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カテゴリ:終末の過ごし方
1999年にアボガドパワーズから発売された18禁アドベンチャーゲーム
終末をこの週末に迎える世界で、終末を受け入れつつ無為に過ごす平凡な若者達の最後の物語 【あらすじ】 「―次の週末に人類は滅亡だ。」 あと一週間で世界は滅亡を迎えてしまう…そのような状況でも人間はわずかに残された時で日常を繰り返してしまう。 主人公や他の登場人物たちも例外ではなく、生徒が一割ほどになってしまった学校を舞台に学生生活を続けている。 日常の残滓の中で、彼らは自分の終末の過ごし方を見つけていく・・・ 「…しゅうまつ、あいてる?」 (by Wikipedeia) 【感想】 終末を迎えた世界で、それを受け入れ平凡な日常を過ごしつつ、終末感に囚われ自分の生き方を探す若者の姿を描いた、結構シリアス系のADV とにかく、終末感というかそういった雰囲気がよく出ている雰囲気ゲー 文章のテキストもとにかく、寂滅感が出てて気だるい中に終末が近づいてくる焦りというか何もできない虚無感が伝わってきます。 反面シナリオとしては、終末を生かしてキャラ達が今までできなかった一歩を踏み出す話にはなってますが、泣けるとか、すごく面白いとかそういった感じではなく、若干平凡なものとなってます その代わり、テキストの端々に名言…とまではいかないけれど、色々考えさせられるような文章が散りばめられていて、自分だったらどう考えるだろうとか想像しつつゲームできます また、背景や一枚絵がパステル調な淡い絵柄となっていて、結構一枚絵が多く、それが独特の儚げなゲームにマッチした雰囲気となってます BGMもシンプルだけど終末をイメージした感じのものになってて、絵、音、テキストがすごくマッチしてゲーム全体の雰囲気をよくしてます 逆に難点は何と言っても短いこと…全ての4ルートを巡っても3時間もあれば終わっちゃいます(笑) これは音声が収録されてないってのも影響してるんだろうけど、それにしても短すぎ! 定価で買った人だったらきっと満足できないわ で、音声がないって点も現在のゲームと比べれば見劣りしちゃうかなぁ なくてもそれはそれで雰囲気が伝わるからいいけど、声優さんの演技ってたまにすごく感動することあるもんねぇ DVD-PG版は音声があるらしいけど、どこにも見たことがないので(笑) そうそう、あとヒロインが全員めがねっ子なんだけど、特にそういった属性のない自分はどうでもよかったです(≧∀≦*) ☆良かったトコ ・非常に独特の終末感があって、ゲームの雰囲気に浸れます ・淡いパステル絵がゲームにマッチしててよい ★悪かったところ ・ボイスなし…さすがにねぇ古いから仕方ないけどさ、すぐに慣れちゃったけど ・短すぎ、さすがに3時間で全部終わっちゃうのは中古で買ったとしてもかなり不満でした ・シナリオが少し弱い。平凡な日常を描いてる作品だから仕方ないけど、起承転結の盛り上がりに欠ける。 (個別ルート紹介はプレイした順番) ●香織ルート 主人公がかつて付き合っていた同級生のお嬢様っぽい子 傷つきたくないがためにヒトに嫌われないよう無難な生き方をしてきた彼女 そして傷つきたくないがために主人公と別れた過去 そんな二人が本当の気持ちを伝え合うルート、ヤマアラシのジレンマに例えられる傷つきたくない気持ちってのが自分も同じように思ってるもんで結構彼女の悩みは共感できました ●いろはルート 感情の起伏の乏しいぼぉーとしつつも自分のことをしっかり考えている一つ学年下の女の子 個別では彼女の、消えてしまえば何かもなくなるのにどうして頑張って生きているのかという悩みが提示されます 悩みが解消するようなしないような話なんだけど(笑)、最後は前向きに進む彼女が見れます 印象としてはそれほど残らないルートですが、結構いろはのドラマチックな変貌振りにビックリでした ●歌奈ルート 二つ年下の元気いっぱいのまるで小学生かのような元気娘 他のゲームでもありがちな性格付けだけど、終末を迎えるこのゲームではちょっと異色な展開 他のルートよりもややコミカルな主人公もちょっと浮いてる感あり(≧∀≦*) 悩みのような悩みでないような問題を解決するんだけど、話云々よりも元気いっぱいな彼女の姿やシンプルな考え方のほうが印象に残ってます ●緑ルート かなりひねくれた主人公の幼馴染 かなり斜に構えて、本の世界に現実逃避している彼女が幼馴染の主人公に告白するルート 彼女が本が好きな理由や何やらがちゃんと主人公好きの伏線になってたのにビックリしたルートです 彼女のルートの最後の日のセリフと一枚絵は結構心に残ってます 最後にやったからかもしれないけど(笑) ●千恵子ルート サブキャラの重久と千恵子の恋愛譚のルート 本編に挿入される形で入ってます。 緑と似た感じで陸上に逃避してる千恵子に重久が他の生き方を示してあげる話です 心の穴がテーマなのかなぁ、本文中には出てこなかったけど、重久がなぜ千恵子に興味を持ったかとかを色々想像すると結構話に納得がいくかも 一番頭を使って考えたルートです(笑) ●留希ルート 保健医の留希と医者の息子の多弘が医務室で診療所をしている話 多弘の父親との確執や、留希の元カレへの思いを絡めていてちょっと複雑(笑) 何といってもテキトー感丸出しながらちゃんと大人な女として描かれている留希がかなり魅力的でした このゲームのヒロインの中で一番ナイスなキャラかなと思ってます お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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見事に年内で終了しましたね~。
シナリオとしては、「世界滅亡が確定」しているから、静と動の中で、静が際立っている物静かな作品でしたね。千差万別の人とのつながりと、物語、哲学的で考えさせられることもあったり。 メロドラマ的な展開なのに、頭を使ったり。 もしかしたら、昼のメロドラマでも、けっこう考えさせられるようなことがあっているのかもしれませんねw…見ないからわからないけど…。 やっぱり、恋愛らしい恋愛シナリオは、メインヒロインの香織ちゃんですかね。昔のゲームで、全体的に短いですが、これ、リメイクしたらどうなるんでしょうね。 ゲームの世界観が終末である分、長ったらしいと緊迫感に欠けるとか? 難しい内容ですが、小難しくなくさっぱりとレポートされていて、楽しく拝見させていただきました。 次のプレイ日記も、楽しみです! (2011.12.29 23:22:38)
ぱに~にさん
お久しぶりです^^ 定期的じゃない私のところに、見に来て下さって、本当に感謝デス^^ ネットの世界はあたたかぃー♪最近ほんとうにそう思っています♪^^ ランキングしていないけど、又定期的にしだしたら、ランキングもしたいと思っています^^ぱに~にさんには、ポッチンしましたよぉ~ヽ(^o^)丿 (2011.12.30 00:40:29)
ありがとうございます(≧∀≦*)
こんなことを言われると、なんだかブログを書く気力が湧いてきますね! 今回のゲームは自分でもそこそこ感想を頑張って書いたような記憶が…(笑) どっちかというと確かに哲学的な要素と言うか、主人公が理屈屋さんな感じでしたね、そういうのが感想を書きやすかった理由かもしれない 恋愛って感じだったのは、香織と緑ってところかな。ただどちらも直球の恋愛ではなく、すれ違いを埋める感じですよね ベッタベタのロマンスが苦手な自分でもなかなか楽しめました…なら純愛系エロゲなんてするなよって感じですけどね 来年一発目はまた普通のレトロゲームに戻りますので、よかったらまたコメ待ってますだ (2011.12.30 22:25:24)
は~い、こちらこそヨロシクです
またモモちゃんの毛並みを見に行かせてもらいます (2011.12.30 22:26:59)
また来年もヨロシクです
…って皆早くも来年モードだけど今日は大晦日だったろうか(笑) (2011.12.30 22:27:43)
こんばんは^^
いつもありがとうございます♪ 2011年も今日で終わり、来年は辰年ですね~!きっといい年になりますようにと、祈らずにはいられません^^ 今年もお世話になりました。 来年もよろしくお願いします♪ (2011.12.31 17:54:18)
こちらこそ色々ありがとうございました~
また来年というか明日ですがヨロシクです(笑) (2011.12.31 21:46:42)
こんばんは~(^^♪
ぱに~にさん、もうお餅を食べているんですか?うらやましぃです~? 実は私お餅が大好きで、これでお正月たくさん食べ過ぎてしまうから、ものすごく激太りしてしまうんですよ^^; お互い太ったりしないように注意しながら(笑)美味しくお餅をいただきましょうね^^ いつもありがとうございま~す☆彡(^^♪ (2011.12.31 22:24:32)
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