カテゴリ:旅行記 中欧8ヶ国 '12.9月
さて、気ままに話を進めていくが、
前述した I石家のY郎くんが大の地図好きだということも、過去のブログに書いた。 先日も、ライトで浮かび上がる お気に入りの地球儀を眺めるY郎くんに、I石ママは私が巡った国の位置を尋ねようと、一瞬思ったらしい。 だが、サンタの葉書を思い出し、慌てて言葉を呑む。(笑) Y郎くんの地図好きは小学校に上がる前からのことで、それを知って以来、私も時々 海外の本屋を覗くようになった。 珍しい世界地図はないかな、と。 だが南半球でもない限り、日本のそれとは変わりなく、ただ地名が現地の文字に変わっただけだ。 というよりも、店員による監視の目が厳しく、おちおち見比べもできやしない。(苦笑) そんな中、ある時から私は、海外の地図において日本の領土がどう示されているかが気になり出した。 で今回、店員の視線を感じながらも、セルビアのノヴィ・サドとオーストリアはザルツブルクの2つの町で地図を広げてみた。 オーストリアでは、国境問題がはっきりしない箇所は色を違えてあったり、2つの国名で記されてあったりと、それぞれの国への配慮が見られる。 例えば、北方領土はどちらつかずの白色で塗られ、竹島は「Dokdo/Takeshima」、日本海は「Japanese sea/East Sea(ドイツ語表記で)」というふうに。 この二つの表記を見て少し可笑しかったのが、日本名と韓国名のどちらを先に記すかということにも気を遣っているらしいということ。 それは私のいらぬ考えか、それは分からないのだが。 では、セルビアはというと、こちらははっきりしている。 北方領土は完全にロシア領として描かれており、日本海はそのまま「Japanese sea」のみであった。 ちなみに、竹島と尖閣諸島は島自体が描かれていない。(笑) セルビアとロシアの関係は詳しくないが、コソボを独立国と認めるかどうかについてを見た場合、その両国の距離感が分かるような気はする。 セルビアがコソボの独立を認めないうちは、ロシアもコソボを独立国とは認めない、そうはっきり言い切った。 なので、ロシアの地図も、北方領土がロシア領であることはもちろん、コソボはセルビア領として表されていることは当然のことと予想つく。 もちろん、セルビアではコソボは支配下のままである。 逆にオーストリアは日本と同じくコソボの独立を認めており、そこにはきちんと国境線が引かれていた。 たかが地図なのだが、その国の国際的立場などが面白く反映されていて、 時代別だけでなく、国別で地図を楽しむことをY郎くんのおかげで気付かせてもらった。 結局、サンタも子供達から夢や面白さをもらっているのだ。(笑) 写真は、全てノヴィ・サドの町。 Google map<2012.09.15 Beograd - Novi Sad> お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2012.10.31 10:59:22
|
|