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カテゴリ:徒然猫物語
栗はウチに来た時、毎日違う場所でオシッコをした。
最初はクッションの上で。 怒られると、 次はキッチン・マットの上で。 不幸なことに、キッチン・マットは横長であった。 しかも、吸水性が良く、 洗濯すると速効で乾く素材で、 猫にとっては、 「とても心地良く」オシッコできるキッチン・マット であった。 翌日、栗は同じキッチン・マットの上で、 でも、前日した所とは少し離れた所で オシッコをした。 怒られると、翌日、また同じキッチン・マットの 少し離れた所でした。 当然、また怒られた。 同じキッチン・マットで総計3回した。 しかし、怒られた所と同じ所で二度としないのが、賢い栗クンである。 栗にしてみれば、 「そこでするな」という飼い主の希望を聞きいれているわけだ。 飼い主は、 「これは部屋中、どこもかしこも1回はオシッコされるかも・・・ でも最後には、どこもかしこも怒られて、 お手洗箱しかオシッコできる場所がなくなる。 それまで毎日、洗濯すればいいだけ。 その時までの辛抱・・・」と覚悟を決めた。 根競べである。 しかし、毎日毎日4日連続で怒られて、 今度は栗の方が怒った。 「ちゃんと場所変えて、してるじゃないかよー。何で怒るんだよー!」と。 怒ってスネた。 毛をなぜようとすると、「触るな!(=ガーッ)」と言ってまた怒った。 それまで怒られても、すぐ機嫌がなおったのに、 4日目は、丸1日ふてくされていた。 5日目にまたしても怒られて、やっと栗は悟った。 場所を変えたって駄目だ、 お手洗いは、小さい方も大きい方も、お手洗箱でするものなのだ・・・と。 6日目からはお利口さんの栗であった。 ちなみに、飼い主の怒り方は壮絶で、 オシッコした直後に、 「そこでしちゃダメー!!!」と天空から雷を落としながら (猫にしてみれば、自分より大きな人間は天空である)、 猫の首根っこを引っつかみ、 オシッコした所に猫の頭をグイグイ突っ込む。 当然、猫の頭や鼻は、オシッコまみれになるか、オシッコの匂いが付く。 それから、猫をお手洗箱に連れて行き、 優しい声で「お手洗いはここ。ここよ・・・」と言いながら、 お手洗箱の中に入れて、前足をもって、 猫がオシッコをする時にする「前足で砂をかく動作」をさせる。 これを数回すれば、どのネコもほぼ確実にお手洗いの場所を覚える。 ただし、人間好きの猫に限る。 人間が怖い猫にこれをすると、 『天空の得たいの知れない巨大生物から雷が落ちる』ようなものなので、 怖がって二度と近づいてはくれないから、 ご注意を。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2008.05.29 22:21:50
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