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テーマ:本のある暮らし(3214)
カテゴリ:本のある生活
初めて映像で見る浅田次郎氏 ... その経歴から、もっと型破りで破天荒な人物だと想像していたが、 物書きらしく、分析的で饒舌、聡明な知識人という印象を受けた。 中学で作家を志望。 高校卒業後、三島由紀夫の割腹自殺に影響を受け自衛隊に入隊。 2年で除隊後、ギターの流し、競馬の予想屋、アパレル関係等を経て、 1991年、40歳で念願の作家デビュー。 当初は、出版社からの要請で極道小説ばかり書いていたが、 やっと自由に書かせてもらった 『地下鉄に乗って』 で、 95年に吉川英治文学新人賞、97年 『鉄道員』 で直木賞を受賞し、 幅広いジャンルを書く売れっ子作家として現在に至る。 小説を書くときに、映像は意識しないという。 映像を意識すると、話が小さくなってしまうからだそうだ。 逆に、そこに、映像屋が映像化したくなる魅力があるのでは ないかとも言っていた。 だからこそ、映像化されたものは、そのクリエータが作ったもので、 自分の作品だとは思っていないということであった。 それは、映像関係者に対する礼儀であり、尊敬でもあるようである。 『地下鉄に乗って』 は、氏にとってもデビュー作との思いがあるらしい。 どのように映像化されたのか、やっぱり見ておこうと決意して、 そろそろ寝ることにしよう ... お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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