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カテゴリ:アメリカのお店
実をいうと、Waldenbooksという本屋には一度も出会ったことがないし入ったこともないのだが、Borders Groupの話をする上で欠かせないと判断したのでここに取り上げてみたいと思う。
なんでもWaldenbooksの元祖は、Bordersが出来る38年も前に設立されたそうだ。 創始者であるLarry Hoyt(ラリー・ホイット)は、コネチカット州に一軒のレンタル図書館を作り、本が好きだけれども本が買えないという人の為に、一日3セントで貸し出していたという。 そして15年後の1948年には、250ものレンタル図書館を経営するまでに至り、丁度その頃から本の販売を開始したそうである。 その流れで1962年には店舗を設立し、店はWalden Book Storeと名づけられた。 これはアメリカの作家・思想家・哲学者のHenry David Thoreau(ヘンリー・デイヴィッド・ソロー)氏が書いた『Walden Pond(訳書『森の生活 ウォールデン』)』に由来するらしい。 その10年後の1972年には現在使われている店名Waldenbooksに改称され、1981年には何とアメリカ全州にチェーン店展開を果たしたという実績もあるが、歴史上書籍チェーン店初の快挙とも言われており、そういった意味ではBarns&NoblesやBordersの先駆けのような存在とも言えるかもしれない。 そんなWaldenbooksも、一時期はあのKmart(ケイマート)の傘下にあり、1992年に同じくKmartに買収されたBordersと併合してBorders-Walden Group(のちのBorders Group)が形成される運びになった。 しかしほんの暫くするとKmartが破綻の危機にあい、負債圧縮を進めていく為に子会社を手放すことになったらしいが、それがきっかけでBorders GroupはKmartから分離独立、再出発することになった。 それからイギリスやシンガポールなどの国々にも進出し、今やアメリカ第1、2位の地位を争うほどの大手書籍店になったという経緯がある上、ついにはBorders GroupもFortune 500リスト入りを果たしたそうだ(ちなみに2003年度は446位。)。 ライバル書店Barnes&Noblesと今後どのような競争を見せてくれるか楽しみである。 さて、色々調べているうちに例のHenry David Thoreau著の『Walden Pond』が一体どんな内容なのか気になってきた。 これからWaldenbooksにでも行ってその本を立ち読みでもしてこようか。 70年前みたいに3セントで貸してくれたら嬉しいのだけれど、、、。(笑) 参考HP: Borders group http://www.bgimediacenter.com/cgi-bin/browse.pl?action=press&item=284 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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