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テーマ:~広島東洋CARP~(4355)
カテゴリ:今日のカープ
もっと点が取れたかもしれないとか6回の2失点は余分だとか,言いたいことはないわけではないが,今日のような日に何か嫌事を言ったら罰が当たるというもの。21安打5本塁打17得点。しかも1回裏からの猛爆劇で,まったくストレスのない試合だった。なので,今日は余計なことを言うこともない。ただただよかったでよい。
私はカープの最多得点の球団記録である22得点を挙げた1950年6月7日のホエールズ戦はもちろん見ているわけもないが,21得点を挙げた1984年5月30日のスワローズ戦はよく覚えている。実はこの試合,先発の山根和夫が崩れて序盤1-3となっていたのである。ところが3回裏に一気12点の猛攻があって試合の流れが変わり,8回裏にはピッチャー森厚三のプロ初本塁打などもあってとどめのとどめを刺した試合だった。ちなみに勝利投手はいまやラーメン屋の親父に収まっている山本和男さんで,リリーフで二日連続勝利という珍記録を達成している。 あの試合はいろいろと珍しいことが起こった試合だったが,今日はよく考えてみればスターターで出た選手が存分に働いたからあまり珍しいことがあったわけではない。敢えて言えばここまでチーム本塁打11本のチームが5本も打ったということくらいだろうか。まあ,ここまで11本というのが少なすぎただけで,このくらいは打てるチームなのである。というより,これが長打の威力なんだよね。確かにつなぐ野球は大事。でも,それに長打のスパイスがかかったら,このくらい点取れるようになるんだよね。これでカープファンも理解してくれただろうか。 ところで,今日の勝ち方を不快だとかがっかりしたと思うカープファンはいないはずである。点をたくさん取って勝つのはけしからんと思う狂信的なファンはいるかもしれないが,ごくごく少数だろう。今日のような勝ち方こそ,ひとつの理想型なのである。ならばそれに近づける野球を目指すべきなのであって,それ以外の方法論は邪道だ。だいたい毎日毎日昨日のような野球やっていたら,選手は疲弊するし,ピッチャーがすり切れてしまう。一方で,打ち過ぎてストレスになるということは有り得ないのだ。 今日の勝利がカープのオフェンスに与えた勇気は大きなものがあるだろう。なんとなく「つなぐ野球」のキーマンを封じられて得点力が上がらなかったきらいがあったのだが,今日みたいな爆発力のあるオフェンスができたことによってついた自信は大きいだろうし,きっと俺たちはやれるぞと思っているに違いあるまい。 少なくともこの3連戦の教訓は,昨日の標題の通り,火力こそ正義,これ以上でも以下でもあるまい。一昨日は火力が発揮できなかったからむざむざ勝てる試合を落とし,昨日は一昨日同様の罠に陥る危険性があったところを西川の一発で甦ったのであって,それを受けての今日である。明後日からの6連戦はカープにとってひとつの山になると思うが,とにかく打って勝つ,それでよいのだ。 惜しむらくは今日という日が,新聞休刊日だということだ。もちろん駅売りスポーツ紙はあるのだが,誰もが見るわけではない。やはり情報というものは1日おくと鮮度が落ちるのだ。 これでいいんだ。 BlogPeopleSIGMA People お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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