カテゴリ:旅行記 ザルツブルク4 '11.10月
フランクフルトで2時間 足止めされた私達がザルツブルクに到着したのが、6日の午後8時半。
その日はホテルから徒歩3分のミラベル庭園のみ散策をして、早めに休むことにしました。 ミラベル庭園から見上げるホーエンザルツブルク城塞は、ひときわ威厳に満ちています。 その場所は、私の思いがぎっしり詰まった場所であり、 いつも私がホーエンザルツブルク城塞と対話(?)をする場所なのです。 夜の庭園には人影はなく、いつもなら ここで声を出して「ただいま!」って言うのだけれど、 今回は母と姉がいるので、こっそり心の中で呼びかけました。^^ * 夜半過ぎ、私は雷の音で目を覚まします。 昨年のザルツブルク音楽祭では、ウィーン・フィルによるオラトリオ・『イワン雷帝』が演奏されたそうですから、ロシア好きでもある私への歓迎としてはニクイ演出ですね、なんて。(笑) そして、ザルツブルクといえば、映画『サウンド・オブ・ミュージック』。 そういえば、あの映画の中でも雷のシーンがありましたよね。 確か、マリアがトラップ家にやって来た最初の夜。 おかげで子供たちとの距離が一気に近づいたのですから、何気に雷は重要な役割なのです。^^ そんなことを考えながら、ですが、短い滞在での天候の悪さも心配しながら、一晩中鳴り響く雷を聞いていました。 早朝5時半。 こっそり起き上がって、簡単な身支度を。 まだ外は真っ暗です。 「ちょっとだけ散歩してくるね~。」 小声で二人に声を掛け、小雨が降る中、ザルツブルクの街並みへと飛び出しました。 「おはよう! 元気にしてた?」 ザルツブルクでの私のお決まり散歩コースを、今朝は傘をさしつつ歩きます。 「おはよう! お久しぶりね。」 見慣れた街路樹にも、いつも窓から眺めるだけのアンティークショップの人形にも、嬉しさを抑えきれない私は声を掛けました。 そして、ミラベル庭園を抜け、モーツァルトが一時期住んでいた『タンツマイスターハウス』があるマカルト広場に立った時、ちょっとコースを変えてみようと思い立ちました。 大抵はそのままマカルト小橋を渡って旧市街へと入るのですが、雨のせいでまだまだ空は明るくなりそうにありません。 コースを変えた散歩道で、聖セバスティアン教会に出くわしました。 んんん~? ここは、、、? そうそう、ここにモーツァルトのお父さんのお墓があるのだったわ! いつもは見向きもしないその場所で、私は歩をとめました。 相変わらず雨は優しく降っています。 朝食を取ったら、まずはここに二人を案内しよう! なんでって言われたら分からないけど、モーツァルトのパパが私を呼びとめたのね、きっと。 じゃぁ、また後で来るから~。 雨が少し弱まったのを確認しながら、私は散歩を切り上げて、朝食の匂い漂うホテルへと足を速めました。^^ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2011.11.13 13:04:28
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