|
テーマ:~広島東洋CARP~(4355)
カテゴリ:つれづれ
今日は,広島は昼から雪になり,市内でも北部に位置する自宅周辺は夕方から積もりはじめた。今は,一面銀世界で,灯りを消して外を見ればまさに雪灯りとはこういうものかという趣だ。
多分北国育ちの人が聞いたら怒るかもしれないが,瀬戸内育ちの私の目からすれば,雪で覆い尽くされた光景というのはやはり独特な美しさがあると思う。一番心に残っているのは,今から10年余り前,2月に北海道を鉄道でかけずり回ったときの,あの景色。原野があって山があって,あとは雪。ぞっとするほど美しかった。そこまで行かないにしても,雪には本来見えるべきものを覆い尽くして,粗や欠陥を隠して美しく見せるという効果があるのだろう。 しかし,雪はやがて溶ける。そのときには元の世界に戻る。しかし,隠すことによって美しさを保つことを続けようとした時点で,すべては醜悪になる。 広島のプロ球界は,まさにそういう体質の塊というべきなのかもしれない。野球会社マツダ個人商店,いや広島東洋カープ球団が演じ続けているドタバタ喜劇が昨年9月以降にあらわになり,それが収束しかかったところに見せつけられたサンフレッチェフロントの無能さと不手際。ほとほとあきれた。 どうもこの両チームは,言い訳の切り札まで一緒だ。要するに「金がない。だから資金相応で運営する。」の一点張りだ。それで努力しているならまだしも,努力の跡さえうかがえない。 ところで,プロフェッショナルのスポーツクラブである以上,絶対に譲ってはならない大前提がある。中には知らない方もおられるようなので,念のために確認しておくと, 勝利こそすべて そして 優勝以外の結果に価値はなし だから,当座の資金が乏しいので,とりあえずは勝率5割からぼちぼちとというのは,絶対に許されない選択肢なのだ。以外にこれが理解されていないのかなという気がする。 ならばどうするか。安易に考えがちなのはビリー・ビーン流「マネー・ボール」だが,あれをそのまま応用しようとすれば日本では相当の無理が生じる。ビリー・ビーンはハイスクール出のルーキーに見向きもしないこと,それは日本と違って大卒のルーキーの付加価値が低い(日本のように怪しい裏金が動かない)市場であること,その背景にはマイナーリーグの裾野の広さがあることを理解していない向きが,ちょっと多いような気がする(一時ほどもてはやされなくなったが)。 そうなると,本来取るべき選択肢はひとつだけだ。すなわち資金を調達することだ。しかし,広島のプロ球団はこれが出来ない。なぜか。 理由は簡単だ。出資元がないからでは断じてない。自分が出資する立場になって考えればよい。経営状態の実情も開示せず,そもそも会計帳簿の全容も明らかにせず,誰がどのように経営しているかも分からなければ資金の使途をどのようにするかをも明かさないような相手に,誰が出資しようか。当然の理だ。 カープがなぜそれが出来ないかは,今さら触れない。ただそれをやることは即松田家支配への死亡証書につながるまでだ。サンフレッチェがそれと似たような状況にあることは,昨年オフにようやく中国新聞で明かされた内情と一昨日のサポーターズ・カンファレンスでのフロントの見せた対応が物語っている。 今の広島球界を覆い尽くしている淀みや澱は,いつ溶けてくれるのか。今日降った雪ほど白星を積み重ねるという結果を残すことでしか,解決されないような気がする。 寒いオフは,もうご勘弁。 BlogPeopleSIGMA People ↑ポチッと,クリックしていただけると励みになります。よろしくお願いします。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
[つれづれ] カテゴリの最新記事
|