カテゴリ:宗教
ニーチェは牧師の家庭の長男に生まれ、幸せな子ども時代を過ごしたという。
そのためだったか、彼の生涯はキリスト教との戦いに費やされているようだった。 「神は死んだ」ではなく、「神は殺した」と彼はいう。 殺すような神は存在していないことに気づかなかったところが 彼の最大の悲劇だと思われる。 キリスト教をやみくもに否定し、解体し、呪い、ぐぅの音もでないほどに葬り去る。 ビルの解体でもあるまいし、神をたたき壊すことはできない。 「このくらいたたき壊せば、もうよみがえるまい、神は」 神がいなくなった場に自分を置き、そこから雄々しく立ち上がり、闇に向かって突き進むのがニーチェなのだ。 どんなに孤独でも、寂しくても、乗りこえて進むのが、神を捨てた人間のしるし。 一切の偶像を激しく拒否するのだが、いつの間にかニーチェの前に「超人」が出現。 目に見えない「超人」に向かって 自分で作った「超人様」に支えられ、精神の旅を続ける。 虚飾とお仕着せの権化と見たキリスト教を破壊し尽くし オリジナルで理想化された「超人」に突進していく。 「超人」とは旧約聖書の「アダム」に似ている? ニーチェは、神を偶像と拒む代わりに 「理想の人」(超人)を偶像に仕立て上げる。 「青い鳥」を捜し求め、はるか彼方まで探し歩くチルチル、ミチルと同じだ。 あぁニーチェ、君を泣く。狂い給うことなかれ。 あなたの母のかなしみをわがかなしみとせん。 さぁ読もう。ニューチェの世界にもう少し近づこう。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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2013年10月04日 23時33分36秒
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