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  或る日の“ことのは”2

或る日の“ことのは”2

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2015.02.22
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20141126181803.jpg

一足飛びに飛んで11月(!)
京都清涼寺。 霊宝館特別公開を観に行きました。
国宝の阿弥陀三尊坐像は素晴らしかった。
「源氏物語」光源氏のモデル、源融(みなもとのとおる)が自分に似せて造らせたという伝説があるほど。
作り話かもしれませんが、本当に綺麗なお顔をしてらっしゃいました・・・。
因みに、阿弥陀堂は本当に融公の別荘であったとのことで、御墓所もあります。

20150224134105.jpg

清涼寺本堂。

20150224134248.jpg

 
木の葉がけぶるようでよく見えないのは、祇王寺。
此れまでにも一度行きましたが、なかなか良いシーズンをつかめない。
紅葉狙いで行ったにしては、まだまだ緑の深い草庵。
しかし、苔が一年を通して本当に綺麗です。

平清盛の寵愛を喪って世を儚み、出家した白拍子とその母の隠棲した場所であり、墓所でもあります。
明治に廃寺となり、墓と仏像を大覚寺が保管、再建計画を聞いた元京都府知事北垣氏が別荘一棟を寄付、
それが、現在仏像の納めてある建物(写真)です。
(近くから写しても、建物の全体がよく判らないのです)、
清盛や、祇王、祇女、母刀自と、仏御前の木造が、本尊の大日如来と並んでいます。
その縁で、旧嵯峨御所大覚寺の塔頭寺院として、現在も綺麗に手入れをされ、公開されています。

20141126182119.jpg

一方すぐ隣の、滝口寺(旧往生院三宝寺)。
こちらも以前、門前まで来たのですが、門前にべたべた貼りまくられた注意書きの数々、
写真を撮るな、入山料300円、五月蝿くするな、などに辟易(するほど、本当にべたべた
綺麗に一筆、でなく、気に障ったときにメモ紙に書き付けた程度の紙切れがひらひら)、
が、本当に参拝を躊躇わせるほどで、踵を返したのですが、
この程勇気を出して進んでみました。
受付のおじさんが門前で腕組してたのには、ちょっと驚いたのですが、
拝観させて欲しいと言うと、直ぐに小屋に飛び込んでチケットとリーフレットをくれました。

しかし・・・
一体誰が管理しているのかと訝しくなるほど。 10年後も訪れる事が出来ればいいのだけれど。

なかなか風情のある趣ではありましたが、余りにも手入れが入ら無さ過ぎている。 
文化財であるとか、仏と向き合う、と言う空気が希薄。リーフレットの写真と余りに違い過ぎ、
荒れ放題の庭や、建物(明治時代に此方も廃寺になっています)が、不安を覚えるほどでした。

元々、平家物語の一部に描かれた滝口入道と横笛の悲恋の舞台だそうで、・・・
勝手に惚れた女官に秋波を送りながら、親に叱られて反省して出家、
泣きながら訪ねてきた女官を毅然と追い返したとか、滝口時頼何処まで勝手なんだか。(あっ)

・・・敷地内には平家の供養塔や、新田義貞の首塚もあります。


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何を写したのかよく判らない写真になってしまったのは、入って直ぐここが何処なのかがよく判らず、
本堂を写すのを躊躇ったため。 
所謂本堂はとても新しく、馴染みのある建物の形をとっておらず、若干場違い感を覚えました。
ここは檀林寺。 
本堂は、リーフレットによると、宝形造りという、れっきとした旧態通りの建て方ではあったようです(?)。
嵯峨天皇の皇后が創建した、由緒正しい寺であったそうで、
見学するのにお金を払うと、由緒などの説明をしてくれるなど親切だったのですが・・・、
霊宝館の収蔵宝物が、余りに種種雑多で、手当たり次第感があり、素人の私でも胡散臭さが拭いきれない。
飛鳥時代の仏像が、息を吹きかけられる場所においてあるかと思うと、
運慶作の仏像が、おばあちゃん家の箪笥の上にあった人形と、同じようなケースに入っている。
卑弥呼の鏡・・・って、いや、そらもうね。
帰って来てつらつらと調べてみたら、檀林皇后亡き後、檀林寺は平安中期に廃絶、あの建物は、
昭和になって、檀林皇后の遺徳を偲んで建てられたものだったらしい。
wikiによれば、現在は骨董屋で、寺として機能していないとか。
おいおい、普通に御朱印売ってたじゃないか(汗)。 買わなかったけど・・・。
又、白州正子が「十一面観音巡礼」に書いたものによれば、あの寺(では無いけれど)、質屋もやっていたとか。
興味がある人はググってみてください。 ・・・脱力しますよ。
あそこにあるモン全てを、テレビのなんでも鑑定団に持ち込んだら、幾らになるんだろ・・・
こんなお寺?もあるんだなァと言う、奇妙な感慨。 あ、拝観料400円・・・(汗)。


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さて、気を取り直して・・・
綺麗な紅葉アリマス、的な看板に惹かれて、細い路地をフラフラと入ってゆくと、
会議用の折りたたみ机みたいなのの後ろに僧侶がお座りになられていて、ご朱印を受け付けていらっしゃいます。

先ほどの衝撃からまだ醒めておらず、お若いのにこんな草庵で修行を・・・と思い、
入らせていただきましたが、紅葉はまだ殆ど始まっていませんでした。
厭離庵。 鎌倉時代、藤原定家が、小倉百人一首を編纂した山荘の旧跡なのだそうで、
荒廃と修復を繰り返した、なかなか大変な歴史を持っています。 
ジェーン台風時には、本堂が倒壊もしているそうです。
紅葉を売りに、看板を出すのは早過ぎだろう、と思いつつ・・・中を拝見すると、
本当に草庵、といった趣でしたが、無闇に観光客に媚びた風も無く、そこに在る現実を見た感じでした。

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一言でお寺の運営と言うのも大変なのだろう、と。

さて、次の・・・お寺に行く前に、一旦upします。
ここで消えたら、泣いちゃうかも知れない・・・





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最終更新日  2015.02.24 18:01:31
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