カテゴリ:酒
僕の大好きなアイラ・ウイスキーの故郷、アイラ島には現在稼働中の蒸留所は8カ所あります。
昨年秋アイラ島を訪れた際には、そのうちボウモア、ラフロイグ、ラガヴーリン、アードベグ、ブルックラディックの5カ所にお邪魔することができました。 残る3カ所はカリラ、ブナハーブン、キルホーマンですが、このうちキルホーマン(写真右 =(C ) Kilchoman Distillery )は2005年6月に操業を始めたばかりの新しい蒸留所です。 しかし、当然のことながらモルト・ウイスキーを蒸留して樽で熟成させ、出荷できるまでには最低でも5~8年もの日数が必要です。 昨年秋アイラに訪れた際も、もちろんキルホーマンの存在は知っていました。ただ、蒸留所へ行ってもそこで造られたウイスキーが飲めないのではあまり意味はないので、足は運びませんでした。 しかしキルホーマンも、商品を出荷できるまで待っていては、従業員の給与も払えません。そこで、「ニュー・ポット」(「ニュー・メイクス」とも言います)と呼ばれる、出来て間もないモルトを瓶詰めして、少しずつ市場に出すことにしたようです。 そんなキルホーマンとしての初めての酒を、なんと大阪キタのあるBarで飲む機会がありました。初めてお邪魔したBarでした。店名が、ブルックラディックの蒸留所長の名にちなんでいたことにも興味をそそられました。 僕が昨年の秋、アイラへ旅したことを話すと、バーテンドレスの方が「それじゃぁ、これは飲んだことありますか?」とバックバーから出してきてくださいました(写真左)。 いつか飲めるだろうと思っていましたが、こんなに早く味わえるとは! ニュー・ポットは普通、あああ無色透明な酒です。しかし、この「キルホーマン」にはほんの少し色があります。ラベルには「ニュー・スピリッツ」と記されています。 説明を読むと、「07年12月蒸留、08年2月瓶詰め」とあります。すなわち出来たてほやほやではなく、3カ月間樽で熟成した後、瓶詰めしたものです(「ニュー・ポット」とは名乗らず、「ニュー・スピリッツ」と名付けたのはこのためか?) 口に含んでみると、当然、ニュー・ポット独特の麦芽臭はありますが、上品な甘味がほのかに感じられ、ニュー・ポットというより、4、5年熟成させたモルトのようなまろやかさも見せています。62.4度と樽出しの強さですが、そんなとげとげしさを感じさせない味わいです。 う~ん、わずか3カ月の熟成でこれほどまでに。キルホーマン恐るべし。これからが期待できます。熟成を重ねた本物のキルホーマン・モルトの登場が待たれます。 こちらもクリックして見てねー!→【人気ブログランキング】 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2008/06/23 07:43:17 AM
コメント(0) | コメントを書く
[酒] カテゴリの最新記事
|
|