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テーマ:911FANマガジン(444)
カテゴリ:ポルシェ雑感
911FANマガジンへの書き込みもこれで300回目になる。
最近こそペースが落ちたものの、我ながら随分と駄文を書き続けてきたものだ・・・というか、改めて考えて見るとちょっと気恥ずかしい。 ポルシェに乗っていると、不思議とポルシェとすれ違う時にそれと気が付くものだ。 それなりの台数が棲息しているので、日曜日の湘南や箱根界隈を流していると、結構な台数とすれ違う。 最近は、911ならやはり996や997が大勢を占めるようになり、ボクスターやケイマンも911以上に見かけるようになったが、それでも時々964や930、ナローとすれ違うと、不思議な連帯感を感じるというか、「頑張っているなぁ」と、思わずにっこりとしてしまう。 先日、高速道路を適度な速度で巡航していたら、後方から2台の空冷911が接近してくるのが分かった。 空冷911は、その小ささで結構遠くからでも一目でそれと分かる。 こちらの速度よりかなり速いと見て、小生は左にウインカーを出して、ポル子を追越車線から走行車線に滑り込ませる。 と、そこをバビュ~ンという感じで2台の911が次々にポル子を抜き去った。 先頭は964のカブリオレ、フェンダーが張り出しているので、ターボルックと見た。 ローダウンしてあるのか、まさに地を這う感じで、ホント、カッコイイ。 次はビッグバンパー、大きなリアウイングが964よりクラッシックな雰囲気で、まさにザ・911。 ライカであればブラッククロームのM4というところか。 そしてこの911のドライバーが、追い抜きざまにさっと左手で、挨拶のつもりだったのかどうか分からないが、合図をして走り去ったのである。 あっ、と思って、こちらも右手を上げて返したのだが、追い抜かれたにもかかわらず、何とも言えない爽快感が残った。 小僧の頃、路線バスの運転手がすれ違うたびに手を上げて挨拶を交わすのを見て、すごくカッコイイと思っていた。 駅のホームで、発車する列車の車掌が駅員にさっと敬礼の動作をするのを見て、ぞくぞくした。 思い切って車掌に手を振って、ちゃんと挨拶を返してもらったときは、それはもう天にも昇るような気持ちだった。 当時は貨物列車の最後尾にも車掌が乗っていて、手を振るとちゃんと挨拶を返してくれたものだ。 学生時代、中型バイクに乗っていた頃、ライダー同士でVサインを交わすのが流行ったことがあった。 楽しいし、良いことだなぁと思っていたのだが、やがてこの風習?もすたれてしまった。 ポルシェの乗るようになって改めて思うのは、ポルシェ乗りは本当にいい人ばかりだということ。 エンジントラブルでポルシェを道端に停めていると、面識もないのに通りかかった一台のポルシェがクルマを停めて、助けてくれることも結構あるという。 誰もがそれと分かって(知名度は抜群)、そこそこ珍しく(辛うじてスーパーカー?)、乗ろうと思えば乗ることができて(ものにもよるが何とか手が届く)、維持するのにちょっとした苦労も伴う(これが重要)・・・こういったところが、ポルシェ乗りに不思議な連帯感を感じさせているのではないかと思う。 ちょっと恥かしいけれど、今度ポルシェ乗りとすれ違った時は、ドライバーに小さく挨拶してみようかと思う。 もちろん挨拶を返してくれなくてもいいのだけれど、もし返してくれたら、どんなに気持ちが晴れやかになることか。 人間だから、ついついイライラしながら運転していることだってある。 そんな時、ちょっとした心の通い合いで気分転換ができたらどんなに幸せか・・・なんて思うのである。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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