セレンディピティ

学生時代からの友達、トコちゃんは今、軽井沢に住んでいる。

明るく無邪気な人で、昔、はじめてトコちゃん家に、おじゃました時

「ただいま！」と鳥に言うのを聞いて新鮮な驚きを感じた。

そういえば前の席から振り向いて話す話題は

野球とかスケートとかスポーツの話か

家族や鳥の話　　男の子みたいにサッパリして　邪気が無くて

大好きな友人だった。

気がつくと　私のまわりは子ども心を残した無邪気な女友達が多い。

彼女たちといるとマイナスイオンを浴びてるか温泉につかっているかのように

ゆったり　のんきに　ホヨホヨと癒される

トコちゃんは、来月京都へ行くそうダ。軽井沢から京都までバスで行きたいそうダ。

周りは、どうして　そんなことをするのか　たいへんだからやめたほうがいい・・・と反対するという。

なぜかな？　そういうトコちゃんがいいのに。　

わたしもバスがいい。新幹線は、いつでも乗れる。

一昨年、もう一人の、のどかな友達マルちゃんと

トコちゃんの住む軽井沢へ行った時、大宮から高崎、横川と鈍行の電車に乗り

バスに乗り継いで碓氷峠を越えた時は面白かった。

一駅ごとに窓からの緑が濃くなって　　　　　　 

ホームに降りて、吸ってみる空気が澄んできて

バスの窓に触れそうなぐらい近い木々

旅をしている実感がしてよかった。

昔、トコちゃんとの旅は、いつもそういう感じだった。

夜行日帰りの上高地。日本海沿いを走る大糸線。