”夢みる里に雪がふる”滅びて流残の時歩む日々

我が、御舎弟殿がもみじの”紅千鳥”にぞっこんで

昨日はＰＣを占領されちゃった。

身内でも他人でも、傍にいると読書が出来ない性分。

うろうろとしてたら、窓の向こうに理容店の旗が。

「オレ、散髪に行く」

「あぁ、行って来ぅ」

で、下駄をはいてカラヨロ、ヨロケラと歩いて行った。

数十歩の距離ですが、膝が痛い。

「こんちは～」

「あ～いらっしゃい」

「散髪して頂けますか？」

「はい、どうぞ」

てなわけで、残り少ない不毛地帯の整地作業に。

「、、、で、おふくろが、、男は弱い、、、女は強い、、

子供の頃、禿げた親父が床屋に行くのを見ると腹が立って

たが、わが身になれば、ね、、残土処理っちゅうか枯草除去か、

あっ、好いですよ、鋏を使うような頭じゃないのでバリカンで、

おふくろが坊主頭が大嫌いで、毛が１本残ってるうちはダメだ、

って許してくれなくて、お前の頭も顔もちっこいからみっともないっ、 

そうですか、あなたの所もご不幸、お年寄りはやはり生まれ在所で

葬式するのが１番幸せなんでしょうね、、、母も、、、

あたしゃ、も、何処でも結構、密葬、散骨１番好きですんぇ

骨格モデルでも、作るのなら別ですが、ね、ほほほほ

あっ、ありがとうございました、おいくらですか、ハイッ」

坊主頭に北風の冷たいこと、冬ですなあ～。

帰ったら、まあだ御舎弟殿は顔を赤くしてＰＣをにらんでた。

取り逃がした双幹の紅千鳥に心残りがあるようで、。

「だからさあ～、ヤオフクは止めて楽天のほうがエエだよ」

とは言いましたが、通人の心は理解できませんな。

と、他ならぬ私もいわれてるんですが、ね。