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カテゴリ:事件
朝、いつもと変わりなく7時20分に次男が登校しようと
玄関を開けようとした。 すると、遠くから救急車の音。 ピーポーピーポー、その音は段々大きくなってくる。 まさかと思い、次男と玄関で耳を澄ませる。 その音は、タシケオの違いますようにと祈る気持ちに反して 段々大きくなり、とうとうマンションの駐車場に入ってきた。 ドアを開ける次男に、待て待てと言いながら タシケオがそぉーっと、恐る恐る開けてみる。 到着した救急車に男の人が駆け寄り、 外にある、らせん階段を指さして、3階だと言っている。 住人の誰かが病気なんだ。 ほっとして、次男を送り出した。 すると、間もなく今度は、パトカーが到着した。 パトカーがやってきて、またもやマンションは騒然とし始めた。 お巡りさんが急いで階段を登って行く。 それでも、家の中で亡くなっていたのかな?なんて 思っていた。 ほどなく、タンカーに乗せられた人が降りてきて 救急車に乗せられた。 タシケオの玄関からは、ほぼ真下に見えてしまうので、 乗せられている人の顔色まで見えてしまうから、 タシケオは、とっさに玄関ドアの内側に隠れた。 (見たら忘れられなくなりそうなので) その、タンカーに乗せられた人の足だけ見えた。 革製ぽいスニーカーを履いた男の人。 住人なのに、何で靴を履いているの? その疑問は、やっぱり想像したそのものだった。 あとで掃除のおばちゃんや、管理人さんに聞いた話によると、 らせん階段の11階と10階の間の踊り場に だいぶ大量の血だまりがあり、そこで手首を切って 3階まで降りてきて、倒れたらしい。 住人ではなくて、外から来た人。 幸い、今回は命は落とさずに済んだのがせめてもの救いだ。 春だし、色々悩むことがあったのだろうか…。 今、タシケオのマンションは、14年ぶりの大規模修繕で らせん階段はもちろん、全体に足場が組まれて 飛び降りなんて、できないのに それでもやってくるなんて、 よっぽど、引かれるものがあるんだろうか。 生命力にあふれたフツーの人には感じない何かに 呼ばれるんだろうか。 10階に住む友達が、気持ち悪がって、怖がって 怒っていた。 そうだよね、ここはみんなが安心して暮らす 命を育むマンションなのだから。 お祓いしてもらった方がいいよね、ここまで来るとさ…。 (半年で3人目) あんまりだよ。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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