コンビニの生食用食品の工場で活躍するオゾン水
身近な所で活躍しているオゾン水の話この季節の店頭に並ぶ旬の野菜や魚は安くて美味しいと相場が決まっています。でも、一人暮らしには、美味しいが残った野菜や魚の処理は少し困るものです。 旬の野菜と果物のサラダが美味しい季節。一人暮らし用に便利なカット野菜やサラダ、魚の切り身などを小分けした生食用加工食品が、スーパーやコンビニの棚に並ぶようになりました。便利な小分け生食用食品の洗浄・殺菌工程で、オゾンを利用する工場が増えています。サラダや魚の切り身など生食用食品は、食品工場の製造過程で人手の接触が避けられません。そのため食品の衛生管理が非常に難しくなる側面があります。■塩素系殺菌剤の代替に期待されるオゾンの力生食用食品は加熱調理が出来ないために、食材の洗浄・殺菌も全て非加熱が必要になります。この非加熱殺菌には、主に次亜塩素酸ナトリウムという薬剤による洗浄・殺菌の方法が使われています。長年この薬剤処理には、塩素臭が食材への残留する問題、塩素処理のために副生する有機塩素系化合物による環境問題などが指摘されてきました。塩素系殺菌剤に代替できる洗浄・殺菌方法として、オゾン水が利用されています。強力な殺菌力があるのに自然に分解して残留性のないオゾンの特徴によるものです。オゾンは、以前より日本では食品添加物として、既に認可されてきました。2000年には、米国でも食品貯蔵・製造の殺菌にオゾンの使用が認可されています。このようにオゾンを利用する環境が整い、安価で使い易いオゾン水生成装置の商品化が進んで生食用食品の洗浄・殺菌方法として、オゾン水が注目されています。厨房での使用も始まり、鮮魚の調理場でもオゾン水が使われるようになりました。旅館厨房の調理台下にオゾン水生成装置が設置されています。蛇口のホースを通して、調理中いつでもオゾン水が使えます。今年は、家庭でも使える本格的なオゾン水生成機の商品化が検討されています。