耳(ミミ)とチャッピの布団

2024/05/25(土)05:04

円形の島

ウクライナ国境近く、ルーマニアに「ドナウ・デルタ」と云うヨーロッパ最大で、人の手がほとんど入っていない自然状態のデルタ(三角州)があります。 そこには大きな浮島が浮いています。 ボリビアとペルーの国境にあるチチカカ湖には、40以上の浮島が弾力のあるトトラの葦で作られ、湖底に固定されています。 南アジアで最大の淡水湖がインド北東部に有ります。 「ロクタク湖」と呼ばれるこの湖には、最大のものは面積40平方km の浮島があります。 浮島の元は、厚さ数cm ~数m の水草を始め、泥や泥炭が大量に蓄積したもので島のようになってるのですね。 やがて根が湖や川の深い部分に届かなくなると、根の塊に含まれる酸素を浮力として利用して浮島になるのです。 浮島は上にあげたものだけぢゃなくて、ウガンダのビクトリア湖、オーストラリアのタスマニアにあるラグーン・オブ・アイランズ、イタリアのポスタ・フィブレノ湖、セルビアのヴラシナ湖など、世界中いたるところに存在します。 南米で2番目に長い「パラナ川」は、長さ4,880km で、ブラジル、パラグアイ、アルゼンチンの3カ国を流れています。 そのパラナ川のアルゼンチン領で非常に珍しく、謎めいた浮島が発見されました。 アルゼンチンで「目」と呼ばれるこの浮島は、サッカー場とほぼ同じ面積で、直径120m の完全な円形だったのです。 そして、この浮島は円形だけぢゃなく、常に回転し続けてるのです。 激しい嵐なんかが起こると、浮島が風によって前後に運ばれることはあります。 しかし、嵐がおさまればそこに永住するのですね。 ところがパラナ川の浮島は風の有無に関わらず、クルクル回転しているのです。 'The Eye' - a floating rotating island in Argentina この浮島はアルゼンチンの映画監督セルジオ・ノイシュピラーによって発見されました。 彼は映画のロケ地を探していて、偶然にこの島を発見したのですね。 しかし発見当時、彼はこの島がゆっくり回転していることに気づかなかったのです。 それくらい回転はゆるやかなんですね。 ところが島をGoogle の衛星画像で確認すると、時間とともに回転してることに気づいたと云う次第です。 浮島がナゼ回転するのか、まだよく分かってませんが、浮島のある湖は至るとこからメタンガスの泡がブクブク。 これが影響してるのではないかと推測されてます。 調査で、この浮島は2003年以来、ずっとパラナ・デルタ地帯にあったことが分かってます。 まだまだ地球には人間に分かっていない自然現象がイッパイありますね。

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