メモリは充分ですか?
私が中学生時代の頃、父が読んでいた雑誌のタイトルに「RAMが8MBあったなら」という見出しがついていました。RAMってなんだ? 8MBあったらどうなるんだろう? と好奇心を抱いたことをよく覚えています。つまりは、パソコンが持つ「作業領域」のこと。よく、「CPU」はパソコンの「頭脳」という言い方をされます。それに対し、「メモリ」は「机の広さ」と表現されます。いくら頭が良くて、計算の速いCPUを持っていても、ものを置けるスペース、作業をする部分が広くなければ無意味だということです。逆に、この領域が広ければ広いほど、パソコンはいろんなことが出来るようになりますし、ソフトウェアの起動も抜群に速くなります。パソコンはCPUが速くなければダメだとか、1年も経ったら買い換えなければダメだとか言う人がいますが、よく聞いてみると、メモリを全然増やしていないことがあります。「メモリ? そんなもので速くなるの?」と疑問をぶつけられることもしょっちゅうですが、その効果はしっかり体感できます。WindowsXPを動かす最低限のメモリが128MBです。2~3年前のパソコンを買って、そのままにしている人だとこの容量から増えていないのでは、と思います。倍の256MBにしてみてください。起動スピードが速くなりますから。1024MB=1GBにすれば、音楽CDを聞きながらネットサーフィンをしたって、音飛びしなくなりますし、オリジナルのCDを作るのも格段にスピードアップします。メモリはいろんなタイプがあります。パソコンの説明書には、必ずメモリ増設についてのページがありますし、対応している規格を読んで、そのとおりのものを買えばまず問題はありません。店頭で売っているものも、一流メーカーのものか、バルク品とよばれる低価格のものまで、さまざま。…ただ、経験上、一流メーカーのものを購入されるのをおすすめします。たとえばバッファローのメモリは本当に安心して使えます。10年以上パソコンを使っていますが、ここの製品で相性の合わなかった製品はありません。私が使っているパソコンは、最大で1.5GBのメモリを搭載することが出来ます。現在、1.25GBです。あと256MBを追加したい、と思うことがしょっちゅうです。「そこまで増やしたなら大して変わらないだろう」と思われる方…変わるんです。メモリは多ければ多いほどいいんです。これは絶対です。本当なら、2GB、3GBだって搭載できるPCがほしいくらい。…もっとも、動画編集するような機会がなければ宝の持ち腐れですが、それでも、それだけあればなあと考えてしまいます。「RAMが8MBあったなら」…時代は先へ先へと進んできました。そのうち、1000GB=1TBの時代も来るのでしょう。「メモリが8TBあったなら」…未来はどんなことが出来るんでしょう。