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April 26, 2009
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カテゴリ:カメラ
その1からのつづき。

前機種(Panasonic Lumix DSC-FX9)と
新機種(Pentax Optio T30)の比較レビュー。


●画質
明らかに違うのは、ホワイトバランス。
どちらがいいとかではなく、
チューニングの方向にメーカーとしての個性があり、
好きか嫌いかのレベルである。
ボクはPentaxのほうがより自然で、好きである。
さらにいえば、FX9のオートは、シーンによって間違った設定が多く、
破綻した色を記録するからガッカリ感が多かった。
Pentaxは老舗カメラメーカーらしく、そういう破綻するガッカリ感がなく、
落ち着いた色調と暗部の再現性が気に入った。
あっさり白飛びするとのネット記事もあるが、
ダイナミックレンジの狭さは、コンパクトデジカメのいまだ宿命で
どのメーカーも似たり寄ったり。
いまのところとりたてて気になるところではない。

●本体比較
買う前に手に取ってみたときには、気にならなかったが、
置いてみると明らかに縦横の寸法は、FX9よりもT30のほうが大きい。

しかし、T30のスクエアな形状と、薄さ、軽さから、
ボクはT30の形状が好みだ。
Lumixが重いのは、電池の大きさのせいもあるが、
本体の厚みが重いと感じる。
FX9ほどの厚みと重さがあると、手から滑り落ちやすい。
そこは個人差があると思うけど、本当だ。

●手ぶれ耐性
FX9が採用しているpanasonicお得意の光学式手ぶれ補正機能は優秀で、
被写体ブレに気をつければ、ブレ失敗写真が少なかった。
対してT30には光学式手ぶれ補正機構がついていない。
シーンによって自動で感度を上げ、高速シャッターにするタイプである。

T30で暗い室内で何枚か撮ってみたが、
光学式よりも決定的に劣っているとは、思わない。
手ぶれとともに、動きの早い子供の被写体ブレを軽減するのに有効である。
しかし高感度ノイズとのトレードオフ。
総合画質を求める向きには向かない機能ではある。

●本体操作性
FX9は十字キー中心とした階層メニュー式であるのに対し、
T30はタッチスクリーン式階層メニュー式である。
T30のタッチスクリーンは思いのほか操作しやすく、しかも
階層がわかりやすくて説明書なしでもたいてい設定でき、
とても使いやすい。
さらには本体ボタン数が少なく、スッキリとした外観になっている。

「タッチスクリーン」がトレンドとなった1年以上前に
PentaxがT30で実現していたことは、ちょっと興味深い。

●画面
FX9は2.5型 20.7万画素。
T30は3.0型 23万画素。
見た目は完全にT30の勝ち、特に色がきれいな液晶である。
タッチスクリーンのため、画面に指紋の脂がつくのは仕方ないと諦める。
傷防止にシートを貼るとタッチ感度が落ちるし、それに、
タッチスクリーンが傷で一杯になるまえに別のところが壊れてしまうだろう。
使い倒してこそのデジカメ、傷防止に気を遣うのは本末転倒と思う。

●AF
FX9では多点評価測距を使っていたが、評価間違いが多く、
いまいち使いにくかった。
T30には一日の長があって、測距枠追尾式AFがある。
さすがに使いやすい。AF技術が実用レベルになったと思える。
被写体を中央にフレーミング→半押しAFロック→再フレーミング
の、ボクの昔からの撮影スタイルを、変えてしまうかもしれない。
なお、顔認識AFは使ったことがないし、
これからも使うことはないだろう。
そこまで機械に任せるつもりはボクにはない。

●撮像画素数
FX9は600万画素、T30は710万画素。
多少増えているが、ほとんどかわらない。そんな程度である。
だったら、600万画素程度のままでいいので、
高感度化、低ノイズ化を果たして欲しかった。
技術トレンドとして高精細化に進んだことを恨めしく思う。
必要のない高画素化にもうNOと言おうではないか。

●動画解像度
FX9もT30も、640×480画素で30コマ/秒。変わらないが
レンズ手ぶれ補正のあるFX9のほうが画像安定はよいようだ。

●SDHC対応
FX9はSDのみ対応、T30はSDHC対応。
動画を多用すると、SDの最大2GBは、物足りなくなった。
SDHCの4GB以上が使えるのは便利である。
SDHCが安くなってきた今、ちょっとオトク感あり。
但し、大容量カードを使うと、デジカメは起動が遅くなる
傾向があるのであまり大きな容量は使う気がない。
T30がどうかは試していないが。

●連写性能
デジカメでは、とりあえず連写撮影しておいて、
あとでベストショットを探し、残すという使い方ができる。
あとでの選定に時間がかかるが、できあがる写真のレベルが
上がるのだから、品のない撮影スタイルだとは思うが、
有用というしかない。
カメラ本体に大容量バッファーを持つことで高速連写が
実現できるこの機能、FX9に一日の長あり。
600万画素でもパサパサと連写できる。
T30は連写がとても遅いので、撮影画素数を下げてなんとか
連写するに至るも、FX9ほど速く撮れない。
T30の連写性能レベルには不満である。
Pentax共通の設計思想なのだろうか?

●本体価格
一番の驚きはここである。時の流れを感じる。
FX9は購入当時のネット通販の最安値で、2.5万円。
T30はアウトレットで1万円弱。実に半額である。
機能や満足度がほぼ同じで、半額。
あとはどれだけ長持ちするかどうか、で経済性が決まる。
(ああ、もう落とさないようにしよう・・・)

安いという理由のひとつに、先に書いたとおり
今回のT30が発売後時間の経ったアウトレット品だからで、
量販店にいくと、最新の売れ筋機種はやはり2.5万円程度である。
これ以上安くすると採算があわないとメーカーは言うかもしれないが、
それはメーカーの勝手な言い分である。
ユーザーはもっと安価、少なくとも2万円切りのデジカメを
望んでいるのだ。

いまの開発ペースで作り続けるから採算があわないのであって、
採算があうようにモデルライフを伸ばして売れる機種を作り、
開発費の償却母数を多くして価格を下げることをしてほしい。
十分な開発時間は機能を熟成させ、ユーザー満足度も上がるので
長く売れるだろうし、ユーザーとしても歓迎である。

ひとつの成功例がある。
RICOHがGR1デジタルでやっている手法、
1モデルで度重なるソフトウェアアップデートである。

画質に関わるソフトウェア更新を手厚くし、
更新プログラムを頻繁にweb公開し、
簡単にダウンロード&インストールすることで、
画質レベルがアップしたり機能がどんどんUPしていく。

そうなれば、ユーザーは初期投資が多少高価格でも受け入れ、
長く使って満足出来る機種を買っていくのではないか?
メーカーには、ユーザーのそういう気持ちを理解して欲しい。

アイディアとしては、
更新対象ソフトウェアを、画像処理エンジンだけでなく、
AFやAEの向上、季節ごとの最適なホワイトバランスなど、
いろいろ提供すれば、なおよし。

さらに外装のオプションとして、防水や防塵、耐衝撃、耐温度など、
いろいろなプロテクターを用意すればいい。
1モデルを長く多く売るなら、
プロテクターの数も出る分だけ価格も下がるはずだ。

そうやって、簡単に買える”1年使い捨て”のデジカメでなく、
長く楽しめるデジカメを作ってほしい。
それがメーカーの、商品ライフサイクルを長くすることによる
エコロジー姿勢として見せて欲しい。
そういう方向で”競争”して欲しい。

新品時の見た目重視デザインで過当競争しているように思う。
パッと見た目のデザインの奇抜さ、目新しさは、
店頭で購買意欲を刺激するのは確かで、
売り上げ最優先というメーカーの都合はわからんでもないが、
どんぐりのせいくらべの「きれいデザイン」競争は
不毛なのでいいかげんやめて欲しい。

例えば、いまのコンパクトデジカメからメーカーロゴをなくしたら、
もはやどこ製のカメラか、わからない。
デザインにブランドアイデンティティが全くないのだ。
いまのデジカメのデザインの不毛さは、そこまできている。

古くからのカメラの流れを知っているボクでさえ、
ロゴなしでメーカーを言い当てられる自信があるのは、
キヤノンIXYとSANYOザクティくらいだ。
あとはどれも同じようなデジカメデザインで、
何の特徴もない。
そして、そんなユーザー不在のデザイン競争が収まらない。

そろそろ、メーカーは、
気持ちよく長く使いたいユーザーの気持ちを考えて
設計して欲しいものだ。
デジカメ市場が、もっとオトナになってほしいと願っている。

せっかく買ったT30を落とさないように気にしつつ。





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最終更新日  April 30, 2009 12:18:59 AM
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