白いつる薔薇の咲く庭を夢見て

今日は息子の中学校の入学式だった。息子の体調から無理だなと思ったので最初から先生と相談して私だけ、入学式に参加し、教科書をもらってきた。行けるか、行けないか悩まなくてよかったので私も卒業式に比べてずいぶん心が軽くなった。

入学式で何人かの知っているお母さんたちとお話した。その中の1人が「私、最近寝てないんだ～。父がここ一週間ずっと危篤状態でたいへんなの。」と打ち明けてくれた。苦しそうにしているのを見るのが辛くて早く逝かせてあげたいとさえ思ってしまうそう。でも前向きにお互いがんばろうと最後は私の方が励まされた。

息子のことがあってから、考えてみると知っている人から、悩みを打ち明けられることが多くなった。この間も子ども会の最後の食事会のときに1人のお母さんが、離婚したときの辛い思いを話してくれたし、原因不明の皮膚の病気で悩んでいる人もいた。

不思議だな、お気楽に暮らしていたときにはそんなことなかったのにね。ほんとにこの世の中、悩んでいる人苦しんでいる人いっぱいいるんだなと思う。私が一番落ち込んでいたときに娘に言われた。世の中大変な思いをしている人はいっぱいいる、お母さん泣いてちゃだめだよって。お母さんだけが不幸なんじゃないって。今になって思う。ほんとに人生いろんなことがあるんだ。息子のことがあって人の痛みを少しはわかってあげられる人になったのかなって思う。少しずつ心が成長していけるといいな。息子が起立性になっていいことが一つもないなんて悲しいもん、プラスの面も探さなくちゃね。

The reward of suffering is experience.

苦しみによって得られるものは経験である。



この二匹に癒される毎日