テーマ:最近観た映画。(40126)
カテゴリ:映画・TV・演劇
久しぶりに、映画の話題。と言っても、観たのはいま世間で注目の「ダ・ヴィンチ・コード」ではなく、少し前に公開された、ジョディ・フォスター主演の「フライトプラン」(写真左上)。
5月24日にレンタル解禁となったが、近所のTSUTAYAでは、貸し出しランキング1位だった。もちろん、借りたのはただ人気があるからではなく、僕の好きなサスペンス映画だったから。映画のあらすじは以下のようなもの。 ベルリンに住む航空機設計士のカイル(ジョディ・フォスター)は、夫を突然の転落死で失い、深い悲しみと喪失感を抱えながら、夫の棺とともにニューヨークに帰るため旅客機に乗り込む。 カイルは、夫の死をまだ現実として受け入れられない。一緒に帰国する6歳の娘ジュリアは、そんな母の心理状態を敏感に感じながら、不安げに寄り添っている。 最新型のハイテク・ジャンボジェットの機内に落ち着くと、心の緊張が解けて眠りに陥ったカイル。だが、数時間後、ふと目を覚すとジュリアがいない。客席やトイレ、厨房…と機内をあちこち探し回るが見当たらない。周囲の乗客や乗務員に聞いても、ジュリアの姿を見た者はいないと言う。 しかも、乗客名簿のジュリアの名もいつのまにか消され、カイルのポケットにあったはずのジュリアの搭乗券も、頭上の荷物入れに入れたはずのバックパックもなくなっている(写真右=「フライトプラン」の一場面。母は強し。娘を取り戻すためカイルは孤独な闘いに挑む)。 カイルは、機内に同乗していた航空保安官のカーソン(ピーター・サースガード)に阻止されながらも、コックピットのドアを叩き、機長に捜索を嘆願する。容疑者は400人を超す乗客と乗務員の全員。機長の指示の下、機内の徹底的な捜索が行われるが何も見つからない。 消えたジュリアについて手がかりは皆無だが、カイルには娘への限りない愛と、この旅客機のシステムや機体構造についての豊富な知識があった。窓ガラスに残ったジュリアの落書きを見つけたカイルは、娘は必ずこの機内にいると確信し、たった一人で見えない陰謀に立ち向かう。 出産のため休業中だったジョディ・フォスターの主演作は3年ぶりという。ジョディは、その知的な雰囲気(実際、彼女はエール大学卒の才媛)もあって、大好きな女優の一人だ(「羊たちの沈黙」がなんと言っても秀逸!)(写真左下=「フライトプラン」のプロモーションで今年1月来日し、記者会見するジョディ。知的な美しさに磨きがかかり、43歳だなんて信じられない)。 ドラマの最後の結末は明かせないが、サスペンス・アクションとしては、一応平均点は取れる映画だと思う。あえて点数を付けると8.5点(10点満点で)くらいかなぁ(僕がジョディが好きなので、若干点数が甘いかもしれないけれど)。 1.5点の減点は、映画の演出(脚本)に幾つか、甘い部分があること。なぜカイルの夫を殺してまで棺桶を? ターゲットは、機体の構造に詳しい設計士(カイル)でなくってもよかったんじゃないの?(あぁ、ネタばらしになるので、これ以上は具体的には書きにくーい)。 犯人の手助けをした乗務員が、「カイルが(陰謀を)見抜いている」と思った根拠も薄弱だった。さらに言えば、カイルが最初に疑ったのはアラブ人乗客。それは「9.11」以降、米国内に吹き荒れているアラブ系に対する人種偏見の表れ以外の何物でもない(こうした脚本にもハリウッド映画の限界が見える)。 まぁ、「エンターテイメントとしては観ても損はないよ」という映画かなぁ…(お時間があれば、ぜひTSUTAYAへどうぞ!)。 こちらもぜひ見てねー!→【人気ブログランキング】 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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