カテゴリ:映画、テレビ
「産む機械」
先月の帰国時に、妻夫木聡主演「豚がいた教室」という映画を観た。日記に書き留めておくのを忘れたけど、なかなか見応えがあった。←小学生が豚を飼育する話。最後に殺してみんなで食べるはずが、飼育してるうちに豚への愛情が沸いてきて、殺すに殺せなくなってしまう。原作は「豚のPちゃんと32人の小学生」。 そんなこんなで、劇場公開時に見逃して、なんとなく気になってたドキュメンタリー「Our Daily Bread」をついにDVDで観た。 欧州の大農場や畜産業の現場の映像。哀しいほどにひたすら効率的な大量栽培、大量飼育の。 ![]() 語りやインタビューなどでご丁寧に補足説明があるわけでもない。もちろん音楽もなし。次々と画面は変わっていく。無機的。順不同。そこにはなんの感情も描写されてない。思わず早送りしたくなる。 こうゆうドキュメンタリー、初めて観た。 ときどき農場や屠殺場で働く人たちの、皮肉なまでにのどかでフツーな昼休みの映像も流れ、効果的。 血だらけの食肉加工場の床や壁を黙々と掃除する人の場面とかも。 鶏、豚、牛がどのように産まれ、どのように育てられ、そしてどのように殺されるのか、交配などの場面も含め、静かに淡々と映し出される。彼らの悲痛な鳴き声も響き渡る。 ***** 「豚がいた教室」やこの「いのちの食べかた」という映画を鑑賞して、はたして我々はどういう感想を持つべきなのか。どういう行動を起こすべきなのか。野菜や果物、そして動物を食べるということはどういうことなのか。 動物がかわいそすぎる、と菜食主義者に改宗するというのもひとつの選択か。 奇しくも最近、「アメリカのベジタリアンはなぜ太っているのか」(矢部 武著)という本を読んで、いろいろと考えてたとこだった。 うーん、なんとも難しい問題。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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