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能弁なエース、レンジャーズのダルビッシュ有投手(28)が、次々と球界に問題を提起する発言をして波紋を呼んでいる。これだけ積極的に持論を展開している現役野球選手は異例だろう。右肘炎症で故障者リスト(DL)入りしているが、その発言力で存在感は際立っている。
【大リーグの中4日先発ローテーションの再考論争】ダルビッシュは今年の米球宴で「大リーグの中4日の先発ローテーションは短すぎる」として、故障を回避するために日本流の中6日などの導入を提唱した。賛同する大リーグ関係者も多く、ダルビッシュ自身もDL入りしたために現在も話題となっている。 ダルビッシュに異論を投げかけた地元記者もいた。DL入りする際、「大きなケガにつながってしまうと来年にも響く。無理をすれば投げられると思うが」と予防的な判断であったことを説明したが、これに「ESPNダラス」(電子版)でジャン・ジャック・テイラー記者がかみついた。 「無理をすれば投げられるって? カモーン。それならボロボロのチームのかがり火になってくれ。本当に痛みがあるなら投げなくて当然だが、違和感くらいなら投げろ。それがエースのつとめだ。球団が特別扱いしたのは大きな誤りだ」 ところが、この記事には批判が続々。コメント欄には「バカ」「間抜け」「この記者をクビにしろ」と書き込みが相次いだ。 「チームが100敗ペースでプレーオフの可能性がゼロのときにダルビッシュに肘を壊すリスクを冒せというのか」 「ESPN史上最も愚かな議論だ。今は投手の肘に関してはどんなリスクも避けるべき時代。それを真夏の8月に痛みを押して投げ続けろというのか。この記者は大ばかだ」 ダルビッシュは今月25日に復帰予定だが、「シーズン終了まで休ませて来季に備え、9月からは若手を試せばいい」という地元紙報道も出てきたほどだ。 【超スローボール論争】夏の甲子園では、東海大四のエース、西嶋亮太投手(3年)が九州国際大付戦(14日)で山なりのスローボールを投じたことが話題となり、賛否論争が巻き起こった。これにもダルビッシュが舌鋒鋭く参加している。 ツイッターで「(遅球は)自分としては一番難しい球だと思ってます」「大体賛否あることがおかしい」。自身も米球宴で超スローボールを披露するなど遅球を得意としている。 米ウォールストリート・ジャーナル(18日付)はこの甲子園の遅球騒動について「ダルビッシュが高校生のスローボールを擁護」などと報じ、全米にまたダルビッシュ発言が紹介された。東海大四は、2回戦の山形中央戦に破れた。 ダルビッシュはツイッターを効果的に利用していることもあり、その発言は反響が大きい。マウンドから投じる威力のある投球同様に、その言葉が球界を発展させる武器となるかどうか。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2014.08.21 03:36:56
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