テーマ:ねぇ?マスター(348)
カテゴリ:BAR
先日お邪魔したとあるBarで、「カクテルコンクールの**大会、観に行かれなかったんですか?」とマスターから聞かれました。3月初めに開催されたことは知っていました。
うらんかんろは、6、7年くらい前までは業界のコンクールを毎年のように観に行っていました。しかしここ5年ほどは、まったく顔を出していません。理由はいくつかあります。まず、懇意なマスターが相次いでコンクールの現役選手から引退して出場しなくなり、応援する選手がほとんどいなくなったこと。 次に、ステージ上で延々と繰り返される同じようなカクテルづくりのパフォーマンスを観るのが、だんだん退屈になってきたこと。創作部門のオリジナル・カクテルならまだしも、マティーニなどの課題部門はほとんど同じ所作の繰り返しですから、素人が見るにはすごい忍耐力が必要で、つらいものがあります(30~40人見続けることもありました)。 そして、業界団体主催なので、当然さまざまなBarのマスターが会場に来ていますが、なかには顔は知っているマスターでも、最近は疎遠になっている方もいます(疎遠の理由はいろいろあります)。なかには"絶縁"している店のマスターもいます。そういう方と顔を合わせたくない気持ちもあります。 最後の理由は、そもそもカクテル・コンクール、とくに地区大会や全国大会に出場する高いレベルの選手(バーテンダー)に、順位付けすることにどれほど意味があるのか、と疑問を感じ始めたことです(バーテンダーに求められる資質は、当たり前ですが、技術だけではありません)。 今はだいぶ改善されましたが、昔は、年配(70歳以上)の審査員で疑問の多い審査をする人も少なくありませんでした。味覚審査でも、なんでこれが旨いの?(後のパーティーで観戦者も実際に飲めます)というような、だだ甘いカクテルが上位になったり、疑問だらけでした。 そういうオリジナル・カクテルはコンクールでは評価されても、結局10年後、20年後には忘れ去られてしまうものが多いのです。約100年近く前に生まれた名カクテル、例えばサイド・カーなどが今日でも、世界中で愛されている事実を改めてよく考えてほしいと思います。 そんなこんなで、コンクールの会場にはお邪魔しなくなりました。うらんかんろはコンクール会場よりも、やはりBarの空間の方が大好きです。 こちらもクリックして見てねー!→【人気ブログランキング】 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2012/03/20 08:59:28 PM
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