ガードマンのつづる日常

　１９８６年６月２５日、松浦亜弥は生まれた。今日で２０歳。

　私は１９９９年８月に警備員になった。４日間の研修の後、仕事に就いたのだが、週に２日しか、お呼びがなかった。やっと、９月末、広尾に常駐現場が出た。

　その現場の近くに小さなカフェ・レストランがあり、よく、芸能人の撮影に使われていた。コマーシャル撮りだったり、テレビ・ドラマのロケだったりした。

　１９９９年１２月１３日、若い女の子達のグループがやってきて、写真の撮影らしい。道路を走る車も徐行して口々に「わぁ！　モーニング娘。だ」と言っている。
　こちらはモーニング娘。という名前は知っていたが、実物を見たのだが、だだの中学生ぐらいの女の子達。皆、同じような顔をしていて、あの中に、松浦亜弥は居たのだろうか？
 
　私が何時も立っている街路樹の下でも撮影をしていた。

　次の日　１２月１４日から私は多摩ニュータウンの現場に移動になり、以後、５回、正月の巡回警備を多摩ニュータウンでやることになった。

　何年か前、深夜の番組で松浦亜弥が後輩の女の子（小学生３、４年生くらい）達に演技の心得の話をしていた。聞く子供達の真剣な眼差し。先輩としての風格が松浦亜弥には備わっていた。

　芸能人で２０歳というと一つの節目。サラリーマンで言えば５５歳、６０歳の定年退職に相当するかもしれない。第二の人生のスタートかもしれない。

　来年の成人式、どういう晴れ姿を披露するか、準備する人は頭の痛いことであろう。

　それにしても、今後、どういうタレントに成長するか、楽しみである。