以前にも書いた元試験委員の方のセミナーで聞いた話では、口述試験の問題(テーマ)は、試験開始1時間ほど前に試験委員に渡されるのだそうな。それまでは何を出題するのかを試験委員も知らないらしい。その1時間の間に、試験委員間でディスカッションしたり、条文・青本などにざっと目を通したりで、試験委員も結構大変らしい。
無論、最低限聞くべき項目と、時間が余った時用?のオプションの項目を記載した紙が試験委員に渡されているが(試験中に見ていた感じではA4で2~3枚位)、最初のうちはそれをどのように聞くかは試験委員の方でも手探り状態。したがって、セッション(午前・午後)の比較的早い時間であれば、受験生が的外れな答えをすると、本当はそれが知識不足であっても、試験委員は聞き方が悪かったかなと思うこともあるようだ。口述再現問答を見ていると、それらしきやり取りが散見される。
あとは、論文の出来が悪かった人への質問が厳しいというのは事実のようで、試験委員としても、その受験生が、たまたま論文試験の日に不調で本当は実力があるのか、それともまぐれで論文に合格したのかを見極めようとするからであろう。ただ、自分が思っている論文の出来不出来と、実際の成績は意外と違っているので(私も自分の論文の成績が良いと聞かされてビックリした。論文合格の可能性は五分五分と思っていたので、かなり下の方での合格したと思っていた。)、論文の手応えが悪かったからといって恐れる必要はないし、手応え十分だったからといって慢心するのは危険である。
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Last updated
2005.09.30 23:40:47
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