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ペット喜怒哀楽

凶犯

書名 : 凶犯
著者 : 張平
訳者 : 荒岡啓子
出版社: 新風社文庫 \790
感想 : 2004.12.16日記

凶犯(きょうはん)

気になった文章:

* 不意にまた、あの恐ろしい光景が次々と目の前に蘇った。あの殴打と憎悪の激しさ......。この激しさも文化と複雑に絡み合っているのか? 他人にあれほど残酷だということは、身内にも同様に残酷になれるということだ。もしかしたら、我々の文化の中で一番怖いのはこういう要素なのかもしれない。他人にも身内のも残酷になれる......。おのれの心も含めて、はたしてそうなのか。 いや! 善を称揚し、悪を懲らしめることこそが、人間として最も大切な行いだ。これさえもなくなってしまったら、社会は何をもって成立し、人間は何をもって生存してゆけばよいのだ!
(うん、そう思う。中国文化の残酷さって、そういうところあると思う。勧善懲悪だったら、と思うけれど、実社会はそうではないってことでも、そう思う。)


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