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地獄のナルシサス

地獄のナルシサス

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2018.02.17
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オルレアンの少女ジャンヌダルクが火あぶりにされたのは「神の声を聴いた」 という発言をバチカンに報告しなかったからだという。 バチカン通さず勝手に発言すると火刑にされてしまう。

オルレアンの少女ジャンヌダルクは17歳だった。

 

オルレアンが英軍に囲まれた時神の声を聞き敵地を超えて戦場に駆け付けた。

 

男装したジャンヌは王太子軍の先頭に立ってオルレアン包囲網を解きイングランド軍を退却せしめた。

 

 

その後も仏軍は連戦連勝を重ねたが1430年ブルゴーニュ軍に包囲され捕虜になった。シャルル7世が救国の英雄ジャンヌに身代金を払うと誰もが考えたがシャルルはジャンヌを見捨てた。

 

フランスの代わりに身代金金貨1万枚を払ったのはイングランドだった。

 

自分が敵に売り渡されたと知ってジャンヌはショックのあまり城の塔から飛び降りて激しく体を打ってしまう。

3日間ジャンヌは食事も口を聞くこともできず伏したままだった。

 

その後ジャンヌは鉄製の檻に入れられてルーアンに護送された。

 

宗教裁判で異端の判決が出され1431530日火あぶりの刑になった。

 

 

群衆が見守る中「イエスさまーイエスさまー」と泣き叫びながら火に包まれたという。

 

なぜシャルル7世はジャンヌを救おうとしなかったのか。実はジャンヌは英仏双方の陰謀に翻弄されていた。宗教裁判でジャンヌを魔女に仕立て上げ「フランスの勝利は悪魔の力によるもの。」と喧伝し敗戦のショックを和らげようとした。

また「シャルル7世は魔女と組んでいた」と吹聴すればシャルル7世には王の資格がなく国をまかせることはできないと訴えることもできた。

 

神のお告げで蜂起した少女を見捨てる神などいる
のだろうか。


​​​​​​​​​

ローマ教会は12世紀末から13世紀初にかけて教皇インノケンテイウス3世の時代に絶頂を迎えるが

彼はキリストの代理人である教皇は神よりは低いが人よりは高い。。

 教皇は誰でも裁くことができるが誰からも裁かれることはない」と豪語しはじめた。

 

教皇の傲慢な態度は異端信者ばかりでなく女性にも向けられてゆく。

 

イエスは女性解放男女同権の先駆者といわれるがキリスト教を国教にしたローマ皇帝や教皇を中心にした教会はまるでイエスと対立した動きをするのである。

 

彼らは聖なる立場にある女性を魔女とみなし女性の学者祭司ジプシー、神秘主義者、自然崇拝者、助産婦まで魔女とみなして魔女狩りを行った。それが行われた300年の間に焚刑に処された

 

女性の数は500万人に達するという。

こうした残虐行為を教会が繰り返した背景には母性につながる女神を永久に消し去ることで

 

母権的な異教社会から父権的なキリスト教社会に転換させたかった。

男女同権とみなす秘密結社や異端の教派を粉砕したかった。

 

イエスとマグダラのマリアから放たれたグノーシスの教えにもとずく異端中の異端カタリ派を弾圧したかった。カタリ派は男性中心の教会運営に批判的だった。

 

当時のキリスト教会はイエスの真の教えと初代教皇となったペテロの教えとが真っ二つに分かれてせめぎあっていた。


昔ライコス掲示板やってた頃、ライコスで占い相談してたら私のことを「あの占いバアサンは魔女だ!魔女だ!」って大騒ぎしだす人がいた。占いやったくらいでどこが魔女なんよ?
だけどヨーロッパの中世だったら危ないな。



1928年ハンガリーの農民が一人の老婆に魔女の疑いかけて撲殺した。しかし無罪判決だった。1976年ドイツの独身女が隣人から魔女だといわれ犬と一緒に家に火をつけて焼殺した。
 翌年フランスで、魔法使いみたいな顔してるといわれて老人が殺された。
 1981年暴徒と化したメキシコ市民が一人の女を魔女だと言って殺した。この女が魔術を使ってヨハネパウロ2世の襲撃事件を起こさせたと言い出した。21世紀目前になってもまだ魔女狩りしてます。
 思い込みで人を殺すなんて!!

魔女の存在を信じない者は異端者にされた。メソジスト派の創始者は「魔術の存在を信じない者は聖書を捨て去ることと同じである。」
異端審問は教会にとって実入りの多いものであり魔女狩りのお蔭で教会は引き続き甘い汁を吸うことができた。教会は各地で異端審問をおこない
裕福な異端者がいなくなってしまうと教会は先行き不安になった。

異端審問の次に魔術者を加えることによって魔女が新しい金づるになった。
犠牲者たちは自分をしばるロープや自分を焼す薪代まで払わされた。
悪いことが起こると何から何まで魔女悪魔の陰謀にされた。
イタリアやスペインみたいな徹底的なカトリックの国より
独、スイス、仏、スコットランドといったプロテスタント諸国で魔女狩りが激しかったという。
バンベルグ、スコットランド、パリの順で魔女狩りが激しかった。

イタリアは魔女狩り異端審問両方やらなかったと聞いてます。ユダヤ人がウクライナ、ルーマニア、コーカサス、ロシアといった正教の地域に多いのは正教が魔女狩りしなかったかららしい。
モスクワで魔女が一人火刑にされただけだった。ギリシャじゃポグロムが一回あっただけでユダヤ人とギリシャ人は仲良しだった。
ポーランドはカトリックだけどペスト禍の時ドイツから逃げてきたユダヤ人が鼠駆除しろとアドバイスしてくれたお蔭でペスト禍をまぬがれた。ユダヤ人に感謝してて寛大だったためにユダヤ人口が増えた。

異端審問はヨーロッパで344年間も続いた。
1492年ユダヤ人の追放を決意した時、イザベラ女王はそれが経済的マイナスをもたらすことを承知していた。たとえユダヤ人の財産没収、債務の棚上げ、出国税の徴収などによって一時的にプラスになっても長期的には財務、商業、外交の主役だったユダヤ人の追放はマイナスをもたらす。イスラム教徒モーロ人の追放は農業に打撃をもたらす。それを知りながら宗教的動機が優先した。

イザベラ女王がコロンブスに援助したのはマイナスをおぎなう経済的野心、領土的野心が働いたからです。
344年もヨーロッパの異端審問は続き異端審問所は1834年まで不審人物の影を追い求めて活動続けた。
最後のユダヤ人がスペインから逃げだした後でも、下級貴族たちはユダヤ系でないという血統証明書を購入しなくてはならず財産使い果たしたといいます。
自分がユダヤ人でないと証明したいためにユダヤ人の領分だった商業、工芸、芸術を軽蔑してみせたためにかつてあれほど豊かで黄金時代をきづいたスペイン経済が傾きだし貧困になっていった。


フランシスコ・ザビエルの提言からインドのゴアに1560年異端審問所が設置され
1578年だけでも17人のユダヤ教徒が異端者として火刑にされた。

異端審問所ではユダヤ教、新教、重婚者、魔術師、男色者までここで裁判にかけられ250年間で4046名もが有罪判決、火あぶりの刑が121人。
運よく火刑まぬがれてもガレー船漕ぎの奴隷にされた。

ポルトガルスペインはユダヤ人を火刑にしたり追放してユダヤ人から莫大な税収入が得られなくなると淋しくなり南米まで追っかけてってユダヤ人殺して財産奪ってます。ベネルクスまでユダヤ人追っかけてって異端審問所作りまたユダヤ人殺して財産奪う。沢山のユダヤ人が英国やハンブルグ、東欧に逃げたという。


異端審問、魔女狩り、ヒトラー時代、スターリン時代の密告。同じパターンです。常に権力者に密告通報して賞金稼ぎする人間が出てきました。

印刷術ができるまでは教会は言いたい放題です。
科学が未発達の時代は天変地異が起きると理由がわからないため全部悪魔魔女のしわざで片づけた。魔女を滅ぼさないとこの世は滅びると本気で信じてたのです。魔女はこんな顔してますとポスター貼ってた。
教会ではユダヤ人イコール悪魔魔女と叩きこんでたから
ペスト禍や不吉なことがおきるたびにユダヤの陰謀と考えユダヤ人を火刑にして財産を略奪してました。民衆は無学文盲だったから教会がいうことを鵜呑みにした。ヘンゼルとグレーテルの魔女はユダヤ人だといいふらした。
ユダヤ人が恐れられた理由は影響力が大きかったからです。当時民衆は病気になるとユダヤ人が作る医薬品に頼ったのです。ユダヤ人が作る医薬品はよく効きファンが集まる。教会はユダヤ人の影響力を恐れた。
江戸時代オランダ船で来日した医師、ケンペルの叔父さんが魔女狩りで捕まり火刑にされてます。
↓ケンペル


魔女だと自白させるために魔女の子供が拷問にかけられた。魔女が拷問の途中で死ぬ。拷問で死ななかった魔女は火あぶりにされその横で子供が鞭うたれた。子供も火刑にしたというから障害者もやられたでしょう。

なぜこんなに罪もない人間を魔女と決めつけ苦しめないといけないのか

不可解です。魔女を火刑にする側が魔女に思える。

宗教改革を進めたマルチンルターでさえ魔女の存在を信じた。
拷問についてはケルンの司教は拷問料金表を設定し49種類の拷問方法の値段を設定した。拷問料金は魔女の家族が払わされた。
犠牲者の舌を切り取りその口に溶かした鉄を流し込む拷問は、むち打ちの5倍の料金を要求された。魔女狩りは都市より農村に多かった。農村が飢餓にさらされやすかったからだ。中世地球は寒冷期だった。不作になると餓えに苦しみ村人は憤る。
農民たちは天災を魔女の仕業と決め込む。
村の中の嫌われ者や変わり者が魔女として告発された。魔女の処刑は農民たちの娯楽になってゆく。

自然界に神はいないという考えは動物を悪魔の手先と見なした。10世紀前にはおびただしい数の犬猫が逮捕され、魔女と一緒に裁判にかけられ拷問され火刑にされた。熱狂的なキリスト教徒は猫犬蛇ひよこ鶏所構わず殺しまくった。
犬猫が大量処分されたために鼠の天敵が減り鼠異常発生が起きてペストが大流行した。

教会はギリシャ神話の牧羊神パーンを悪魔像のモデルに選んだ。山羊の角蹄脚をもったパーンは豊穣多産にまつわる豊穣神だがAD1000年ごろからパンはサタンのモデルにされパニックを引き起こす者とされた。
宗教裁判所は狼人間の話を創作して広めて人々を震撼させた。

中世、悪いことは全部犬猫悪魔魔女の陰謀によるものと責任おしつけて努力を丸投げし自分たちを正当化してきた。自分たちで頭を使って解決しようとしなかった。わざわざ狼人間魔女、悪魔をつくりだし人々を恐れさした。

ソロモン王に聡明で美しい娘がいたが占星術師から「このお姫さまは将来卑しい男と駆け落ちします」と告げられ王は悩んで姫を塔に閉じ込めた。
ある日卑しい男が砂漠で寝てたら鷲がくわえて塔の上に落とした。男は塔の中に降りてお姫様と出会って駆け落ちしてしまった。ソロモン王は「運命には逆らえない。起こることは必ず起こる」と嘆いたという。


この塔に閉じ込められたお姫様の話がラプンツエルになり
眠り姫になってる。お姫様の運命を狂わすのが魔女になってる。
中世「魔女はこんな顔してます」とポスター貼ったから魔女みたいな顔の人は片っ端から魔女狩りされた。
 


​​
1785年トマス・ジェファーソンは記した。「キリスト教の教えが広まってからと言うもの何百万という無実の男女や子供が火あぶりにされ拷問され罰金を科され、投獄されてきた。
けれども私たちは1インチたりとも統一に向かってない。
一体圧政は何をもたらしたのか。
世界の半分の人々が愚者に。残りの半分が偽善者に変わってしまった。そして世界中の人が過ちや悪行を支持するようになってしまった。」

キリスト教のダークサイドを無視するとどうなる?人間は本質的に野蛮で邪悪なのだから迫害蛮行に走るのは仕方ないという考えを永続させることになる。

ローマ時代皇帝ネロは大金持ちを殺して財産をばらまいて民衆の人気を買った。しかし異端審問はネロの何千倍もの犠牲を強いたという。​​
中世ヨーロッパでは動物でも裁判にかけられた。動物が人を殺傷した場合家畜やペットであれば飼い主が責任を問われる。家畜でない場合はただちに処分される。これが現代の常識。
ところが中世のヨーロッパでは被告の動物は人間と同様の扱いを受けた。被告の動物は裁判にかけられ、人間と全く同じ訴訟手続きを踏んで大真面目に審理が行われ、しかる後に判決が下され刑が執行された。
人や家畜を殺傷した動物、あるいは畑や果樹園を荒らした動物はその行為が土地の権力者によって確認されるとただちに逮捕投獄された。
検察官と弁護人が丁々発止のやりとり。証人たちの証言ののち検察官によって論告求刑がなされ、裁判官が判決を言い渡した。
被害者の家族や罪を犯した動物の所有者が立ち会いを強制された。

最も多く被告席に立たされた動物が豚で次が牛、ネズミ、モグラ、小動物、昆虫まで被告席に立たされた。

小動物や昆虫を悪魔の手先とみなし悪魔祓いの儀式も行われた。
動物裁判は古代には見られず発生したのは12世紀、14~16世紀がピークで18世紀まで続いていた。


大真面目に動物を裁判するなんて!!。よっぽど暇だったんかなあ?
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最終更新日  2023.01.28 07:23:00
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