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テーマ:サンフレッチェ広島(155)
カテゴリ:つれづれ
「KY」といえば,今やくだらぬスラングの代名詞になってしまったが,建設業のような危険と隣り合わせの業界では,「危険予知」の略語として通用しているようだ(今でも,工事現場や町工場などで見かけることがある)。まあ,これも日本語として美しいかと言われれば何ともいえないが,それだけ「危険予知」ということを危機管理の根本として置いているということなのだろう。逆に言えば,そのくらいしないと「危険予知」に頭が回らないと言うことにもなるのだろう。危険と隣り合わせの総本山というべき海上自衛隊のイージス艦「あたご」が見事に証明してくれているではないか。
さて,トルコから宮崎にキャンプの場所を移しているサンフレッチェが,非常にまずい状態に陥っている。今日の対トリニータ戦3本勝負を含め,トレーニングマッチにまだ一つも勝利を収めていない。要するに,昨年のリーグ戦最終版と全く同じような状況になっているのである。確かに故障者が続出している状態ではあるが,長いリーグ戦では想定しておくべき状態である。一つも勝てないというのは,あと2週間弱に迫った公式戦のことを考えると,非常にまずい。いや,サテライト・ユースのメンバーで戦ったからといって, 九州学生選抜に負けているようじゃまったくダメだ。 トレーニングマッチだから結果は二の次と考える向きも多いかもしれない。しかし,それは大間違いだ。強いチームはどんな状況でも常に勝利を追い求めてくる。タフな試合を勝ち抜くために必要な自信は,白星を積み重ねることでしか生まれない。こんな当たり前のことが,広島球界を取り巻く環境に薄いことには失望させられる。 話がそれたが,これも結局昨シーズンオフからのフロントの補強に対する甘い姿勢に対してサッカーの神様が与え給いしイエローカードであるような気がする。後付け講釈といわれればそれまでだが,昨シーズン中盤から,危険の芽はいくらでもあった。思うように白星が挙がらなくなった,やっているサッカーと結果が結びつかなくなった時点で,いくらでも手は打てたはずだった。しかしフロントは,その危険の芽を予知できず,いや見えても見ないふりをして,結果重大な事故を発生させてしまった。サポーターズカンファレンスの議事録を読む限りでは一応反省しているようだが,やってしまってからでは遅い。 今もまた,危険の予兆が感じられる。しかし,具体的に危険回避に向かって動いているという話は聞かない。少なくとも今のフロントの体制は,イージス艦の当直士官を笑える状態ではないから,非常に不安だ。危険予知どころか,我が軍精鋭部隊がJ2で負けるわけがない,ことさらに不安を煽るのはけしからん。もっと空気を読めと言われるのが落ちかもしれない。 まあ,カープだって危険の兆候から具体的な行動に移すまでに,15年以上の歳月を要した。その間に得たものは少なく,失ったものはチームの名声,プライド,そして具体的な戦力ロス,野球の粗雑化など十指に余りある。いや,それが本当に結実するかさえ,まだわからない。 そういう状況を簡単に許す雰囲気が,広島という土地柄にはあるのだろうか。チームが強くなることより,単に今あるチームの一挙手一頭足だけを愛でるという,内向きのベクトルが非常に強いような気がする。しかし,私はそんな空気など読む気はない。小島よしおではないが,とにかくそんなの関係ねぇの線で行く。 風邪を引いて,結局一日寝ていた。そういう状態の方が思考は正常化するようだ。仕事などというくだらぬ事をせずに家で横になっている方がかえって頭を使うにはいいような気がするが,世間的にはそれは許されないのが残念だ。 負けて泣いてからでは遅い。 BlogPeopleSIGMA People ↑ポチッと,クリックしていただけると励みになります。よろしくお願いします。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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