爬虫類、我が喜び
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久方ぶりの更新です。まー気が乗らないと書かないから仕方ないよね。 ネタは色々考えてはいたんですよ? 「ニシアフベビー大きくなりました」とか「レオパの多頭飼いについて」とかね。 あっ、そういえば読んでくれた人の数が1万を超えました。 こんな片手間で書いたブログですけど、やっぱ見てくれる人がいると思うと嬉しいですね。 さて今回のブログですが、テーマはトッケイヤモリについてです。 世間一般のイメージだと「荒い!噛む!!」なのかな?某有名ユーチューバーも凶暴ヤモリ!!って紹介してたし。(僕は違うと思います。理由は後述しますね。) とりまトッケイの説明をば。 ①トッケイヤモリって何? 和名:トッケイヤモリ 学名:Gecko gecko 分布:東南アジア(範囲が広くて打つのがめんどいので、ざっくりです) 全長:25~35cm トッケイは東南アジア全域で見られる大型のヤモリで、ジャイアントゲッコーが発見されるまでは世界最大のヤモリとされていました。タイランドで繁殖されてるタイランドトッケイ(ブランド名、関サバみたいなもん)にいたっては全長40cmを超える個体もいるそうです。学名はGecko geckoで「ヤモリ The ヤモリ」まさにヤモリの中のヤモリなんですなぁ・・・ところで何回ヤモリって書いた? 特徴はその独特のカラーリングと鳴き声。ノーマルは水色のベースにオレンジのドット模様で「なぜその柄に?」と思うくらいド派手。(ファイアダウン?してる時は黒くなる。) ※モルフ云々はよく知らないので割愛します。 鳴き声も特徴的で、オスは「トッケイ!トッケイ!!」と大きな声で鳴きます。一部のトッケイ好きの方には着信音するくらい愛されている鳴き声で、かく言う私も疲れた時とかに録音したのを聞いてます。なんていうか、癒しですね、はい。 ちなみに現地ではトッケイが7回連続で鳴くのを聞くと良いことがあると信じられているそうです。なおどんな鳴き声かは、以下にYOUTUBEのリンクを貼りますので是非ご拝聴あれ。 A tokay Gecko's loud calling トッケイは夜行性のヤモリで、まさに家守といった感じで住居に住んでいることが多いようです。(もちろん森にもいる。)日中は住居の隙間に隠れて眠り、夜間は電灯に寄ってきた虫を食べたり、小動物を食べて生活しています。ネズミも食べるので、公衆衛生的にも有益な生き物らしく、まさに家守ですね。 なお地域によるみたいですが、食用や薬として市場で700円位で売られていたりするそうです。飼育してる人間からすると「えぇ・・・」って感じですけど、まぁでかいし、貴重なたんぱく源なのかも・・・薬は完全に迷信だと思うけどね。 野生のトッケイの生体については下記で紹介されているのでご覧くださいませ。(全編英語です。翻訳機能使えば、まー大体わかるかな?) TOKAY GECKOS IN THE WILD! ②トッケイの飼育方法 ケージサイズ:下記 シングルおよびペア:グラステラリウム3045以上推奨 家族:パンテオン4045以上推奨 大型かつ樹上性のため、ケージの高さは必須です。常に壁に張り付いており、飼育してて、フラットな部分にいるのをあまり見たことはありません。(フラットな部分が好きな子もいるよ!) レイアウトはコルクや竹を入れて登れるところをたくさん増やしてあげると良いと思います。シェルターを入れると喜んで入るそうですが、隠れがちになって馴れにくいようです。 また繁殖を狙う場合、素焼きのウェットシェルターを設置すると 「シェルターに卵を産み付ける→シェルター干上る→卵の水分吸われて卵が死籠り」の死のコンボが発生するので避けた方がいいと考えます。 ちなみに我が家は家族用でWP660使用(60×40×60)を使用。でっかいヤモリはでっかく飼った方が面白いからね。 温度:28~32度 湿度:60%以上 タイの年間気温を調べると25度以上あれば・・・とも思いますが、無理はしないほうが良いかと。 トッケイは機嫌がいい時によく鳴くみたいなんですが、元気に鳴くときは温度30度以上湿度60%以上。つまり夏によく鳴く。 床材:多湿系 我が家はヤシガラの上にバークチップ系床材を乗せてます。ヤシガラで保湿しつつ、バークで蓋をすることで生体がヤシガラを誤飲しないようにしてます。見た目がカッコいいし。 ただお勧めはペットシーツです。フンの状態を確認しやすく、掃除も簡単。多湿のために不衛生になりがちですが、ペットシーツなら衛生管理が容易です。絶対ペットシーツの方がいい。事故が起こりにくいから。匂いについてはイオレイズ入れるかマメにうんち拾ってください。 餌:昆虫、ピンクマウス、人口餌 肉食のヤモリで人口餌も食べるけど、食欲モンスターだから太りすぎには注意してください。アダルトなら週1・2って所ですね。小さい時と抱卵中はガンガン上げても平気だと思います。ちなみにうちのメスは飼い主のミスで早くに交尾してしまったので、餌はずっとピンクマウスあげてます。(成長しきる段階で交尾・産卵すると成長が止まり、短命の原因になります。) なお昆虫を与える場合は当然カルシウムのダスティングは必須です。時々日光浴もするそうなので、たまにD3カルシウム入りのを与えてもいいかもしれません。 またビタミン不足から病気になる子もいるそうなので、2週間に一度程度ビタミン剤を与えてもいいと思います。ただ、あんまり与えすぎると過剰摂取で死に至る場合もあるそうなので、使用上の注意はくれぐれも守ってください。特に体の小さい幼体には注意が必要です。 UVライト:夜行性のため、不要という意見は多く、海外でもD3入りカルシウム使えば大丈夫との意見はあります。しかしブリーダーさんの話だとうまくカルシウム吸収できない個体が一定数いるため必須とのこと。事故を防ぐ意味でも自分は使用しています。ちなみに使用しているランプはレプティサン5.0。
最後に参考として我が家のトッケイケージのレイアウトをご紹介 家族用のケージ。ライトはUVライトとLEDライトを使用。タイマーで点灯時間の管理をしてます。 保温器具としてサーモスタットをつけたヒーティングトップを設置しています。写真では見えませんが、カルシウム補給用にカルシウム剤を入れた皿が置いてあります。(抱卵中の個体がいる場合、入れておいて損なし) ベビー用のケージ。管理しやすいようにシンプルなレイアウトに。グラテラナノを使用。床材はペットシーツ。水入れ、ウエットシェルター、コルク、止まり木を設置。保温器具は側面にプレートヒーターを貼り付けている。天井にはUVライトを設置。 ③トッケイの性格は?どこでお迎えをすればいいか。 トッケイの一般的イメージである”荒い”というイメージですが、 個人的な意見としては、「荒いではなく、荒くなってしまった。もしくは荒くしてしまった」だと思います。 僕もヤモリについて、それほど知見があるわけではありませんがトッケイは非常に賢いヤモリです。 野生化ではペアはお互いのパートナーを認識し、親は自分の子を識別、守っています。つまり家族を作るわけです。海外のブリーダーの人で、一度確定したペアに新たにメスを入れたら、既存のペアが新しいメスを攻撃したという話もあります。群れを形成し、所属する群れに攻撃する外敵に対して集団で反撃した、なんて話も聞いたことがあります。つまりトッケイは高い社会性を持った非常に賢いヤモリということです。 そしてそんな賢いヤモリが粗雑に扱われたらどう思いますか?ということです。 一般的に流通する個体は、インドネシア便から入ってくるワイルド個体がメインになりますが、野生化で家族と過ごしていた個体が突然捕まえられ、家族と離されて狭い箱に押し込まれる。 そりゃ荒くなりますよね。怯えて目に映るもの全てが敵に見えるはずです。 賢いヤモリですので、人間は安全な存在だと認識してもらえれば慣らすことは可能です。ただ僕としてそれは非常に難しいとのではないかと考えます・・・ もちろん知人でワイルドのトッケイをベタ慣れにしてる方はいますが、その方達はもう”トッケイ愛”がすごいので半端な気持ちでは到底マネできるものではありません。 じゃあどうするの?となると一番の方法はCBをお迎えすることです。 人間に対して初めから敵意がなく、ベタ慣れにするハードルが圧倒的に低いこと、ピンセットから餌を食べる、寄生虫の心配がない等CBのメリットは非常に多いです。 惜しむべきは安価なヤモリのため、繁殖を行っている人が少ないことですね。 ショップだと取り扱いはあるのは、大阪の爬虫類広場、東京だとalive(たまに)ですね。 トッケイを扱っているブリーダーさんも少数ではありますがいらっしゃいます。 関西だとHaruさん(@Haru_desu)、関東だとTokeshさん(@tokesh_gecko)が有名です。 Haruさんのブログに書かれている「トッケイの慣らし方」等は必見です。 正直、僕のブログ見てる場合じゃないですよ(本当に) そしてTokeshさん、こちらはご夫婦でやられてるブリーダーさんで、トッケイ愛に溢れ、人間的にも素晴らしい方々です。僕も飼育方法からトラブルの対処法等々で非常にお世話になっております。 もちろん我が家のトッケイもTokesh産です。諸事情により今後は事業を縮小されるそうなので、関東でトッケイCBを探している方は早めにされた方がいいかと思います。 ちなみにTokeshの奥様ニョロニョロさんがやってるちゃんねるニョロニョロはトッケイ愛に溢れているので、これからトッケイを飼いたい方やすでに飼っている方でも一度見てもらえると良いと思います。 ちなみにCBだからって荒くならないわけではありませんので悪しからず。賢いヤモリなので、乱暴に扱えば敵対するし、愛を持って優しく扱えばそれに返してくれる。大事だよね、愛。 ④繁殖について 現在チャレンジ中。1月末に第一子が孵化したけど、完全にラッキーとしか思えないので、安定し次第ブログに上げます。 アッサム(♂)とチャイ(♀)の記念すべき第一子、玉露。 なぜか孵化早々に尻尾を落としており、飼い主が初めて見たときには既に尾切でした。 尾切の影響なのか、本来保護してくれるはずの両親は育児放棄。 「このままじゃ、落ちる・・・」と個別飼育に切り替えて早ひと月。 尻尾も生え変わり、毎日もりもりコオロギ食べてます。性格はビビりだけど・・・ ⑤最後に 毎回恒例なんですけど、今までつらつらと書いた内容は、一飼育者である私ぱんくが調べたり教えを賜って書いた内容になります。あくまでも参考にしておいていただいて、飼育方法の詳細はショップ・ブリーダーさん、病気のことは獣医の方に聞くようにしてくださいね。 そしてこんだけ書いといてアレだけど、うちのトッケイ、ベタ慣れじゃないんすよね・・・ いや威嚇もしないし、噛まないし、手からガンガン餌食べるし、触らせてもくれるんだけど、手に乗ってはくれないんですよね・・・(ペアリングしたからかも) トッケイって相当賢いから、ちょろくないんです。真摯な”愛”が必要なんです。 実際、トッケイベタ慣れしてる人たちってトッケイ愛半端ないんで。 まぁ長々と書きましたが、結論トッケイは頻繁に優しく相手しないとすねちゃう可愛いヤモリってことですよ!うちの嫁みたいだね!!
それでは次回のブログでお会いしましょう。
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