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pretty物欲

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August 13, 2008
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カテゴリ:意見・提言
最近、久しぶりに紙の新聞を見た。
相変わらずの情報羅列度合いに辟易するとともに、
気になったことがあった。
登山の遭難の扱い方である。

一般人の登山とは、個人の意志で行う趣味の行動である。
他の趣味と違うのは、ワンミスで命に関わる危険に直面するということだ。
しかし、それは自動車の運転でも同じことがいえる。
自らの命を危険にさらすのみならず、
歩行者など、何の関係もない他人の命を奪う危険すらある。

登山よりも自動車の運転のほうが、どれだけ危険なことか。
それなのに、
山で遭難すると、とたんにマスメディアは大きく書き立てる。
パーティーが山で連絡が取れなくなっただけで、新聞ニュースになる。

やがて見つかり、自力下山したとしても、
記者会見を開いて、お騒がせしましたと
隊長は謝罪の言葉を述べなければならない。
それは、遭難隊長がマスコミに謝罪をさせられているのだ。

そこに違和感を強く感じる。
登山隊の隊長が登山パーティー参加者の命を預かる、
という考え方がマスコミにはある。
隊長ともあろう者が、パーティーを危険にさらした、と。
世間を騒がせた、と。
(実は騒いだのはマスコミである)

しかし、ボクの考えは違う。
パーティーの一初心者の隊員であっても、
自分の命には自分で責任を持つべきだ。

隊長が突っ込む判断をしても、
自分が危ないと判断すれば、隊長の命令に背いてでも、
撤退することが、初心者の心得である。
上級者は、初心者を過信しがちである。
気持ちが無理になった時点で、
初心者は撤退すべきである。

たとえそれで、上級者も含めたパーティー全体に
望まない撤退という迷惑をかけたとしても。
上級者が、初心者の力量を見誤った行動計画をしたのが
原因だからである。

初心者が、自分の責任で撤退行動できないならば、
初心者が悪い。
それができないならば、
隊長に自分の命を預けることを了承したという暗黙の了解があると
みなされる。

パーティーの隊員全員が、
隊長が起こすだろういかなるミスをも受け入れる覚悟がある、
という暗黙の了解があるパーティーが、
もし遭難したところで、
隊員は隊長を責められないし、
パーティー以外のマスコミなんぞにこそ、
その隊長を責めることなどできない。

だからおかしいと思うのだ。

ボクが思うに、それは相当な覚悟のある、堅いパーティーだ。
極地法を実践するには理想的だ。
通常の人間関係では、ありえない。
だから、普通の趣味の登山程度では、ありえないパーティーである。

気軽な知り合い集団としての趣味登山パーティーならばこそ、
初心者は上級者に頼ってはいけないのである。
撤退は自分で判断するくらいの責任と覚悟をして
登山をしなければならない。
登山をなめんなよ、である。
そんな命の責任のやりとりがイヤならば、
ひとりで経験を積んでソロ行動するべきなのだ。

ソロならば、自分の行動と命については、
自分がすべての判断責任を負うことになる。
ごくごく普通のことである。
それが登山の醍醐味であり、
どうしてみんな、ソロ志向ができないのだろうか、とボクは思うのだ。

一因は、登山入門書に、初心者ほどパーティーを組め、とあることだ。
一人行は危険とまで書いてある。
何かあったときのために、常に2人以上で行動せよ、と。
ボクは反対である。本当にそうだろうか?

たとえ複数人で組んだパーティーだったとしても、
足の置き場や体重のかけかたを、
パーティー内の上級者から初心者に、
いちいち手取り足取り教えてくれるものでもない。

誰でも最初は初心者。危険度合いはいっしょである。
初心者自身のミスで滑落し命を落としても、
厳しい言い方だが、それは自業自得というものだ。
マスコミがいうような、パーティーの責任はないと考える。
なのに、マスコミにたたかれる。

初心者本人はお荷物、罪作りという自覚をもち、
パーティー内の上級者も、それを理解すべき。

たとえばパーティーに、
体力のない中高年やズブの素人が混じったために
パーティー全体の行動速度が落ち、
全体が遭難したりすることもある。

素人であっても登山パーティーに参加した時点で、
集団のなかであっても、そいつ自身に対して大きな責任が生じる。
何かあったら助けてもらおう、
という甘い了見で参加するような無責任初心者が
パーティーに混じるから、
遭難が続出して、登山が危険と誤解されるのだ。

ボクから言わせれば、噴飯ものである。
登山なめんなよ(2回目)である。

そしてマスコミなんぞに遭難を嗅ぎつけられ、
興味本位のニュースにされた挙句に、
ニュースキャスターなんぞに、
「登山者には今後一層の慎重な判断が求められますね」
などという知ったような締めくくりの言葉を言われてしまう。

まともな神経の登山者は、きっとボクと同じ思いだろう。
登山なめんなよ(3回目)である。

登山は自己責任の趣味なのだから、
マスコミはいちいち、騒ぎ立てるべきではない。
遭難という行動をしてしまったパーティーは、
マスコミが叩く前に
自然に叩かれて犠牲者が出ている事故だったら、なおさら。





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最終更新日  August 13, 2008 09:24:36 PM


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