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カテゴリ:読書ろぐ
今週、図書館で借りてきた本から。
…ほぼ半数を読み終えたけど、全体的に「これはっ」というのがないなぁ。 どちらも、がっかりが強かった2冊。 石田衣良著『下北サンデーズ』(幻冬舎、2006年) 下北沢を舞台にした小劇団のサクセス・ストーリー。 上戸彩さん主演でドラマ化もされました。 ライトで読みやすい文章や、個性的な劇団メンバーなど、 石田さんらしいなぁ~というつくりで、もっと面白くなりそうな 気がするのだけど、イマイチ盛り上がりに欠ける印象。 なんだろう。あっさりし過ぎている感じ。 IWGPのマコトに比べて、主人公のキャラが弱いのは確かだし、 芝居のあらすじ程度は語られるけれど、舞台そのものはあまり 描かれていないので、どんどん人気が出ていく劇団の勢いが 実感を伴って伝わってこなかったように思う。 わたしも学生時代には、下北で友人の素人芝居を見たり、 おススメの小劇団を見つけたりもしたので、下北の独特の空気を 思い出しながら読んだのだけど、全体に、浅い感じがして あまりはまれませんでした。残念 あさのあつこ著『弥勒の月』(光文社文庫、2008年) 『バッテリー』をはじめ、児童文学作家という印象の強い あさのあつこさんが、時代小説を書いた!というので、 読んでみたいな~と思っていました。 やっぱり文章も上手で、違和感なく物語に入っていけたのですが、 どうにもこうにも…く、暗い。結末まで救いがない。 主人公?と思しき同心と岡っ引きにも、感情移入ができず、 どんよりした気持ちを抱えたまま読了。 わたしが「人情話」が好き、というせいもあると思うけれど、 「笑い」も「涙」の要素もなかったので、うーん、とりあえず もうあさのさんの時代ものはいいかなーと思いました。 残りの本にあたりがありますよーに 現在、読書中 ⇒ 海堂尊著『螺鈿迷宮』 未読本 ⇒ 有川浩著『図書館内乱』 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
June 4, 2010 11:14:22 AM
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