喫煙者の4人に1人が慢性閉塞性肺疾患(COPD)に
喫煙者の少なくとも4人に1人が、進行性の不治の疾患である慢性閉塞性肺疾患(COPD)に罹患しており、従来考えられていたよりもリスクが高いことが、デンマークの研究で明らかになった。COPDは、肺への呼気が遮断され、徐々に悪化が進む呼吸器疾患。英医学誌「Thorax」10月13日のオンライン版(雑誌は11月号)に掲載された研究で、Hvidovre病院(デンマーク)の研究者らは、コペンハーゲン市心臓研究(Copenhagen City Heart Study)の一環として25年間モニターされていた、30~60歳の男女8,000人のデータを分析した。研究開始時、すべての人の肺が健康で正常だった。25年間後に肺機能が正常な人は、非喫煙男性ではほぼ全員だったが、喫煙を続けた男性では60%。女性では、非喫煙者では90%であったのに対し、喫煙者では70%だった。被験者全体では、25年で25%が中等度から重度のCOPDに罹患していた。また、継続喫煙者の罹患率は、非喫煙者の6倍高かった。被験者の死亡は25年間で2,900例。うちCOPDが直接死因だったのは109例で、ほぼ全員が研究開始時に喫煙していた。非喫煙者のCOPD死亡は2例のみ。また、研究開始直後に禁煙した人では、COPDリスクは劇的に低下しており、死亡した元喫煙者は25年間でゼロだった。(2006年10月17日/HealthDayNews)禁煙するなら正しい禁煙方法で!URL:http://www.kinenseiko.com