カテゴリ:旅行記 中欧8ヶ国 '12.9月
そして、picchukoイチオシの場所はここ。
ザルツブルクから車で40分ほど、ドイツはバイエルン州ベルヒテスガーデン郊外にあるケールシュタインハウス、かつてヒトラーの山荘があった場所だ。 私はそれを、手塚治虫さんの漫画『アドルフに告ぐ』で知っていた。 漫画で読んだだけなら気にもしなかったろうが、予言者としての顔も持つヒトラーが最もインスピレーションを受けた場所ということで興味を持った。 ただ、友人などに話すと「え、ヒトラー? あのヒトラーなんでしょ?」と眉間に皺を寄せて嫌がられる。 だが、ヒトラーは別にしても、ここは素晴らしい景勝地なのである。 そして、最高のパワースポットだと私は思っている。 事実、アジア人の観光客は少ないが、欧米人からの人気は高い。 右手に見えるのが崖の上に建てられた山荘の名残り。 そこへは、真夏でもひやっとする長いトンネルを抜け、山をくりぬいて造った黄金のエレベーターで一気に登る。 中には、イタリアの首相ムッソリーニから贈られた大きな大理石の暖炉があり、当時は昭和天皇から届いた絨毯も敷かれていたそうだ。 そこでナチスは公式行事や政治的会談を行ったそうだが、今はレストランになっていて、そんな重苦しい雰囲気はない。 私はここに来ると、その山荘からはすぐに飛び出す。 なぜなら、この景色こそ堪能したいから! この場所は、これで二度目だ。 本当はザルツブルクへ来る度に訪れたい場所なのであるが、なにせアルプスに囲まれた、1834メートルの絶壁の上にある。 雪で覆われる11月から5月中旬までは閉鎖されている。 だから、今回は一番にここへやって来た。 その理由は景色だけじゃない。 以前も書いたが、ここに来ると「今、世界中で私が一番 天に近い!」と感じる一点がある。 空から目には見えない一筋の糸で釣りあげられるような、神経を集中させると天からのメッセージが直接下りてくるような、 そんな神がかりな体験ができる場所がある。 鈍い私でさえそうなのだから、予言者ヒトラーがビシバシ何かを感じていたとしてもおかしくはない。 その霊感の使い方を過ったことで、彼の運は尽きたのだろう。 その一点に立つと、選ばれた者の気分も味わえる。 だが、それは一点だけだ。 もちろん、その一点がどこなのかは記されていないし、そう感じるのは私だけかもしれない。(笑) Google map<2012.09.07 Kehlsteinhaus> お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2017.10.09 14:14:29
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