean Oil』または『Partially hydrogenated oil』などの表記がトランス脂肪の有無を確認する手がかりになるそうで、実際に私も食品棚や冷蔵庫・冷凍庫にある商品を調べてみたのだが、『Hydrogenated Oil』、『Hydrogenated Soybean Oil』と表示された製品が結構あって目が丸くなったほど、、、。 冷凍ピザ、マフィン、ホイップクリーム、ポップコーン、クッキー、、(注*全ての冷凍ピザ、マフィン、ホイップクリーム、ポップコーンにトランス脂肪が含まれている訳ではありません。)などトランス脂肪が含まれた商品がどんどん出てくるわで、何故オレオだけが訴訟を起こされるのか分からないほどであった。 そんな渦中にあるオレオにもReduced fat (低脂肪)オレオクッキーが登場したとの事で、トランス脂肪の含有量が普通のオレオクッキーの1/2以上も抑えられているのだそうだ。 訴訟騒ぎの効果はここにあり!といった所だろうか、、、。 低脂肪のオレオを味わってみたい私はいつか試す予定だが、その際は必ず報告したいと思う。 さて、アメリカにトランス脂肪が出現したのはなんと1910年の事だそうで、人類がかなり長い年月に渡ってトランス脂肪を消費してきた事に気づかされるこの頃、、、。 2年半以内には全ての商品にトランス脂肪の含有量が確実に明記されなければいけないようだが、90年余りも何処に隠れていたのだろうか大変気になる所である。 参考HP: *CNN.com/Law Center May.14, 2003 "Lawsuit dropped as Oreo looks to drop the fat" www.cnn.com/2003/LAW/05/14/oreo.suit/ *CBS News.com May.15,2003 "Oreo Cookies Lawsuit Crumbles" www.cbsnews.com/stories/2003/05/13/health/main553619.shtml *Oreo Official Website:Trans fathttp://164.109.16.145/update/ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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