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テーマ:~広島東洋CARP~(4355)
カテゴリ:つれづれ
今は昔,オイルショックのころ,東洋工業(当時)のオーナー社長は,社運をかけて開発したロータリーエンジンを旗印に攻めの経営を続けた。しかし,やはりガソリンを水のように飲むと言われたロータリーエンジンは時流に合わず,経営を傾かせることになり,やがてメインバンクの指導により社長は代表権のない会長に退き,そしてオーナー一族は経営から撤退した。その社長こそ,カープの先代オーナーで,現在オーナーを僭称している松田元の父である,故松田耕平氏である。
どうも,これこそが,松田元という人のトラウマになって,それが今のカープのブレーキになっているのかもしれない。 ほとんどその生い立ちが伝わっていないため,球界の金正日と言っても過言ではない松田元であるが,彼が東洋工業に入社したのはちょうどその直前らしい。入社当時の経緯は知らないので何とも言えないが,最初は自分も父と同じ道を歩むと思っていたに違いない。しかし,それが一気に崩れ,一夜にしてただの人になってしまった。多分彼にとっては相当の屈辱だっただろう。だからこそ,東洋工業をすぐに辞めて,株式会社広島東洋カープに入り直したのかもしれない。そして,ほとんど経営実績のないままなぜかオーナー代行まで上り詰めてしまったことからカープにとっての不幸が始まるのだが。 早い話が,彼が日々考えていることは,決してカープが強くなることなんかではない。そうだとしたら,あらゆる手を労してでも強化のための資金調達はできるはずだ。彼の最大の願望は カープが永遠に松田家のものであり続けること それ以上でも以下でもないといったらいいだろう。 そのためにはどうするか。当然,父の東洋工業社長時代の苦い教訓は忘れていないだろう。いうまでもない。守旧的というべき守りの経営に徹するのが一番。そして,絶対に赤字を出さないこと。もう一つ言えば, 何から何まで口をはさんで,自分が最終決裁権者でなければ気が済まない 孫君や三木谷君を引き合いに出さないまでも,他球団のオーナーは経営者としてもそれ相応の実績のある人が多い。しかし,松田元という人の最大の弱点は,経営実績もなければ組織を動かした経験も乏しいということに尽きる。まだこれで他人の諫言を聞いてくれる人であれば救いようがあるのだが,結局は自分の地位を守るだけの能力なき専制君主でしかないように映る。なぜか広島の人はあまり悪く言わないようだが,私のようなよそ者広島人には,はだかの王様にしか見えない。 専制君主の治世がうまくいくのは,専制君主自身が能力があってエネルギッシュな場合に限るというのが歴史の教訓だ。そうでない場合には,天命により改められるという結果になっている。 新球場開業を再来年に控えた今,カープは最大の危機に立たされていると言っていいと思う。今こそ,天命が下ってしかるべき時だと思う。禅譲がされないのであれば,放伐しかない。 易姓革命へ。 BlogPeople ↑ポチッと,クリックしていただけると励みになります。よろしくお願いします。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2007/10/29 10:27:59 PM
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