カテゴリ:真理論
ぼくが思うに、
悪人というのは、地獄へ逝くんじゃないんです。 そもそも「悪人」という考え方じたいが 主観的というか自分本位で、 よくて世間様に裏づけられた「常識」にもとづいている。 悪人は地獄に落ちる、というのは 自分は天国にいけるという思いです。 悪人という人がいるわけじゃないんです。 「あいつは悪人だ」と思っている自分がいるだけです。 悪人という観念がなくならない以上、 なにかを恨んだり憎んだりすることはなくならないでしょう。 誰かを呪うことは不幸です。 誰かを祝うことは幸いです。 呪われることが不幸で 祝われることが幸いなのではないのです。 自分に対して 誰が何を思おうが、関係はありません。 とはいえ、これが理想論だということも知っています。 そんなに簡単に 人を恨んだり憎んだりする気持ちがなくなるわけではない。 僕も、人をねたみ、人をうらみ、人を憎むこともあります。 しかしそれが正しいことだとは思っていない。 正しくはないけれど、仕方なく憎んでしまっている。 それはそれでよいのだと思います。 正しいと思ったら、そこから過ちがはじまります。 悪人は地獄へ落ちる、という考えからは 「自分が正しい」が導き出されてきます。 それは気をつけないといけない。 そういう意味で、僕は 「悪人は地獄へいくわけではない」と言っているのです。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2007年04月06日 14時19分01秒
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