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April 26, 2009
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カテゴリ:カメラ
このたび、家族用のデジカメを買い替えた。
前の機種選定の経緯はこちらを参照。
ボクから言わせてもらえば、「たった」2年程度しか使っておらず、
本音はもっと使いたかったのだが、
意外にも、あっけなく故障してしまったためである。
例によって、電源ボタンを押しても起動しないという、
電子精密機器によくある「お手上げ」故障である。

前の機種、薄型・コンパクトのパナソニックLUMIX DMC-FX9。
思ったより結構重く、それでいて本体表面に、
梨地やゴムのような滑り止め処理がまったくされていなく、
持つ手の力をすこし抜くと、
あっけなく手のひらを滑り落ちることが数度あった。
故障の原因はその落下だと思う。

直接の原因はしっかりカメラを持たなかったユーザー側にある、
といわれればそのとおりだが、しかし、
少し力を抜いたくらいで滑り落ちてしまうような本体設計をした
メーカーの過失もあると、強く思う。
FX9の頃のパナソニックは、女性ウケを狙って、
表面の見た目のきれいさ、を目指した設計の弊害、と指摘しておく。

本来のエンジニアリングの目指すべき姿勢は、
ハードウェアの設計段階で、落下しにくいような工夫と、
多少の落下に耐える工夫が、あってしかるべきだろう。
パナソニックに限らず、最近のデジカメのエンジニアリングの
設計思想はおしなべて、メーカー的機能の押し売りの傾向が強まり、
ユーザーに優しくなくなってきているように思う。

「ユーザーに利益のある設計」が、
メーカー主導でもっとあっていいと思うのだが、
そういう動きが見られない。
よろしくない傾向だ。

チクリと糾弾しておく。
お前らは誰のためにモノを作っているのだ?
大会社パナソニックだからこそ陥った落とし穴、とボクは思う。

さて。
前回FX9購入から2年、
それなりにデジカメのマーケットウォッチを続けてきたのだが、
いざ買おうとして改めて技術の進歩を考えてみると、
主に以下の4点のトレンドを感じる。

・液晶の大型、高精細化
・AF、AEの多点評価化、追尾の精度向上
・顔認識AF、笑顔認識シャッターの出現
・撮像素子画素数の精細化
・動画の高精細化、高圧縮規格の採用
・メモリーカードのSD規格への収束

翻って、ここ2年でまったくといっていいほど
発展していないと感じる不満は、たくさんある。
書き残しておく。

・本体の形状、寸法
カシオの単焦点Exslimが極めた、超薄型・軽量追及の流れが、
いまは全くなくなったのが残念でならない。

・防水、防塵、耐落下の流れなし
高耐久化をすすめたら、デジカメの買い替え需要が減るとして
メーカーとして踏み切れないのだろうか?

・電池の実質持ち時間
カメラ本体の低消費電力化は進んでいるように思うが、
電池の小型化に伴う容量減少と機能複雑化によって、
相殺されているように思う。
ユーザーとしては、3日・500枚撮影くらいの旅行では、
充電なしで電池残量を気にしなくていいように
なってほしいんだけど。

・暗所での撮影性能
暗いところで失敗写真が出やすいのは、まったく変わってない。
光学式手ぶれ補正がこれだけ普及しても、
撮像素子の高感度・ノイズ低減が進んでいないので、
結局暗いところで使い物にならないデジカメばかり。

・画像の総合的”きれいさ”
撮像素子の画素数が増えても、
レンズの解像度性能がついてきていないこと、
低ノイズ化がされていないことから、
事実上記録される画像解像度は、進んでいない。
これ以上の高精細化は止めて、
レンズの解像性能の向上と、撮像素子の低ノイズ化が
今後セットで望まれる。

・メモリーカードの乱立
いまだ細々と残るメモリースティック、xDピクチャーカードは、
いったい何を目指しているのだろうか?
また、デジ一眼でいまだ、古いCFカードが主流なのも理解に苦しむ。
事実上のスタンダードとなったSDカードに収束する勇気と決断が、
メーカーには求められるのではないか。
少なくとも、ユーザーは低価格SDカード以外の規格は、もう望んでいない。

・新機種発表のサイクルが短い
たいした技術的ブレークスルーがないのに、
季節毎に次の”新”機種が続々出てくる。
その”新”機種を数万円かけて買っても、またすぐに型遅れになるのだ。
もっと長く売る気で開発費かけて、
熟成した完成度の高い機種を作り、長く売って欲しいものである。


ま、そんなところか。
全般的にいえるのは、
いま各社ともほぼ同じ性能、デザインのデジカメを作っていて、
差別化が出来ておらず、過当競争になっており、
結局はブランド力と販売価格で、人気が決定している。

ヨドバシのような大型量販店でデジカメコーナーをみてみると、
アタマがクラクラするほど売り場が広く、そして展示機種が多い。
それでいて、それぞれに目立った特色がない。
店側が売りたいカメラ=利幅の大きい機種、在庫処分したい機種を、
集中的に値下げして売っている。
機能を前面に出さないまま、価格だけで。

どれ選んでもほぼ同じ、となれば、
どれでもいいや、と思えるかといえば、
選択肢が多すぎてかえって迷いがちである。
ボクのデジカメ選びは、そうやって
いきなりつまづくことになる。

ボクはひとつ、デジカメ選定基準を、独断で決めることにした。
どうせみんな”ほぼ”同じなら、
自分の要求する機能を設定して、そのなかで最安値を買おう、と。

ボクの要求する機能とは、
スナップ撮影に向く気軽さ、である。
電源ONから撮影可能までの早さと、
シャッターボタン押しから撮影までの早さ。
その程度とすると、
もうほとんどの現行機種はクリア。
そこには2年の時の流れを感じる。
良い時代になったものだ。

とすると価格比較となり、目が行くのは不人気メーカーの型遅れである。
型遅れでも、メーカーのwebサイトや過去記事で、
だいたい検索できる。
紙のカタログが店頭からなくなると、
旧機種に関する情報が全くなくなった昔とは違う。
いい時代になったものだ。

特にデジカメの場合、web上の作例画像は、判断にとても役に立つ。
「絵」の好き嫌いがはっきりわかるからだ。
ダイナミックレンジやコントラスト、色の出方、画角、歪みなど。
ボクは詳しく分析できないが、パッと見て、
この「絵」は嫌いとか好きとか変とか、自分の好みで言うことは出来る。

そんな主観で選んでいい、とボクは思うのだ。
なにも、ネット上に転がるクチコミ評価の高い機種でないと
ダメなわけじゃない。
そういう「クチコミ重視人間」が増えたいまの世の中、
その逆をいくことができるひとは幸せであると思う。


デジカメの型遅れモデルを探すとき、
ヨドバシやビックのような大規模販売店では、
通常売っていない。
まれにしか店頭に並ばない。
旧機種の在庫ができないように売るのが上手だからこそ、
のし上がった大型店なら当然であろう。

だからボクの場合、Webの価格比較サイトで安い旧機種を検索し、
さらにそれらの比較サイトで在庫店をチェックする。
たまたまみつけたその機種は、アキバの奥地の店頭にあるという。
足を向けてみると、あった、あった。
アウトレット品である。
機種はデジカメとしては不人気メーカー製のPextax Optio T30である。


いま「アウトレット」という言葉の使われ方が
あいまいなので、注意が必要だ。
メーカー倉庫在庫品、開封未使用品、までが
本来のfactory outletの意味だとボクは思う。
悪徳ショップでは、べたべたと触られた店頭サンプル品、
明らかに使い倒された中古買い取り品にまで
「アウトレット」表示が使われたりするから、
きちんと確認しないと損をしそうだ。


今回みつけたT30は「当たり」であった。
店で購入前に見せてもらったが、とても綺麗であり、
見た目は開封未使用品にみえた。
ふつうに梱包されていて、使用感はまったくなく、
箱も付属品も説明書もしっかりしており、
メーカー保証書だけがなかった。

きけば、初期不良メーカー戻り品の、修理後再出荷品とのことである。
どういうルートで流通したかはわからないが、
もし本当なら、メーカーによってクリーニング、再梱包、出荷前検査が
されているとみていい。
アウトレット品としては極上である。

なぜメーカー保証書がないのかはわからない。
期間が極端に短いショップ交換保証だけ。
まぁそれは価格が安い分の差額、
ギャンブルと考え、本人が許せればいいだろう。

そういうことにキャンキャンと批判クチコミを書き捨てる
ネットクレーマーが多い昨今だが、
ボクの意見では、ちゃんちゃらおかしな奴らである。
アウトレット品は「訳あり」だから相場よりも安いのだ。
「訳」がなければ相場で売るわけ。
そういう事情を一切受け入れようとしない輩は、
最初からアウトレット品には手や口を出すなと強く言いたい。

そして、ボクは購入した。
購入価格は1万円弱。とても安い。
こういう価格ならば、ギャンブルもしてみようと思えるし
失敗してもあとで後悔しない値段である。

帰宅して、とりあえず、初期不良がないかどうか、
ひととおりの機能を試してみた。問題なし。
ほっとする。

前機種(Panasonic Lumix DSC-FX9)と
新機種(Pentax Optio T30)の比較レビューを、
その2に書き残しておく。

その2へつづく)





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最終更新日  April 30, 2009 12:15:05 AM
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