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2007.09.01
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カテゴリ:陸上競技

2007大阪国際女子マラソンで優勝した原裕美子選手


第11回世界陸上2007大阪大会

は明日を残すのみになっています。

そこで,明日の競技から, 『 女子マラソン 』の前予想について述べてみたいと思います。

実力上位の1.P・ラドクリフ選手(世界記録保持者),2.野口みずき選手(アテネ五輪優勝者),3.D・カスター選手(アテネ五輪3位)は,1.出産後の練習不足,2.目標のレースが当初から後の選考会にあったため,3.全米選手権で10,000mで出場,という理由で今回はエントリーしていません。

従って,今季のランク上位周春秀選手(中国)が昨年のアジア大会,今年のロンドンマラソンでの優勝ぶりから,暑いレースや,スピードのレースにも強く,本命視されています。
(脚(または足)の不安から,不出場との噂がありましたが,日本人のコーチの竹内さんによるとレースには支障がないとのこと)
彼女のスピードを生かした先行力,スタミナなど2.19’台の持タイムからも,一流のステイヤーとしての地位を不動のものとしています。
もちろん,来年の地元の北京五輪での前哨戦の意味合いもあるのですから,ここで五輪の出走権を得たいことでしょう。

明日の大阪は最高気温33℃という予報(それでも曇り時々雨の天気なので好条件になる可能性も?)ですので好記録は望めないかもしれませんが,2時間26分~29分の間がメダル圏内だと思われます。
男子と同様にスローな展開で,5kmあたり17分台後半~18分台ちょっとのスプリットタイムで,レースをリードしていくことでしょう。

その他の外国人選手は,エントリー表がなかなか入りませんので,何ともいえませんが。
そこで,今年のランキングからはルーマニアのC・ドメスク選手エチオピアのC・ワミ選手ケニアのS・コスゲイ選手が活躍しそうです。

ベテランのケニアのC・デレバ選手は日本でのハーフマラソンでもあまり好結果(上位に入って好タイムを出していない)を記録していないので,上位争いには初めから加われず,粘りのレースをするのでしょうか。

日本選手では,元来は土佐礼子選手が1番手ですが,練習中の足の怪我からの再起振りが気がかりです。
無事回復できていれば,小気味な先行力と粘りの走法からは十分メダル争いに加われるでしょう。
ただし,記録が高いレベルで(2.26’台程度)は上位入賞~メダル争いはきついと思われます。
低いレベルの場合(2.29’台よりタイムがかかる)は,地の利を生かして何とか粘れそうです。
原裕美子選手の場合は,前回の’05年の世界陸上でP・ラドクリフ選手と中盤頃まで併走した積極的なレース振りには定評があります。
それでも,スピードに一抹の不安がありますので,後半まで押さえながらも,自分のリズムで走れるかどうかが,メダル獲得~北京五輪への出場権獲得のキーポイントとなりましょう。

その他にも小崎まり選手、橋本康子選手,嶋原清子選手がそれぞれ持ち味を生かせば入賞も可能な位置にあります。

トップの選手の予想スプリットタイムとゴールタイム。

0~10km----17’55~18’15” ,10~20km----17”50~18’10”,20~30km----17”40~18’00”,30~40km----17”35~17’55
中間点は, 1.13’~1.15’,ゴールタイムは2.26’~2.29’ 
と予想しています。 

天気予報がはずれて,30℃以下の気温でできるだけ高湿でない条件に恵まれればと思いますが。
男子の場合は,高温高湿の条件のため,超スローペースになり,先行して,後半に15’台半ばでのペースに上げた選手が間ダル争いに加わりました。
結局,完走率が悪く,有力選手のエントリーも限られたものになってしまいました。
女子の選手もそのような傾向にならないように願うのみです。

何とか日本選手が上位争いに加わり,誰か(たぶん土佐選手か原選手と思いますが)がメダルを獲得し,北京五輪へと繋げて欲しいものです。

日本選手が特に自分力(自己の本来の記録以外の隠れた潜在能力)をフルに発揮して,今回の世界陸上大阪大会の最終日を盛り上げていただきたいものです。

どうか,皆さんも応援して下さい。きっと日本の参加5選手にも想いが通じるものと確信しています。





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Last updated  2007.09.02 02:58:42
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