カテゴリ:旅行記 中欧8ヶ国 '12.9月
今日は一日中、町のあちこちで笛や太鼓の音が響いていた。
秋晴れの清々しい週末、お祭りにはもってこいの日和だった。 だが、私の気分はラーベ氏のまま。 お祭り気分も、一足先にミュンヘンですませている。(笑) ミュンヘン行きをsuhさんにメールする時、私は深く考えずに「30日はどうですか?」と提案した。 その日がマックス・ラーベ氏のコンサートであったことも幸運だったが、 もう一つ、ちょうど世界最大のビールのお祭り・オクトーバーフェストが開催中というのも、これまたツイていたとしか言いようがない。 なぜなら、これぞミュンヘン! これぞドイツ!という姿を、 日頃のうっぷんを力強く吹き飛ばす、ドイツ人ならではの気質を生で感じられたからだ。 なんという盛り上がりだろう。 大きなジョッキを掲げる男たちの、太く逞しい腕にほれぼれしながら、力強いドイツを肌で感じ、お腹の底からふつふつと湧きあがる興奮を感じていた。 このダイナミックさ。 ウォ~、ウォッウォッウォ~。 地響きのような太く大きな男たちの声が会場を覆う。 ノリのいい音楽に、私だって負けずに踊り出したい気分だった。 う~、たまらないっ! 今じゃ、世界各地でこのオクトーバーフェストの真似事をしているらしいが、 この骨のある空気は、ドイツでなければ出せないだろう。 そして、その空気だからこそ余計にビールも旨いはずだ。 ・・・はずだ。 そう、私はビールを飲んでいない。(笑) 「ごめんね。ビール飲みたいでしょうけど、ちゃんと席に着かなければビールを注文できないのよ。」 せっかくのビールの祭典なのに、、、という思いからか、suhさんは申し訳なさそうに言う。 十万人を収容できるほどの会場とはいえ、とっくの昔に満席である。 この盛り上がりを止められるものはない。 「ううん、私、そんなにビール好きじゃないし、この輪の中にいるだけですごく楽しい!!!」 それはsuhさんに気を遣ったのではない、その時の私の一番正直な気持ちだった。 それに、こんな派手な祭りにおいても、その律儀さがなんともドイツらしいではないか!(笑) 「あ、でもソーセージは食べたいかな。」 これも私の本音である。 「え? もう食べっちゃったの?」 ただでさえ大きな目を、ますますまん丸に見開いて、suhさんは言った。 「え"? 全部食べっちゃったの?」 「食べちゃいました~!!!」 口の周りについた油を拭いながら、私は満足そうに答えてみた。 「あのソーセージ、50センチもあったのよ!」と、やっぱり驚きを隠せないsuhさん。 「え"?」 ショックのあまり、次に問い返すのは私の番であった。。。(笑) Google map<2012.09.30 Salzburg - München > お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2012.10.22 10:31:15
|
|