快晴ながら冷たい風が吹く日だった。道路の真ん中で、どこの猫か知らないが、ころがる落ち葉を追いかけて独り遊びをしていた。可愛いもんだ。
さて、作曲家の新実徳英氏から葉書を頂戴した。10月の個展に発表するための新作〈弦楽四重奏曲 No.3〉を作曲中とのこと。楽しみである。
さらに、明日17日午後3時からNHK学校音楽コンクールの課題曲の発表があり、新実氏は高校の部の課題曲を作曲しているとのこと。これも楽しみなこと。このブログのお客様もお時間が許すなら是非NHKTVをごらんください。
新実徳英氏の合唱曲は非常に人気があり、合唱団は必ずやレパートリーにしているはずだ。私の母校・会津高等学校がまだ男子校だった頃、後輩の合唱部が、物怖じしないというのか当たって砕けろという気持ちだったのか、新実氏に自分たち合唱部のために新作を作曲してくれるよう頼んだのらしかった。「らしかった」と言うのは、私は人づてに聞いたか、それとも新実氏から直接聞いたのか忘れたが、ともかくずっと後になってその事実を知ったのだ。そして、なんと新実氏は、我が後輩合唱部のために、男声合唱曲を作曲されたのである。
ことほどさように、男声合唱曲、女声合唱曲、混声合唱曲、いずれも新実徳英氏の曲は合唱団から引く手あまたなのだ。
そうそう、私のてもとに、いまでは懐かしいLPレコードの彼の合唱曲集がある。他のレコード・コレクションとともに大きな金属製のファイルケースにおさめて倉庫に入れてあるから、明日になったらそれを出して画像を掲載することにしましょう。
新実徳英作品集II
「失われた時への挽歌 〜 女声合唱とピアノのために」
「祈りの虹 〜 男声合唱とピアノのための」
指揮=水谷昌平 / 合唱=フラウエンコーア東海、南山大学メールクワイヤー
ついでに先日2月10日のブログのお客様ちゃれさんのコメントにお応えした中で言及したバロック舞踊音楽、ジャン=フェリ・ルベル(1666-1747)の「四大元素』のレコード・ジャケットを掲載します。このレコード、ルベルのほかにアンドレ=カルディナル・デトゥーシュの「四大元素」も収録している。演奏はクリストファー・ホグウッド指揮のエンシェント室内管弦楽団。はじめてお聴きになるかたは、不協和音の大音響に驚かれるにちがいない。その意味ではきわめて現代音楽的である。