時間と場所が限られたなかで生まれる恋。そんな “旅恋”。
旅先でも、人は人を求めて、人に癒される。
『夜の上海』
監督・・・チャン・イーバイ
脚本・・・チャン・イーバイ
企画・・・牛山拓二
撮影・・・ヤン・タオ
出演・・・本木雅弘、ヴィッキー・チャオ、西田尚美、塚本高史、ディラン・クォ、サム・リー、和田聰宏、大塚忍、竹中直人 他
【STORY】
音楽祭の仕事のために上海に来たトップヘアメイクアーティストの水島(本木雅弘)。音楽祭終了後、上海の街をひとりで歩いているうちに迷子になってしまう。
ふらふらと街をさまよってる水島の背後から大きな衝撃が!
リンシー(ヴィッキー・チャオ)が運転するタクシーに飛ばされ、水島は空高く宙に舞う・・・。
普通の毎日を送るタクシー運転手のリンシーと、忙しい日々に自分を見失っている上に、携帯も財布も持たずに言葉も通じない上海で迷子になってしまったヘアメイクアーティストの男性。
こうして、運命的に出会った2人の、言葉の通じない、噛み合わない上海の夜が始まった。 偶然出逢っただけのはずなのに、言葉が通じないながらも、いつしか互いに少しずつ通じ合い、心を開いていく・・・。
美しい上海の夜を舞台にしたワンナイト・ラブストーリー。
日中合作映画です。
観たいなぁと思っていたら、1館だけ上映してるのをみつけ観て来ました。
とても面白かった!!!
今、私の中でかなりのウェイトを占めている「中国語」
どれだけ分かるのかな~?とヒアリングを試す意味でもかなり真剣!(笑)
結果は・・・ちょっとしか分からなかった~~~ だって会話スピードが早いんだもん・・・
「我愛イ尓」=(私はあなたを愛しています)とか イ尓愛我ロ馬?=(あなたは私を愛してますか)とか
ヴィッキーがモッくんにゆっくり話して中国語を教えてるシーンとか
後、通行人の何気ない会話(字幕も出ないような)とか、所々理解出来たかな?
それでも十分満足でした♪
そしてタイトル通りの上海の夜が素晴らしくて~ とても美しい映像でした。
下町のざわついた場所もリンシーの家も どれをとっても美しかったです。
この監督さんが描く「上海」は、どのシーンも本当に綺麗。。。
2人で口紅で字を書きまくるシーンもよかった・・・時折降る雨もとても効果的でした。
凄くロマンティックだったなぁ。。。
久々に見るモッくんでしたが~トップヘアメイクアップアーティスト役がぴったりでした。
彼独特の雰囲気が、役にとても合ってる気がしました。
現在の自分にとまどいながら~ただ流されてる。本来の自分を見失い、恋人ともしっくりいかない・・・
自分は何をしたいんだろう・・どこへ行くんだろう・・・
そんな彼が異国の地で、ある出会いをする。
唐突にヘンな“踊り”を披露するのですが~さすが元シブガキ隊(笑)と思ってしまった。
ヒロインは、『少林サッカー』でもビックリするメイクだったヴィッキー・チャオ。
本当はこんなに可愛いんだわ~ 服装もバタバタ、髪もぐちゃぐちゃですが、とってもチャーミング。
なかなか好きな人に想いを告げられない不器用な女の子。
そんな彼女も(彼女から見て)ヘンな日本人と出会い~変わってゆく。
ラストの変身も とってもナチュラルでよかったです~♪
モッくんの彼女で、仕事でも片腕のキャリアウーマン役が西田尚美さん。
あまりこういう役は見てない~と思いましたが、クールな感じでよかったです。
この映画の舞台挨拶で妊娠中ですって発表して、話題になってました。元気な赤ちゃんが産まれますように・・・
その彼女を慕って日本から追いかけてくる年下男の子、塚本高史。彼、最近よく見かけますね~
この役もとっても合ってました。チャン・イーバイ監督からのオファーだそうで~きっとイメージぴったりだったのでしょう。ちなみにチャン監督の映画2本目だそうです。
ヴィッキーの想い人東東(ドンドンと読みます)・・・ディラン・クォ。台湾の俳優さん~かなりのイケメンで~ これは人気出るでしょう~というか、もう人気あるのかも?すご~~くカッコいいです。
勿論、私のイケメンチェック入りました(笑)
後、香港の俳優サム・リーや日本からは、和田聰宏、大塚シノブなど 色々な人たちの恋模様を織り交ぜながら~お話は進みます。
そんな中、竹中直人が~~~
いつもすご~~く面白い彼なんですが・・・
今回も面白いんですけど 妙に浮いてる気がしたの。彼が出るとそこだけトーンが変わるというか・・・
ブルース・リーが大好き役で、得意のマネしたりするんだけど~
そこまで必要あったかなぁ・・・
だって役名が、「山岡“Love is Over”千尋」っていう名前なんですよ~。ちなみにノリノリエージェント役。 う~~~ん・・・
モッくんとヴィッキーのやり取りは、はがゆいぐらい噛み合わなくて~
もっと英語混ぜたらいいんじゃない?とか、私ならもう少し分かるよ~(余裕?)なんて思ったり・・・
けれど分かり合えない2人が、心を通じ合わせてゆく・・・という過程は
『ラブ・アクチュアリー』で小説家のコリン・ファースが、家政婦さんのポルトガル人女性と
噛み合わない会話を交わしながら~惹かれあう・・・あのエピソードを思い出しました。
人って、話せなくても~いくらでも分かり合えるんだね。
観終わって、心がほわっと温かくなった。。。
マリー的お気に入り度 ・・・ ★★★★★★★★★☆
マリー的涙度数 ・・・ ★★★☆☆ (リンシーの切ない恋にちょっと涙)