カテゴリ:感想
この映画を観に行きました。 この題名ですが、オリジナルは万葉集にある大伴家持の歌: 海行かば 水漬く屍 山行かば草むす屍 大君の 辺にこそ死なめ 顧みはせじ からとられたものだと思います。 「大君の辺にこそ死なめ」つまり「私は天皇陛下の為にこそ死にに行く」 なので、石原慎太郎都知事が関与したこの題名を聞いた時には、てっきり戦争賛美映画か靖国神社礼賛映画と思っていました。 しかしそれは間違いでした。 食堂の女将鳥濱トメさんの経験談をそのまままとめ上げた映画と言う看板に偽りは無いようです。 彼女が見聞きした範囲からでも当時の理不尽でわけが分からんかった様子が鬼気迫る勢いで伝わってきます。 いつも自分が会社生活で感じている理不尽さなんか当時の特攻隊に比べればカワイイもんです。(と、自分をなぐさめる) また、映画作成技術という点からの感想ですが、一言で言えば「男達の大和」や「硫黄島からの手紙」に比べて格段に出来が良かったです。 ストーリー展開が希薄(起承転結が無い)、演出が稚拙という点ではこの3つの映画は共通でしたが、この「君のため・・・」が一番自然な出来で、考証も間違いが少なかったし、コンピュータグラフィックもリアルでした。 陸軍の知覧基地なのに海軍の零戦が出てくるのではなかろうかとヒヤヒヤしましたが杞憂でした。 特攻機はリアルな飛燕と隼でした。(四式戦も見たかったけど) 久しぶりにハナマル◎ # でもね、女優のメーキャップだけはなんとかして欲しかった # 眉を剃ったり目の周りが黒いのはやはり不自然ですよ > 製作者へ (写真の出典はここ) お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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