カテゴリ:クラシック【合唱曲】
本日は、大真面目にマタイ受難曲です。
指揮はリヒターです。 お約束ですみません。 リヒターのマタイでも最も有名と思われるこの58年のマタイ。 合唱とソリストが、当時の現場にタイムスリップさせてくれるかのようです。 ディスカウのキリストも暖かい。 CD3枚組からなる長大な曲で、キリストの「最後の7日間」を表現しています。 初めて聴いたのは高校の頃。 合唱が出てきた冒頭の数秒を聴いた時、「寒気」がしたのを覚えています。 それは、内容が宗教合唱曲だったからではなく、 音が鳴るスピーカーの方向から、「風」のような 「人々の意識」のような、極限まで澄んだ何かが自分の胸をすり抜けたからです。 「もしかしたら、神はいるのかもしれない」 風が身体を通った後に私が感じた事でした。 かつてリヒターが来日した際、多くのサラリーマンが演奏終了後、 居ても立ってもいられず、夜の教会を探し歩いたとの事です。 今では伝説化しているそんな逸話も納得出来る演奏です。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2007.04.01 18:07:07
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