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田畑見聞記

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2018.05.22
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今作のイチゴ生産はほぼ終わりになりました。JAさんの共販も早仕舞いのところが多いようですが、不足が言われている加工用イチゴと商系ルートで生食用小玉が供給されています。今作は天気に振り回されて収穫量は少なめ、単価は高め傾向で金額は例年をクリアとなった模様です。



 写真は次作苗採り用の親株の現状で、この方は上々の仕上がりが見てとれますが、全体的にはランナーの出方は遅れ気味のようです。反対に終わりを迎えたハウスではランナーが盛んに出ているところが多く、鉢上げまでに苗数の揃いが微妙なところは本圃の先端苗を利用する手もあります。

 仮に栽培株が病気を持っていたとしても、先端苗が本葉1枚半までは伝染していないとの研究結果(東北農業研究センター)をもとに、先端苗を集めて根が出るまで養液育苗して鉢に移せばOKとなります。無病苗を作る二段階育苗と同じやり方ですが、10、000倍ほどのSi22希釈液に微量の液肥を混ぜたものをポットに溜めて、ランナーの切り口を浸しておけば2週ほどで発根しますので、その後鉢に移せば大丈夫です。

 今作を振り返ると上手くいった方とそうでない方の差がまた一段と拡がった感があります。上手くいった方も収量や収入でも測れますが、一度作を終えた株の根を高圧洗浄で確認されてはいかがでしょうか。朝倉市のSi22ファンのU.Mさんは前作の終わりに普及センターさんとともに5株確認されたそうですが、いずれも70cmを超えていて納得がいったそうです。普通40~50cmがイチゴの根としては一般的ですが、4割以上長く、おそらく根数も相当に多かったと推察されます。

 私達動物は口から栄養の殆どを取り入れますが、植物は葉の気孔からCO2を、根の先端からミネラルを吸収します。気孔も根の先端もその働く期間はそう長くないために、成長期には次々に葉を繁らせ根を伸ばし増やして栄養の補給を行います。葉の数が多いほど根の総量(根数+長さ)が多いほどその植物は健康に育ったと判断出来ます。(但し、イチゴは葉欠きが根と地上部のバランスを整える栽培技術なので、最終葉数は度外)そして気孔も根も植物が必要なだけ吸収し、体やエネルギーに変えます。肥料や最近注目のCO2の多過ぎる供給は、植物にとってちょうど良いを通り越して、負担になり得ることも考慮すべきではないでしょうか。

 2007.11.24のブログも参考になさってください。





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Last updated  2018.05.22 15:17:31



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