|
カテゴリ:釣り関連よもやま話
ハゼ釣りの写真をアップしましたよ、と。
んで、どうせ今日も釣りにはいけないので 不満たらたらで 結末はあんまり好きでなかったんですが、 面白い釣り関連の小説を一冊。 「イエメンで鮭釣りを」は白水社から出ているので あーこりゃ本格的な小説だな、というわけで 実用本位の方は読まなくて全然よいのですが、 物語は現在のイギリスを背景にしております。 イギリスの小説なんでユーモアがいっぱいの とても導入は楽しい話になっておりますよ。 話はメールのやりとりや 主人公の日記 美人代理人と恋人との手紙のやりとり そして後に起きる事件のための尋問や 議会の委員会の話 あと出版されなかった首相広報官の本からの抜粋を つなぎあわせた形式になっている。 それがまた面白かったりする。 とくに最初のメールのやりとりや 日記が楽しすぎ。 なにせ国の研究所で働いていた釣り好きな水産学者のところに 「イエメンの砂漠で鮭釣りをしたいんですけど、協力してくれませんか。金はたっぷりありますから」 という馬鹿な依頼がきて 「そんなことはできません」と 根拠を示してお断り。 そしたらその依頼、背後には英首相の広報官が 「最近中東とわが国の話題はろくなことが無いので、このイエメン鮭釣りプロジェクトはちょっといいニュースだし、悪い話から目をそらせていいね!」 とバックに政府が!外交が! というわけで、それまでトビゲラの研究とかしていた安月給で、奥さんのほうが高給取りの 主人公が、大金持ちの依頼人やその代理をしている美女と出会い、夫婦の危機や政府、メディアからの足引っ張りな危機に直撃されつつプロジェクトを進めていく。 途中にイエメンの大金持ちがなんで鮭釣りにはまったのか。 イギリスの大金持ちの鮭釣りの様子や、 鮭釣りを愛してやまない環境庁が 広報官に「鮭1万トン捕まえて」と言われて激怒したり 釣り人が怒り出したり もちろん主人公が鮭釣りをするシーンもあります。 そういう意味で、作者の方も言っているように、 とても釣り好きな、釣り人ならよくわかるシーンもたくさん あるのですが、 これ、結末は結構な悲劇です。 だんだん楽しさよりも悲しさ&哀しい流れになっていきます。 そこらへんがイギリスっぽいっちゃーイギリスぽいのですが。 売れる話でいくならたぶんハッピーエンドにしてほしかったけどねえ たぶんに道楽っぽい作家なので、そう都合よくいくか的な感じで 書いたのかもしれませんが。というかそこで現実に戻されるのって ちょっと辛いんですけど、って個人的には思った。 主人公や登場人物がとても愛すべきキャラクターな設定で とくに主人公は朴訥だから幸せになってほしいって思いますしね。 まあ結果的に主人公自身もその生活に満足している様子もあるにはあるんですが 古本屋の話はどっちかっつーと自分を哀れんでいる感じもあるしねえ。 そこらへん、作者が敵対的買収で会社をとられた社長さん、というのが 影響されているのかもしれませんが。 ちょっとハッピーエンドのつもりで読むと最後のほうは結構きついので うーん、まあ訳者の方のいうとおり最後に失敗があると思いつつ、 主人公を応援してやるつもりで読むといいと思います。 イエメンで鮭釣りを にほんブログ村 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2010.12.22 16:27:48
コメント(0) | コメントを書く
[釣り関連よもやま話] カテゴリの最新記事
|