テーマ:管から見える世界(760)
カテゴリ:品質管理と安全管理
青森県鶴田町の町立小学校で、校長(59)が運転するスノーモービルが校庭の鉄棒の支柱に激突、校長は頭部を強く打ち死亡したという。
このスノーモービルには、4年の男子児童(10)も同乗していたが、顔面打撲などの軽傷だった。 小学校では昼食後に特別活動として『雪遊び集会』を開催。 在校生の保護者を介してスノーモービルを計3台借り、希望する児童に体験乗車させようとしたが、運転できる人が2人しかいなかったため、校長が1台を運転。 児童を乗せて校庭を1周する間に運転を誤り、鉄棒に激突した。 ***** 子供の頃、自転車に乗る練習は、放課後の校庭が定番だった。 フラフラした運転、まるで自転車は吸い込まれるように鉄棒にぶつかる。 人間は危ないものに気を引かれるとそちらにハンドルを切ってしまうからだ。 『視覚吸引作用』 とも言うそうだ。 自転車なら自分の力だし、慣れない頃は漕ぐ力も大したことはない。 だからタンコブくらいで済むが、エンジンがついた乗り物だと話が違う。 また雪の上では反射がきつくて、コントラスト下がるし、周りが『危ない』と叫んでも雪は音を吸い取るし、スノーモービルのエンジン音も大きい。 音が遮断されたり、大きな音源が近くにあると、集中力の低下や気配を察する能力が落ちる。 こういったことも原因かもしれない。 さらに校庭という慣れた場所であり、速度もそんなに出ないだろうという安心感から、校長も、その後ろの生徒もヘルメットを装着しなかった可能性もある。 安全に終わってこそ、楽しい遊び。 危険をあらかじめ理解し、それを頭に入れて行動するのが大人の役割だ。 一瞬の出来事で命を亡くされた方はお気の毒だ。 生徒さんが一日も早く治ることを願うばかりだ。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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