テーマ:海外生活(7789)
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前日からの続き。
私達が頼んだストーブは、カタログで選んだもの。 ポル北部のお店には、良く売れるタイプのペレットストーブがいつもストックされているようなのだが、うちが選んだのはそれよりも容量の大きいタイプ。 居間の天井が高いので、よりパワフルな方が良いだろうと判断したからだ。 お店に無いものなので、イタリアの会社に注文を出す事になった。 注文を出す前に、ストーブ本体価格の何十パーセントか前払金を要求された。(約500ユーロ) 売れるタイプのストーブではないから、もし私達がキャンセルしたらお店でも困るので、逃げないための対策だろう。(返金しません、って!)
11月中旬に一人で日本へ一時帰国する事が決まっていたので、工事を早く終わらせたかった。 アンソニー一人では、後片付けも大変だし。 家の中の工事は、アンソニーが平日の仕事の後にも頑張ってやっと終わったのだけど、その後、屋根の上に登って、煙突周辺の工事もする事にした(→屋根に登っての修理風景)ので、帰国前に終わるかどうか焦っていた。 アンソニーが一人の時に、屋根に登って間違って落ちても、家にはニーナしか居ないから助けを呼べないもんね。 アンソニーの努力が実を結び、私の一時帰国前には、すべての工事が終わってやれやれ、と思ったのも束の間。 「イタリアの会社から連絡がありません」 「ストーブは届きません」 「頼んだストーブは存在しないようです」 に対応が変わって来た。
存在しないだと~? 「パンフレットにはあるけど、生産が間にあっていないようだ」 とお店の返事。 何で、注文を出した9月終わりの時点で、この事実を確認していないのか? 私達が払った前払金は、存在しないストーブの価格をもとにしている訳? 何じゃそりゃ~? 「同時に注文した黒い室内煙突だけは、届きました。」 ストーブが無いのに、室内煙突なんかいるかーっ!!
ここで私はタイムアウト。 日本に行くことになった。 帰国するまでに、解決してくれているといいなーと夢のような事を思ったけど、ただの夢だった。
アンソニーは、「工事を始めた事を、スゴくスゴく後悔している。暖炉を外さなければ良かった。この冬は、暖房が無い。」と本当に悲しい顔で言うので、こちらも悲しくなった。 帰国中も毎日電話で、このような会話が繰り返され、ひろこさんの家のストーブの自慢話をした私がいけないような気分になって来た。 すでにお店にあるストーブを頼めば良かったのだけど、そうじゃなかったからこんなトラブルになったんだ。 それにしても、ポルって。。。 いやいや、今回の件はイタリアの会社の方にも問題がある。
話の内容を知っている両親は、アンソニーとの電話が終わる度に「小町ちゃん、ストーブは?」と、毎回聞いて来た。 う、うるさーいっ!来ない、来ない、来ないのよーっ! 「まあ、小町ちゃん。日本なら考えられないわ。日本じゃ、考えられない。」と母。 分かるけど、あそこは日本じゃないし~。。。←かなり諦め。
毎日同じ会話が繰り返されたが、ある日、話が急展開した。 アンソニーがお店に強く出たらしい。 内容は以下の通り。 「お店が注文を引き受けたので、我々は暖炉を外して壁に穴を開けたり工事をして、今はストーブを待っているだけの状態である。今回の件は、そちらのミスなので、なんとか解決して欲しい。そうじゃないと、この冬は暖房無しである。解決する対策を考えて欲しい。」 お店側は、しばらく経ってから「それでは、店に陳列されている大型ストーブを、ディスカウントしますから、それで如何でしょう?」と返事が来た。 私達が頼んだものより、容量が大きいものらしい。 アンソニーは最初に注文したものより、本当はもっとパワフルなものが欲しかったのだけど、値段が高くて諦めたの。 だから今回の店側の提示は、アンソニーにとって願ったりかなったりだったみたい。 でも、当初の予算よりやっぱり高くなっちゃったけど、しょうがない。 無いよりマシだよね。
でも一つ問題が。。。 注文したストーブに合わせて、壁に排気口を開けてしまっていた。 ストーブのタイプによって、穴の高さが違ったり、左右逆だったりするの。 えええーーーーっ、また壁に穴を開け直すの?
しかし、幸いにも排気口は同じ右側で、アンソニーがもしもの為にと、フレキシブルなプラスティックのチューブ(掃除機のホースみたいなもの)を使っていたので、若干の高さの違いには対応出来るとの事。 じゃあ、そのままで大丈夫なのね? また工事しなくて良かったー。
解決しないストーブ事件で、すごくストレスが溜まっていたので、ホッとしたわ。 と言う訳で、注文の品とは別物が来る事になった。 私が日本から帰って来たら、ストーブが来ていて、すべてが解決されているのでは、、、とまたしても甘い期待をしたのだが、やっぱり夢のままだった。 やっぱりポルトガルは、ポルトガルのままなのだ。
12月初めに帰国した時は、すごく寒かった。 霜が降りたの。 アンソニーが一人の時も、スゴく寒い日が数日続いたんだって。 その時に、ストーブがあったら、どんなに助かったか。。。 寒い時に一人で居たなんて可哀想だなー、と思った。 まだ、寒さとの戦いは続く。。。 違った、ストーブとの戦いだった!
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